前書き

 

同行した皆さんの記事もご紹介

本文はその下から~

 

長野の長ナノ民 さん 

 
のぶおJTさん

蓼科(SARTHE) さん

 

 

 

なお、この記事にある写真の高画質版はこのツリーより…

 

 

では記事の方どうぞ

 

 

毎年恒例、リニア工事の関係で保守間合いが伸びる五月下旬。

今年も、EF64形重連の臨時貨物9089レの運転を期待して、4日ほど空き日程を作って楽しみに待っていた。

ところが、某鉄道雑誌の特集の中に、9089レはEH200で運転、とあり。

まさかこれ以上EH200の運用を増やせるわけがないのだろうと高をくくっていたが、

あくる週の5/21早朝、稲沢から山に挑むブルーサンダーの貨物をネットで確認、落胆した。

ああ十二兼と藪原橋でいい光線で撮りたかったなあ…

 

気を取り直し、せめてもの何か撮れるものは無いか、ネットを調べつくす。

知り合いに情報屋は居るが、それは基本首都圏に限った話。

遠い信州のモノの時刻や日付など自分の力でかき集めるほかない、そして時間と労力をかけても、

得るものなしに無念の帰宅となる可能性だって十分ある。

色々調べた結果…

・時期的にそろそろやるであろう中央西線のロンキヤ 97系の工臨

・篠ノ井で交検受けたからまだ少しは運用に入りそうなEF64 1028 

・情報元はスジ公開だから不安のある211系出場

を狙うこととした。幸い日付が連続していたので、効率的に回れそうだ。

もちろんちゃんと走ってくれればである。なければ往復に費やしたすべてが無駄になる。

 

関東から同行する方は3人。

蓼科さんは土日が空きで月曜は用事

のぶお・志摩さんは土日に用事があり月曜空き

…合わないぞ、だけど全部撮りたい。

なんてったって、同行者がいるといないとで、特に運転中のリサーチが全然違う。

そうだ、日曜終わった後一度関東に帰り、メンバーを入れ替えて再び長野へ行こう…

長野県内ではさらにいなろさん・ナノ民さんがご一緒となる。

こうして、連続運転距離が過去最長の、ギャンブル撮影旅行が始まった。。

 

5/24

 

東海道線刈谷駅にライブカメラがあり、西浜松から名古屋に向かうロンキヤの通過が確認できる。

巻き戻しができない上音声なしの配信なので、かじりついて見ていたところ、幸運にも手前の駅から時刻付きで通過目撃が上がり、まもなく予想した時刻ぴったりに画面に黄色い車体が飛び込んできた。

東海道線名古屋以西の工臨だったらそのまま名古屋駅を通過してしまうため、つぎは名古屋駅のライブカメラを見る番だが、そんなことをしている暇はない。

合流予定のたてしな邸へ、一か八かで車をかっ飛ばす。

みんなの投稿を見れずやきもきしながら到着すると、折り返しはしたものの東海道線ホームかららしい。

中央線ホーム10番線から折り返せば配線的に可能だから、と思い込んでいたために一度はがっくりした。

けれど名駅東側にあるシーサスクロスを使えば中央線に転線ができるため、

もうどうにでもなれと中央道に乗った。

移動に参加しないメンバーから、多治見にもカメラがあるよとネットで発言があり、助手席のたてしなさん通じて教えてもらった。

真っ暗で線路がどこにあるかわからないので、これで判断できるのか不安になったが、日付が変わってしばらくしたころ、大月あたりを走行中、ロングレールが滑り降りるエプロンの付いた、特徴的なきいろい顔をネットで確認してもらって一安心。

隣に人がのってもらってるだけで千人の力が手に入ったようで、ここまでも心強い。

 

5/25

 

休む暇なく高速道路を西へ西へ。さすがの信州夜は冷えてくるし、心なしか吸う空気も薄い。

途中伊那でフォロワーいなろさんを乗せ、中央西線一駅ごと、作業を終え停車しているであろうナニかを探す。

 

