テレビを付けると必ずと言っていいほど、通信販売のチャンネルや通信販売のコマーシャルに遭遇します。
私は以前、テレビショッピングでボディーブレード、エアロバイク、ランニングマシーン、腹筋ローラー、ビリーブートキャンンプなど、多くの健康グッズを通信販売で購入した経験があり、お陰で今では部屋の一室がジムと化しております。
テレビショッピングに関わらず、普段何気なく見ている広告の多くに、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)という手法を用いていることに気がつきます。
DRMを簡単に説明すれば、それは情報の受け手に、「返信」という行動を促すマーケティング手法です。
あなたに興味のある客を引き寄せ、その客に対してあなたの商品を売る方法となります。
この手法ではお客様側の壁である、お金を支払うという行為に伴う痛みを和らげたり無くすことで、そのハードルを下げているのです。
基本的に人は、テレビコマーシャルやチラシなどの広告に対して、「見ない」、「信じない、理解しない」、「行動しない」のです。
なので、お客様に商品を購入して頂けるところまで促すためには、上記の逆をやればいいという理屈になります。
見ないのならば、目を引くキャッチコピー、信じない、理解しないのならば、ビフォーアフターやお客様の声、行動しないのであれば、今すぐ申し込むと期間限定でお得であるというメッセージ。
これをDRMの3つの構成要素(3M)、マーケット、メッセージ、メディアにどう当てはめていくかということです。
つまり、どのようなマーケットに、どのようなメッセージを送り、どのようなメディアに流していくのかということ。
以前の私に当てはめるのなら、鍛えたい、痩せたい人(マーケット)、〇〇が〇〇になる(メッセージ)、そんな人が良く見る媒体はテレビ通販(メディア)という形です。
これがうまく合致すれば、集客から販売まではいとも簡単に進んでいきますが、その逆に、3Mのどこかに問題があれば、販売どころか集客そのものも難しくなります。
現在、治療業界ではマーケティングや集客塾が大盛況です。これは、一部を除く治療院業界全体の、経営や集客が大変難しくなっているという裏付けでもあるわけです。
今後さらに広告制限、広告費上昇、治療院数増加、保険取り扱い縮小、人口減少などを考慮すると、労力や費用は益々増えることが予想されます。
私は現在、本業以外に集客を全く必要としない収入源がいくつかあるのと、場所を選ばないビジネス、ターゲットが一目瞭然で分かるビジネスなども同時に行っております。
なので、大げさに言えば集客できなくても、痛くも痒くもないということです。
DRMは人を引き付ける力があるので、私のように健康グッズにはまらないよう、お気を付けください。