わたしは毎朝一番最初にやることは、コーヒーを作ることです。出張でホテル宿泊の際なども、起き抜けのコーヒーを飲むために、ミニ電気湯沸かし器やコーヒー豆まで持って行きます。一泊だけであっても。
そしてたっぷり飲みたいので、台所の棚にマグカップが置いてありますが、そこから取って、朝一番のコーヒーを味わうのですが、気がついたら、わたしいつも同じマグカップを探しているんです。棚に見つからない時は食洗機の中まで探しています。どうしてそのマグカップにこだわっているんだろうか?と自分自身に問いかけました。デザインは、子供が誰かから誕生日プレゼントにいただいたらしい、子供向けの柄で、わたしのあまり好きではない色、オレンジ色のマグカップです。でもいつもそれを探す。理由がわかりました。そのマグカップが所有しているカップの中で、一番軽いんです。加齢のあまり、カップすら無意識に一番軽いのを探しているんです。
考えてみたら、尽くそうです。お皿も、一昨年マイセンの上等のお皿で、わたしが長年欲しがっていたシリーズを夫が買ってきてくれましたが、なかなか手に取らない。わたしはどんなに高価なものでも、手に入れたらどんどん使う派です。どうして手に取らないか?これも重いからです。
バックもそう。昔は本革のバックで無いと、持ちたくなかった。使い込んで艶々になった本革のバックは何よりも美しいと思っていました。だけど、今、最も良く使っているのは布製の軽いバックです。ある日バック屋さんのウインドウで、心惹かれ、衝動的に値段も見ずに買いました。まあ20ユーロだったので、むしろ安すぎてレジでびっくりしたんですけど。
例えばエルメスなど年齢だけは相応しくなったと思うんだけど、あんな重いのもう買うことはないでしょうね。有名ブランドバッグなど持ったこともないので、わたしの人生ブランドバッグ無しで終わるでしょう。
考えてみれば、服も同じ。去年、バスドライバーとして働き始めて、路線の場所は極寒の山の中だったため、ヘビーデューティなメーカーの防寒防水ジャケットを買いました。ユニクロのダウンは持っていたけど、それじゃあ心許ないと思って。ところが今、毎日手に取るのはユニクロの軽いダウンです。ヘビーデューティなジャケットはものすごく重いんです。一応毎回出張先のアパートにそのジャケットも抱えて持っていくんですけどね。着ない。
デザインや機能、値段だけでモノを選んでいた時代は終わりました。今後はそれに重量も何かを選択する際の重要な要素になってしまった。
これも加齢のせいです。
さんぼ


