最近は運転ガイドばっかりしている、と言うか、それどころかガイドなしの全くの運転手としての仕事も結構やっているんですが、我らの本業、音楽文化交流の今年のプロジェクトも実際に稼働し始めました。
今年は秋に、このために結成されたオーケストラとともに日本に行く予定です。日本では二回コンサートを行い、モーツアルトのレクイエムを日本の合唱団の皆さんと演奏しますし、オーケストラ曲としては、管楽器アンサンブルでルネサンスの素敵な小曲を二曲、わたしは個人的にこの時代の楽曲は大好きなので、すごくうれしい。弦楽アンサンブルではモーツアルトの弦楽曲を演奏します。
これは、おととしの終わりごろから開始したプロジェクトですが、最初に考えていたオーケストラの指揮者が、家庭の事情でキャンセルするに伴って、ぞろぞろとそのオーケストラの団員もキャンセルしてしまったために、数か月夜もよく眠れない思いをさせられたものです。
まあ、わかるわ。誰だって慣れ親しんだ指揮者と行きたいだろうしね。
しかし、日本側は用意が整いつつあるのに、ドイツのオーケストラが準備できないなんてことがあってはいけませんから、急遽団員を募集して、あちこちのオーケストラから、文化交流と日本旅行に興味あるメンバーを寄せ集めて一つのオケを結成しました。
年齢もバラバラ。一番若い奏者は15歳です。音楽学校の先生も混じっていますし、まったくの趣味で長年楽器演奏を続けていた人物もいますし、音楽クラブに属していて、マーチングバンドみたいなことばっかりやっているけど、日本に興味あるし、ちょっと頑張ってモーツアルトやってみようか、と言う人々もいるんです。
指揮者は、突然の願いにもかかわらず、ちょうどスケジュール的に空いていて、日本にも興味あるという経験豊かな人物で、この人が引き受けてくれたおかげで、彼のコネクションでもたくさんの優秀な演奏家が集められました。
で、先日第一回目の合同練習でした。指揮者の住む街の市役所のホールを借りて丸一日行われたんですが、実を言うとわたし、結構緊張して行ったんですよ。だって、下は15歳ですよ。わたしの娘と一緒にバイオリンを始めたような子達で、娘が演奏しているようなレベルの楽曲をやっているわけで、まあ、モーツアルトのレクイエムの第二バイオリンは楽譜だけを見ると、たぶん弾くだけなら次女も弾けるとは思いますが、オーケストラの一員として、指揮者の指示に従い、モーツアルトを表現する力量が娘にあろうとは夢にも思わないので、そういう若い子が何人か含まれているので、「どーかなー」と半信半疑で練習に赴いたんです。まさか、指揮者が怒り出して帰るってことは無いだろうけど。
わたしの心配は杞憂に終わりました。
まったく、わたしの次女に、立派にオーケストラの一員として演奏しているお友達たちの姿を見せたい。15歳ぐらいのメンバー達は、このツアーのために、去年の初めから音楽学校のオーケストラに入団したそうなんです。そして、週に一回欠かさず練習に参加したおかげで、オーケストラで演奏するということはどういうことかを徐々に学ぶことが出来たわけで、初めてのメンバーとの初めての練習だったのにもかかわらず、ボーイングなんかも一切間違わず、指揮者の指示をきちんと書き留めて、立派に参加していました。本当にリスペクト。
因みに、次女も参加させようとわたしはいろいろと策を練っていたんだけど、「知らない人と一緒に弾くのはいや」と言う次女の頑固な一言と、彼女は只今卒業試験の真っ最中で練習する時間が全くないということで、今回は参加しません。残念です。
また、メンバーの中には職業音楽家などもいるわけで、こんなにレベルがまちまちのオーケストラで演奏する機会なんてあんまりないだろうなあ、と心配していましたが、それも杞憂に終わりました。みんな和気あいあいと、いろいろと若者にアドバイスしてくれたりして、本当に感謝。
別にわたしは演奏しませんけど、大体の場合は一番最初の合同練習には行きます。みんな日本のこと聞きたいしね。今回もちょっと旅行説明もしました。
そして、ギャラを貰うどころか、旅行代金を払って日本とドイツの友好のために演奏してくださる方々に、ちょっと日本の味を紹介するためにカステラを焼いて、ついでに夫に焼いた残りのルバーブケーキ、気力と材料があったのでさくらんぼチョコレートケーキをたっぷりと持参して、休憩時間にみんなにつまんでもらいました。
今まで何年も日本への演奏旅行は真夏が多かったので、その暑さにはかなり苦労したんだけど、今回は秋。食べ物もおいしいだろうなあ。
ドイツのみんなにも日本の受け入れ先の方々、観客の皆さまに楽しんでいただけるように、しっかりと準備します。
もうちょっといろいろなことが具体的になったら、このブログでもコンサートの紹介をさせてくださいね。
一口ケーキ。カステラも好評でしたよ。今までの経験で、わたしのまわりのドイツ人があまり興味を示さないケーキがシフォンケーキでー彼らが言うには、製作途中としか思えない、なんかこれと言ったインパクトがない-カステラも同系統だろうから、あんまり好まれないかな、と思ったんだけど。でも一番先に無くなったのはルバーブのケーキ。さすがドイツ人。
さんぼ

