”事務所の新年会” | かけはし

かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

四年前の日記です。懐かしいなあ。考えてみれば、2017年から2019年は、うちの会社は本当に業績が良かった。途切れなくツアーが入って、うちのベテラン運転手さん達も、今日はスイス明日はフランスという感じで、ヨーロッパを縦横無尽に走り回って、水を得た魚のようでした。2020年も同じような充実した日々が続くはずでした。
うちの運転手さん達は、安全に正確に目的地にお客様をお送りするのみならず、そもそも接客が好きな人ばかりで、目的地についての知識もあり、当然ドイツ語に不自由ない人ばかり。夫婦でハンドルを握るカップルも二組いたためにドライバーのアサインも楽だった。

先日もクリスマス会をしまして、ほとんど同じ顔ぶれであれこれ駄弁りましたが、やはりみんな、生活がガラリと変わっているので、やる気でいっぱい、という感じでもなく、カップル運転手さんの女性の方は、二人とももう大型免許の更新はしないと決断していました。もうクルマから降りて、ケーキ焼いたり、孫の世話したり、地域の婦人会にも顔出して、フツーの奥さんすることにした、とのこと。
彼らは口々に言うのは、今現在、打撃を受けた旅行業で、うちの会社はラッキーにも仕事があって、今まで解雇も短縮勤務もほとんどせずに生きながらえているのは非常にありがたい。ありがたいが、自分達の能力の半分しか使っていないので、充実感はあまりない、とのこと。
そうだろうね。彼らは運転のプロだけど、それと同時に接客業のプロでもあって、お客様へのサービスを心から楽しんでいた人たちだから。
年末から、今年のツアーがどんどん入ってきていました。でも、一月、二月のツアーは、忌々しい新種の感染者の爆増のために、キャンセルが続いています。
もうわたしは、キャンセル料なしじゃなくて、日程かデスティネーション変更の権利をつけて返金なしにしたいんですけどね。依頼者である旅行会社が首を縦に振らないんですよ。末端業者は指示に従うのみ。

さんぼ