近況日記 | かけはし

かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

すっかり日記が途絶えましたが、わたしはこの日記を生活の覚書としているため結構大事に思っており、これが途絶えるというのは、激務だったということを表しています。


もう自宅なんて売り払っても良いんじゃないか、と思うほどわたしも夫も出ずっぱりでした。


わたしは今日は黒い森、明日はミュンヘン、そして次の日はシュバーベン山脈と数日づつ様々な路線を運転する日々が続き、食べ物なんてカップヌードルかパン屋で買う菓子パンばかりで生き延びていましたよ。りんごとオレンジとヨーグルトは欠かしていないけど。実は路線バスの業務終了はほとんどが18時前で、レストランに食べに行こうと思えば行けるんだけどね。面倒なのです。


どうしてこんな不規則なシフトになっているかというと、人手不足だからです。

我が社は、ギリシャ人をはじめ、最近5名ぐらい運転手を雇いましたが、そのうちの二人は正規雇用、あとはアルバイトなんです。正規雇用の二人は、業務を固定することができ、ギリシャ人は黒い森で路線バス、もう一人は国鉄代替バスを担当しています。しかしあとの新入社員は、我が社で働ける時間がまちまちなので、その穴を埋めるために、我が社が担当している路線ルートを全部知っているわたしはあちこち行っているんです。


現在黒い森にアパートを三室(そのうちの一つはギリシャ人が住んでいる)、シュバーベン山脈にはわたしのアパートがありますが、そこを転々としているわけです。他の土地に行くときは依頼主が予約したホテル。

幸いアパートには全部ツインベッドが入っているので、ベッドの一つはわたし専用にして「ここはわたしのベッド。ここには寝るな」とメモを書いてベッドの上に置いています。

そして全部のアパートにバスタブがあるので、お風呂場にも大好きなバスオイルやアロマ泡風呂剤などを置いており、毎日優雅なバスタイムを堪能しています。


最近新しく借りた黒い森のアパート。家具付きで、趣味の悪い造花まであった。目障りだけど、処分も面倒でそのまま。



忙しいけどネイルサロンには行く。今回はキラキラの石をつけてもらいました。嬉しい。

下は同じアパートを使用する運転手が持参してアパートに置いていた目覚まし時計。三つも持ってきているのにびっくり。聞いてみたら、携帯目覚ましだけでは心配なので、いつも三つか四つ持ってくるそうです。プロ意識と捉えます。


上の写真はうちのベテラン運転手の犯した重大ミス。柔らかい農地に片っぽのタイヤが落ち込んで、すっぽりハマり、出られなくなり、トラクターに繋いで引き出してもらいました。これ、わたしも本当に気をつけないといけない。やばいと思ったら動かないことを徹底しないと。

下はギリシャ人が送ってきた写真。これはまずメッセージが来たんだけど、「バスが燃えました」と言うメッセージで仰天。我らは共通言語が無いので、Google翻訳を使って会話しており、「ショートした」と言いたかったらしいけど、「燃えました」と翻訳されたんですね。

なんだか、かつて愛読した清水義範氏の「永遠のジャック&ベティ」を思い出しちゃったね。


さんぼ