朝日が昇った。天気予報ははずれカラッと晴れている。

…ここは岐阜県恵那市。これまで木曽路のすべての駅前に横付けし、構内を見渡したが奴はいなかった。

きっと中津川以南で作業をしたんだ…

中津川発車と釜戸退避はネットの目撃があったので、土地勘のない中一番まともそうなところで構える。

光線も周りも全然ダメ。

渋い結果に落ち込んでいるところ、ネットを見かけると中央線北部、糸瀬にて、

作業を終えたキヤ97がカーブを駆け抜けているシーンが投稿されていた。

…どこかでトンネルの中か、道路から見えないところですれ違ったか追い越ししてしまったらしい…

 

連続運転に空振りした疲れからか、どうにか見つけた日陰に車を停め、やむなく昼過ぎの定期の貨物を待っているのはひたすらつらかった…

が、同行いなろさんが持ち前の人形劇(迫真)で場の空気をぶち上げてくれ、嫌な気持ちはどっかへいってしまった。

8084レは無難にアウトカーブで。

 

8084レ EF64 1027+EF64 1034+タキ 釜戸→瑞浪

 

稲沢方面の人の投稿によると、81レはどうやら後続5875レのスジで北上しているらしい。

過去の事例では、ロンキヤは中央線工臨を終えた後、一度恵那駅の下り待避線に入るのだが、81レは所定スジでその恵那の待避線をしなののやり過ごしに使うため、工臨の日それができなく、やむを得ず手前の駅で特急退避の5875レスジになるらしい。

名古屋界隈でのキヤ97の目撃が一切なく半信半疑だったが、恵那駅に行ってみるとすました顔で奴はいた。ここまで逃げちらしやがって。

 

?D キヤ97系200番台R101編成 恵那駅

 

 

とりあえず撮影へ。

5875レスジなら坂下の通過は30分後…と余裕をこいて到着。

立ち位置でカメラを向けた瞬間、機関車が見えてきた…?!

今日は土曜日、81レならこのさき十二兼ですれ違う8872レの運転はない、ということは十二兼を通過しても良い!

中津川までは5875レ、ところがそこから、コンテナ乗りの悪く、軽くて(当社比)加速が容易な81レ編成をフル加速させ、

81と5875、2つの列車の中間のスジで高速運転。その先野尻で所定81レの時刻に戻すという荒業が繰り出された。

恵那山がきれいに出ていたため、風景写真風でカーブを撮影。

 

81レ EF64 1045+コキ 坂下→田立

 

追っかけ開始。真のデンシャはこれから。本領発揮で木曽高速をゆく。

道路の遥か下、野尻駅に所定の時間にコンテナ貨車が並んでいるのを確認するも、伊奈川は大晴ギガ逆光。

けれど機関車のすぐ後ろは空席でお顔が後ろから見える。

須原宿の商店に飲み物を買いついでに、宿場越しの線路へカメラを向けた。

 

81レ EF64 1045+コキ 大桑→須原

 

北へ行っても稜線ははっきりと見え、空気は澄み切っている。

いつもなら雲がわく鳥居峠も良い光線が出ていた。

この土日は運送屋の輸送案件があまりないのか、はたまた片側通行がないからなのか、須原と木曽福島の停車を使って追い越すと、藪原には想定以上に早く着いた。さらにそのあと、須原→木曽福島でも撮影をし、木曽福島停だけで追っかけしてきたであろう方々が続々やってきた。木々の成長で余命少ない当地にも、軽くひな壇の出来上がりだ。

先に当地に来ていた男性の方から、なんと脚立を貸していただいたので、伸びてきた木の枝も無事躱すことができた。

まことに感謝の限りだ。

 

81レ  EF64 1045+コキ 藪原→奈良井

 

この先木曽平沢の停車は2分だけ、とはいっても特急退避ではなく、前からくる普通電車とのすれ違いなので、遅延によって変動する。少しの遅れなら81レが普通を木曽平沢で待つが、どちらかが大きく遅れると停車はなくなり、前後の複線区間(奈良井以南か贄川以北)ですれ違いしてしまう。今回は普通が2分遅れで、所定の停車と合わせて4分停車!先回りして撮影のチャンス!!

