ノルドカップツアー③ストックホルム観光とバイキングラインでフィンランドへ | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

この仕事は、毎日出発が7時ごろだと脅かされていましたが、実際はそんなことはなく、だいたい7時30分ぐらいだったかな。そして毎日ホテル到着は20時などと聞いていたけど、きっと先輩ドライバーが大袈裟に言ってただけだね。だいたい18時30分には到着していました。

もちろんそれは経験豊かな夫がメインドライバーだったことが大きいです。

ノルドカップツアーは、舗装していない悪路も多いし、道幅が狭く、起伏が激しく、速度が出せないところもあります。だから、地図上のキロ数だけで所要時間を割り出すことは難しい。多くの場合、想定よりも1、5倍ぐらいの所要時間がかかる、と思った方が良い。

夫は、風光明媚な場所でも、魅力的なお土産屋さんでの休憩でも、スーパーマーケット併設のドライブインでの休憩でも、無慈悲にきっちりと出発時間を設定し、それに遅れようものなら、客に対しても厳しく小言を言っていました。楽しみに来たんだか、軍隊の訓練に来たんだかわからないぐらいです。


しかしながら、そのおかげで、全部で3台のバスが並走していたんですが、我らはいつもマトモな時間にホテルチェックインし、現地ガイドも一度も待たせる事なく目一杯市内観光を楽しめたし、夕食だっていつだって出来立ての美味しいのを時間通りに一番いい席で食べることができました。お客も夕食後に散歩に行ったり、ホテルのサウナでくつろいだり、バーで一杯やったりする時間があって、最初は時間にうるさい小言の多い運転手に辟易していたお客も、数日後には「彼がきっちりタイムプランを立ててるから、結果的にゆったりとした旅行になっているんだ」ということがわかったようです。


ノルウェイのある土地で、ホテルからフェリーの乗り場までたったの30kmだったのですが、夫は異常に早いホテル出発を命じました。彼によると、このフェリー路線は悪名高く、時間通りに来ないし、よく間引き運行をする。間引きされたら、大量のトラックやバスがフェリーに全部乗らずに数時間港で待つ羽目になる。絶対に早く出た方が良い。と力説したために、その頃はお客は彼のことをタイムスケジュールに関しては信頼していましたから、仰せの通りに出たんですが、彼の言葉は的中し、その日は間引き運転でした。でも我々は大型車の中では三番目でしたから、やって来たフェリーに問題なく乗れましたが、他の2台は、もう入らずに、港で2時間半ぐらい待ったと思います。だって一隻しかないフェリーがピストン輸送していたので。

この日は、我らがホテルに到着し、夜ご飯もいただいて、ホテルバーでみんなで車座になって、食後酒を楽しんでいる頃に後の二台のバスは到着しました。


さて、ツアー3日目は美しいストックホルムの観光です。わたしはおそらくここに来るのは3度目と思うんですが、考えてみれば、一回もゆっくりと街を歩いたことないですね。今回もそうでしたが。何しろ添乗員なので、徒歩観光の際も、迷子が出ないように最後尾を歩き、しかもドイツ人は自由なので、途中のお店に入って買い物をする人が続出するんですよ。ストックホルムの旧市街は迷路そのものです。何を買ってるかというと、シナモンロール、ラクリッツ味のアイスクリーム、ラクリッツのグミでできたお菓子とかそんなもの。絵葉書とか。

それにお客は珍しいアジア系の添乗員なので、わたしのことはすぐ覚えますが、こっちはまだ客の顔なんて覚えてないし。神のご加護でなんとか全員バスに戻れましたけど。


ストックホルムの王宮の衛兵交代と街の様子。


ストックホルムの観光を終え、夕方になったら、いよいよフェリーに乗船です。この日は船に一泊です。バイキングラインと言う大型フェリーで、ストックホルムからヘルシンキへ移動です。


日本のグループ旅行の場合は分かりませんが、ドイツ人グループには、事前に一泊分を手荷物にして、船内に行くように案内していました。全員スーツケースをガラガラ引いて持っていくのは大変だからです。


チェックインカウンターでバウチャーを出して、全員のチケットを受け取ります。チケットが船室の鍵になっています。また別に朝食券ももらいました。


客はバスを降りて、ターミナルビルから乗船します。ヘルシンキでも、徒歩で下船して、外でバスを待つことになります。


わたしは最近はフェリーづいていて、イタリア-ギリシャ間、オランダ-イギリス間に続けて乗りましたが、今度は北欧の有名フェリーです。これに乗るのは3度目か4度目と思います。しかし、今回初めて窓なしの部屋に泊まることになりました。

わたしは閉所が大の苦手なんですよ。

チェックインカウンターで、わたしの部屋の交換をお願いしましたが、追加料金250ユーロと言われ、250ユーロあったら何ができるかを電光石火で考えて 結局交換しませんでした。

部屋のランクがそもそも違うので、比較は意味ないですが、部屋はイギリス行きのフェリーが良かった。船そのものはバイキングラインはかなり良い線を行っていると思いました。レストランも断然バイキングラインが美味しい。

わたしは今まで船旅をしようなどと思ったことはないですが、最近「案外良いかもな」と思い始めています。老夫婦の休暇にピッタリかも。



長くなったのでまた今度。


さんぼ