治療院は地域ビジネスなので、その地域の人口や属性、立地がビジネスに大きな影響を与えます。
例えば、世帯数、世帯人数、年齢別人口、人口増減、所得、家計品目別支出、昼夜人口など。
商圏は円のようなイメージを持つ方もいらっしゃいますが、じつは商圏バリアというものが存在します。
商圏バリアとは、店舗に来店するにあたって、お客様が来店の障壁となるものです。例えば、山、大きな河川、線路、駅、大型施設など。
このバリアを特定し、先ほどの円から引いたものが実質の商圏となります。さらにその地域に競合が何件あるかも重要なファクターとなります。
一方で、ネット環境が整っている現代においては、商圏は世界だという考え方もあるようです。
しかし、こと地域ビジネスにおいては、よほど強い欲求や深い悩みにアプローチ出来る商品を持ち、定期的に来店できる環境でないと現実的ではありません。
では、ネットを使ったビジネスはどうでしょうか。
ネットで買い物をした方なら分かると思いますが、販売相手の住所を見て購入する方は殆どいないと思います。
北は北海道、南は沖縄まで、もっと言えば世界中のどこからでも購入することが出来る時代です。
つまり、商圏はネットが通じる場所すべてとなります。
また一方のリアルビジネスでは、商圏調査をしている大手コンビニでさえバンバン潰れ、以前のようにコンビニのそばに開業すれば安泰という時代は終わりました。
このようなことから、地域ビジネスがいかに大変なことか理解できるのではないでしょうか。
だからと言って、本当にやりたいことを諦めて、他の仕事をした方が良いということではありません。
本当にやりたいこと、好きなことをやるためには、現状を把握した上でどのような勝負をしていくかということが大切です。
毎日毎日、集客のために少ないパイを取り合い、雁字搦めになって経営するより、何かの後ろ盾があって本業に専念できるのであれば、私ならたくさんの盾を用意して戦いたいと思います。
あなたは八方塞ではありません。なぜなら、天井が開いていることに気づいていないだけなのですから。
≪顧客マップ作成≫
自分の顧客が地域のどこからいちばん来ているのか、またどこの地域がいちばん弱いのかが一目瞭然だとしたら、どこにアプローチした方がより効率的かが認識できると思います。
https://jp.batchgeo.com/に顧客住所等を登録して、そのような分析をしてみては如何でしょうか。もし顧客リストがないのであれば、今からすぐにリスト取りを行ってください。ビジネスはリストが命です。