7月に入ってしまいました。
7月1日からEUは非EU国からの入国を段階的に認めるようですが、例えばドイツは、発表があった時点では、日本を含めた15か国からの入国を認めており、中国に関してだけは但し書き付きで、中国側のドイツ人の入国に対しての出方による、としていましたが、次の日に訂正があり、日本、韓国についても中国と同様にドイツ人の日本入国に関しての取り決めがなされてから、日本人の入国が可能になることになりました。
わたしは14日間の検疫期間が廃止されたら出来る限り早く日本に行きたいと思っていますので、今後の動向に注目しています。
これほど日本が遠くに感じられたことは無いですね。特にここ15年ぐらいはインターネットの普及のおかげで、日本語の文章もニュースも読める、動画も鑑賞できるようになっていたので、本当に距離を感じなくなってきていたのですが、日本はやっぱろ遠かった。
ドイツ国内のバスでの団体旅行も動き出してはいます。しかし、感染予防のためにかなり手がかかります。
〇 決められた人間距離を保つ。マスク装着義務があることをバスの乗降口、通路のあちこちににきちんとポスターにして貼っておく。
〇 マスクと消毒液は充分に用意しておく。忘れた客には常識的な値段で販売すること。
〇 出発前にマスクの在庫と消毒液の在庫を必ず確認する。
〇 消毒液は、出発の際(休憩から出発する際も含む)には満タンにしておく。必ず。
〇 出発前、休憩の時は、客が触れたと思われるあらゆる場所を消毒する。
〇 トイレは使用禁止。したがって90分から120分おきに休憩すること。
〇 パックに入った飲食物のみバスの中で販売可能。
〇 バスの乗降は、ドアに近い人から順番に、既定の距離をとりながら行う。
などなど。
これは運転手にとってはかなりの負担と思いますよ。大体休憩時間にバスの清掃作業をせねばならないんだったら、休憩になりませんからね。しかも90分から120分おきに休憩をとる場合、目的地に着くのは通常よりかなり長くかかることになります。
また、消毒液やマスクを用意するのも金銭的な負担になりますね。たかが消毒液にマスクですが、果たして何リットルぐらい用意すればいいものやら。
あと、非常に困るのは、果たしてこのツアーが催行されるか否かが、出発の三日前にならないと確定しないのです。なぜなら、お客さんは3日前までキャンセルできるからです。会社によって規定が違いますが、多くの旅行会社がそうしています。無料キャンセルではなくて、延期、日程変更と言う意味のことが多いですが。
これはサプライヤーにとっては死活問題です。まあ、もともとツアーバスは動いていないのだから、こんな悪条件でも喜んで受けなくてはいけないのでしょうが、3日前にキャンセルなんて気軽に言いますが、こっちは大変ですよ。まず予定していた運転手さんに三日前に突然「ああ、今回の話は無かったことにしてください」なんて伝えて、そのまま納得する人なんていませんね。特に今はバスの運転じゃ食べていけないので、サイドワークしている人が多いですから。せっかくバスを走れると思って時間を空けてもらった挙句、キャンセルになった場合、ただじゃ済みませんよ。それを払うのは、経営者になります。
お客側にしてみれば、ぎりぎりまでキャンセルできるなんて非常にいいサービスですし、今の時期はそのような条件でないと問題なんでしょうが、その負担はすべて末端のサプライヤーに来ます。ホテルだってガイドさんだって同じですね。
この不満と怒りをどこにぶつければいいのか。さあ、バスで旅行に行ってもいいですよ、と政府が言ったのだから、そのあと客が来ようが来るまいが、政府は知ったことじゃないかもしれない。だって、営業はしていいんだから。本当にずるい。
このような理不尽な思いをしている人たちはごまんといるでしょう。
心配ばっかりです。コロナのおかげで、新しい生活スタイルを見つけたとか、新たな価値観を持てたとか、人生で何が大切かわかったとか前向きな感想を表明している方々がたくさんいらっしゃいます。ドイツも日本も。残念ながら、わたしはそんな前向きな気持ちには金輪際なれませんね。正直な感想です。破産とか、失業とかの恐怖を現実に体験する場合、前向きになる余裕なんてない。この状態からどうやって抜け出せるか試行錯誤しながら前に進むだけで精いっぱいです。
柵に絡まっているのが高かったクレマチス。花は咲くけど小さい。肥料が必要だったのかも。


