電車の代替のバスのお仕事 | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

時々深夜に突然電話がかかってきます。

非常識な時間帯の電話は、大体国鉄からの電話と決まっています。

我が家の近辺のどこかで、電車が止まってしまい、早急に代替バスが必要な時です。


先日も夜の23時過ぎに電話が鳴りました。なんでも次の日の始発の電車が走らないことが決まったので、うちのバスを2台出して欲しいと。

今まではこんな小さな仕事でも、いちいち夫に伺いを立てていましたが、最近はわたし自身で判断していますね。夫との大きな違いは、いちいちその仕事の報酬額も確認することです。「10000ドル以下だったらベッドから出ないわ」なんて発言が物議を醸し出したスーパーモデルがいましたが、スケールは違えど、まあ、似たようなものです。


始発電車の代替だから、朝は早い。今回は朝の四時

前に夫と家を出ました。5時には該当の駅前にスタンバイしなくてはいけないし、その駅はおよそ40キロぐらい離れており、50分ぐらいはかかるからです。こんな時に口ずさむのはあの有名な童謡「あっさいっちばん早いのはパン屋のおじさん♪」どなたかご存知でしょうか?

四時はパン屋さんより遅いだろうけど、でも相当早いですよね。これが冬だったら、本当に辛いです。


スタンバイ地点に着いたら、他社のバスも2台いました。代替バスの場合、電車に乗る予定だった乗客全員を目的地まで運ぶ必要があるので、バスに乗れない人が居ないようにいつも余裕を見てバスをオーダーするんですね。全部で四台の大型バスが、田舎の駅前に並びました。

さて、乗客は何人来るか?わたしは前から3番目に付けており、夫は2番目。

結果的にはバス一台で充分乗れるぐらいの乗客数でしたが、途中駅での乗客も考えられるので、それぞれの運転手で立ち寄る駅の担当を決めて、空のバスを無駄に彷徨い走らせないようにしました。こんな指示を出すのは、押しが強く、経験も豊富で、その中では1番のベテランの夫です。


結局わたしのバスには乗客は一人も来ませんでしたが、全行程約120kmぐらいは走りました。朝のお散歩ドライブ、あるいはお金を貰っての運転練習とも言えるかも。


まあこのように全く客がいないことは、代替バスの場合は滅多に無いんですが、今日は、特別に乗客が少なかったんでしょう。


お仕事が終わったのは8時過ぎ。

わたしはそのままバスを検査場に持って行って、三ヶ月に一回実施することが義務付けられている安全検査をやっちゃいました。この安全検査場は、入り口が恐ろしく狭く、14メートルのバスを真っ直ぐ入れるのは至難の業(と言われており)で、夫は今までわたしに任せる気にはなれなかったみたいですが、どうやら信頼度が一段上になったんでしょう。

また一つできることが増えました。ありがたい。


帰宅したら10時前。夫と二人で二度目の朝ごはんを食べて(マックスプランクダイエットは?)、もう1日が終わった気分になり、なんだかぐーたら過ごしちゃいました。実はこれが緊急代替バスの仕事の1番の弊害で、仕事そのものは数時間で終わるとしても、終わったら「何事かを成し遂げた」気分でいっぱいになり、本来計画していた仕事や家事が完全に滞ることです。


実はさっきも電話があり、明日の早朝も一台出します。でもこれは夫にやってもらうつもり。わたしはいくらなんでも事務仕事しなくちゃ。家事も滞っているし。


国鉄は工事も多いし、突然電車が遅れたり停まったりする経験はドイツ在住の方は経験あるでしょうが、裏ではなるべく乗客の皆さんの移動がうまくいくように、彼らなりに工夫して努力しているんですよ。乗客はぶーぶー文句を言って、機嫌の悪い人が多いですけどね。我らも出来ることを最大限の努力をして遂行しています。わたしなんて、急いで家を出るから緊急代替の時は、いつだってすっぴんだしね。美よりお客さんの便利を考えているわけです。


写真が無いのもつまらないので、長女が撮ったスリランカの休暇中の写真。象さんを見に行ったそうです。


さんぼ