5月に、バッハ専門の合唱団がドイツにコンサートのためにいらっしゃいます。
わたしは、心が癒され、何度聴いても飽きることなく、聴けば聴くほど新しい発見のあるバッハの曲の大ファンで、車の中のCDのほとんどがバッハです。音楽関係のお仕事の時は様々な楽曲とかかわることになりますが、プライベートで聴いたり、弾いたりするのはバッハだけ。あ、これは大袈裟だな。車の中にはAerosmithも入ってる。バロックかハードロックですね。好きなのは。
今度のお客様が演奏するカンタータ、モテットを仕事中に時々手を休めて大音響で聴いているために、夫が前の机でイヤーな顔をしていますよ。ごめんね。仕事のために聴いておかなくてはいけないのよ。これも仕事の一部なのです。わたしだって、夫がバスの客のために用意するドイツ演歌を延々と聞く羽目になることもあるんだしね。お互い様ですよ。
因みに、これはどこかで書いたと思うけど、わたしにとってバックグラウンドミュージックというのは存在しません。何かをしながら音楽を聴くことは皆無といっていいです。例外は運転中。運転中は運転しながら好きなバロックかハードロックを流していますね。稀にジャズ。
掃除しながらも料理しながらもダメ。無音の中でないと集中できないんです。音楽を聴くときは、できれば楽譜を見ながら、聴きます。癒しでも何でもないみたいですが、癒されているんですよ。
わたし、この仕事してよかったなあ、と心から思うのは、コンサートプロジェクトがあるたびに、そのブログラムの曲と深く深く付き合うことになる時ですね。プログラムが決定したら、まずわたしは総譜を買います。そして、まず構成をしっかりと調べる。わたしは音楽家でも何でもないですが、このコンサートを企画し、手配し、ドイツと日本両方のメンバーの要望に的確に答え、迅速に対応するためには、やはり内容もある程度知っておく必要は絶対にあるんです。オーケストラの構成のパターンをいくつか調べておくことによって、たとえばの話、日本の方が、かなり大きな構成のオーケストラを希望した場合でも、予算の関係で難しい場合に、プランBとして、小さな構成のアンサンブルとの共演の可能性を具体的に提案することもできるし。
総譜を見ながら、該当曲をかなり聴きこみます。「ああ、この曲のトランペットはかなり上手な人お願いしなくちゃいけないな」とかね。思いながら。
で、今度はバッハ。うれしいなあ。因みに予定曲はカンタータの131、Aus der Tiefen, rufe ich, Herr , zu dir 深き淵より主よ、あなたに呼びかけます。どうかわたしの声を聞いてください。という意味の歌ですね。ミサト短調235.バッハ作曲のルター派ミサ曲の中の一曲です。
あとはモテットの有名な曲、227番、Jesu, meine Freude、主はわが喜びという教会の讃美歌なんかにも使われているメロディの、きっと皆さんが一度は聞いたことのある曲です。
まず、いにしえの昔にコーラスで歌ったことのある131から聴きこんでいます。ビジネスのことを言えば、そもそも演奏者を見つけるのが難しいオーボエの、しかもソロが吹ける人しか担当できないような曲なので、それだけ経費もかかり、高くつくプログラムなんだけどね。
その次は235、最後におなじみのモテットを勉強しようと思う。ああ楽しい。
わたしは、父が教会の副牧師をしていた時期が長く、子供時代は牧師館で育ちました。日曜日は教会に行くのが当たり前だったし、母は足ふみオルガンでいつも讃美歌の伴奏の練習をしていました。そういう子供時代を過ごしたせいもあるのかな。宗教曲というのは、わたしにとって、いつだって癒されるものなんです。
さんぼ