と思っていた時期が僕にもあった。

木曽平沢あたりで、故障した2トントラックを荷台に乗せた大型トラックが、ハザードを炊きながらのろのろ走行…

遅いならいくつもある退避場やチェーン脱着場に入ればよいものの、なんとそのまま渋滞を引き連れて走って(歩いて)行った…

(# ゚Д゚)

日出塩の直線まで逃げ切ったものの、今度は81レのほうが遅延回復、松本への下り勾配を使ってフル加速。

たちまち追い越され、本山の先に見える宗賀の直線を、時速で90は出ているような、洗馬駅を通過せんとばかりに走り抜けた。

洗馬はさすがに所定着発。相変わらず曇り予報ははずれ、なんと夕方のえっちぃ光線が出ているので、空いてる善光寺街道経由で広丘ストレートに先回り。

去年も来たことあるところだが、なんと新しい架線柱の工事をしており、土嚢がー杭がー…

脚立に相乗り♥してかわしたが足元は依然気になるし後ろの木は育ったし…

最近ここで面縦をする人が出てきた理由もこれなのだろう。

ともあれ光線は最高だった。

 

81レ 塩尻→広丘

 

つかれたはらがへった

走行距離も600は廻った…

いつもの六方に入るも普通盛りで十分なくらい疲れてしまった…

けどやっぱうめえ!!!!

話題戻ってキヤの工臨のことで、2024年の前回の施行の際は、北部のレール卸しは二日間続けて行われ、2日目は恵那駅待避線から北上だった。

確信も情報も全くないが、今回も同じパターンでやるんじゃないかと一握の望みに賭けて、

いなろさんと伊那で解散したのち、引きつづきの蓼科さんと権兵衛トンネルをくぐって木曽福島へやってきた。ちょうど終電が出ていったところだ。

まだ木曽福島止まりの電車は来てないし、だいいち夜中のコンテナ貨物である80レをやり過ごすまで、

レール卸作業をして、作業員を線路に歩かせることがあってはならないなんて思ってたので、同行たてしなさんと仮眠の準備をすませていた。

寝袋を用意し椅子を平らにして、翌2時くらいに起きればもう貨物もないから、わずかな可能性で工臨がやってきて作業を始めるだろうと眠りにつこうとした。

生きとし生けるものすべてが眠りにつく、木曽谷の夜の更け、

静まり返った木曽福島の町の、遠く駅舎の方から…

……

<ピンポーン 1番線に列車が参ります

 

…1番? 福島止まりの電車はまだだよな…というか1番は下り線…?

明らかに旅客電車と異なるライトで闇を割き、木曽谷の静寂を破るエンジンの音を伴って、異形の姿の事業用気動車キヤ97系がやってきた…

ここまで来たということは、本日いや日付変わって明日未明、木曽谷のどこかで残りの4本のレールが卸される。

5分の停車ののちに奴は、積車時加速度1.0km/h/sの重たい足取りで、北へと進んでいった。

 

5/26

 

作業の現場を特定するには、この山の中では工臨と並走して、止まったところが現場だ、とするしかない。

レールを積んでいるためか、転轍機ではだいぶ減速するらしく、原野と宮ノ越の単線複線切り替えで、車で追い上げる我々との距離が近づき、木祖村吉田橋のあたりで並走を始めた。

