長距離運転をした際の覚え書きです。
日本でも夜間に走る長距離バスがありますね。わたしも一度利用しました。
東京から福岡だったかな?今ちょっと見てみたら、距離は約1090km。時間は約14時間ぐらいかかるようで、2名の運転手が担当するようです。
先日、全工程2500km近くの送迎を担当しました。
運転手の労働規則では、二人体制での運転の場合、1日に許されている運転時間は最長で20時間です。
と言うことは2500kmの移動だったら、20時間以上かかるのは明白なので、途中で運転手を交代させないと無理ということになります。
先日のは、スペインからスポーツ少年を満載したダブルデッカーバスを、移動のちょうど中間地点で引き継いで、続けて目的地まで担当する仕事でした。
スペインから走って来たのは、わたしの敬愛する女性の先輩とそのご主人。
ご主人は長距離大型トラックの運転手だったのですが、5年ぐらい前にバスの免許も取って、このような二人体制の場合は奥さんとペアで担当するんです。
そして引き継いだのは、わたしと夫です。
引き継いだ時間は夜中の1時半。
バスに乗り込んだら、まず運転手カードをタコメーターと直結しているカードリーダーに差し込みます。カードは2枚入るようになっていて、2枚とも入れます。これでこの走行は二人体制でやったということが記録されるんです。
この運転手カードは恐ろしい代物で、その人が何時間走ったか、どれだけ休憩を取ったか、スピードはどれくらいだったかなど一切合切が全て記録されるものです。
最初にハンドルを握ったのは夫。
観察によれば、最初にハンドルを握るのはそのペアの位の高い方、つまりメインドライバー、ということになっているみたいだな。例えば先輩夫婦の場合は、奥さんのほうが経験が格段に長いので、いつも奥さんが最初に運転するもんね。
だからわたしは最初の数時間はバスの中で就寝です。ちゃんと枕と毛布は持参してました。
こんな仕事の場合は、化粧なんかできないね。寝る時に化粧してると気持ち悪いし、マスカラでパンダになるからね。だからわたしはいつも出発前にシャワー浴びて、夜のお肌のお手入れを済ませたあとのそのままのすっぴんです。ブラジャーも無し。ズボンもなるべく快適な柔らかいものを選びます。そのまま寝るんだから。どうせわたしのことなんて誰もみていないですからね。運転席に座ってるだけだから。
一人の運転手が続けて運転できるのは最長4時間半。今回は4時間後、すなわち朝の5時半に交代しました。
因みに、運転してて1番辛いのは夜中の23時ごろから4時ごろです。これは出発前に前もって寝ていたとしても辛いのは同じ。眠いというわけではないんだけど、過酷だなあ、としみじみ考えちゃう時間帯ですね。夫は1番辛い時間帯を担当してくれたので、ありがたい。
5時半交代は楽勝ですよ。もう朝ですからね。じきにお日様も登るし。
そして、更に4時間走って、朝の10時前に目的地、ベルリンに到着しました。
さっきわたしのことなんて誰も見ない、と書いたけど、まるで大階段を降りる宝塚のスターのように注目される時が一回だけあります。それは到着時。今回はスポーツ少年だったから、お迎えの保護者が到着地にはわらわらと待ち構えており、そこにバカでかいバスで、東洋人のすっぴんの女が運転席にいるんで、結構注目されます。そして、多くの場合、到着時に運転しているのはセカンドドライバーのわたしなので、今までも多くの方々にすっぴんを晒しています。
荷物を降ろして、忘れ物のチェックをした後は、今度は、夫がハンドルを握って、早速帰路につきます。
今回の目的地は大好きなベルリンで、わたしとしてはどうしても一泊したかったけれど、諸事情でとんぼ返り。まあもし一泊できるんだったら、今回は夫一人で担当できたんですけどね。
運転手に許されている最長運転時間は9時間ですから、途中で長い休憩を取れば、スペインから引き継いで、一人で運転できました。とんぼ返りしたかったからこそ、二人体制で来たんです。
我が家のガレージに到着したのは18時30分。もちろん途中で運転手は交代しています。
わたしと夫はちょうど半分ずつ、それぞれ約8時間の運転時間でした。規則をきっちり守ったシフトですね。
帰宅するや否や、自宅にいた次女と一緒にレストランにご飯に行きました。夫は確かマックスプランクダイエットをやっていた気もしますが、どうでもいい。とにかく早く食べて寝ないと。我らのような仕事はこのダイエットは無理なんじゃないかな。
ベルリンの街。ああ、ここに一泊でいいから泊まりたかったなあ。ユニクロに行きたかった。
ドイツの青少年グループが乗ると、間違いなくこうなります。何度言っても怒っても注意しても無駄。
これでいて自宅はピカピカなんですよ。公共の場所とか自分と関係ない場所だったら、何も気にせず汚すんですね。エゴイズムもここに極まれり。
夫が運転している間に、わたしがホウキと雑巾と掃除機で、完璧に掃除しましたけどね。ガレージに着いた時はすぐに次のツアーに出られるほど綺麗な車内になりました。
さんぼ