藪原で減速し、藪原折り返しで原野付近上り線で作業かと思われたが、なんと減速したまま藪原を通過した。

再び奈良井で工臨に追いつき、時速60ほどで並走。木曽平沢と贄川の間は、線路と木曽高速が隣り合っているので、車からキヤ97を真横に車で走ることができる。

年に4回+αしかない、しかも毎回時間の変わる工事列車と自分の車で並走できるとは、夢のようなひとときだった。

たてしなさんにも、眠い目をこすって並走シーンもばっちり抑えて貰った。かっくいー

さて列車はこの先贄川で、盛大にブレーキ音響かせて停車。

駅に降りると、レールを抑えておく締結装置が上昇していて、まさに卸し作業の準備中だった。

 

工?D キヤ97系200番台R101編成 贄川駅

 

運転士さんが、停車中はライトをロービームにしてくれたので、この真っ暗な無人駅でも撮影ができた。

塩尻方面からは夜の上り貨物80レが迫っているが、ここは複線区間。30分ほどの停車ののち貨物列車を待たずに塩尻方面へ走って行った。しかし締結装置が緩解しているのでそんなに距離は走らないだろう。

案の定、桜沢トンネルを抜け、カエル館を通り過ぎた先の直線で、作業灯をフル点灯したキヤが止まっていた。

まもなく、コンテナ列車80レが通過し、作業員が降り、テーブルクロス引きの要領でゆっくりと、レールを卸しながらキヤが進む。

 

線閉中 キヤ97系200番台R101編成 贄川→日出塩

 

作業灯はハロゲンライトだが、あたりの山々を照らし上げるほどの明るさ。150㍍のレールを、だいたい1.5㍍ずつ前進→停車→前進を繰り返し、レールを卸す。

レールの末端まであと10㍍のところでしばらく止まり、作業員同士で打ち合わせ。

レール末端はキヤ97先頭部のエプロンからゆっくり滑り落とすのだが、そのときに工臨が大きく動いてしまうと

末端が線路道床に強く打ち付けられ、互いに形が崩れたりの危惧もあるのだろう。

最後は微速前進で、ほとんど音もなくレールの末端が降りた。

こうして滞りなく計600mのレールは、列車と列車の合間の時間(土曜日なのでこの後の深夜貨物は運休で、始発電車まで運転はないが)に作業は終了。洗馬駅までは線閉されていて、踏切が鳴らずにキヤが走って行った。

洗馬で折り返し、無線で線閉を解除し、踏切が鳴るようになった西線を名古屋方面に帰っていく。

朝3時台に木曽路をでないと、名古屋駅朝6時台の折り返し転線ができなくなる。足の遅い工事列車が名古屋の朝の混雑にいてはたまったものではないので、西浜松へ向け、未明の時間に帰っていく。

木曽路を走るキヤ97を撮るには、初日で何とか決めないとなんだなあと痛感。

 

25日の午前中はだらだらしていたが、結局30時間寝てない。

空も明るくなってきたころ塩尻へ到着し、昼過ぎのフォロワーナノ民さんとの待ち合わせまで日陰に車を停め、たてしなさんと♥寝ることにした。

 

昼前に目を覚ます。まあ予報通りの曇りだ。今日は西線上りの8084レがないため、塩尻でナノ民さんと落ち合った後、道中の木曽の絶景には目もくれずに、岐阜県坂下へ山を下る。今日の81レの牽引機は狙っていた1028号機だ。

はじめは恵那山をバックに、ボロボロになった1028号機を側面から撮りたかったが、恵那山がものの見事に曇っていたので

昨日に続き坂下カーブの外側へ、ただし今日は機関車を大きく入れて撮る。

 

81レ EF64 1028+コキ 坂下→田立

 

この機関車は、かれこれ1年以上静岡貨物駅に訓練機として、雨風にさらされながら放置され、前面からでもわかるくらい赤紫に変色してしまった。

そんな状態でそのまま廃車になると思われていたが、先月後半奇跡の復活を果たしたため、

自分としても撮影機会を虎視眈々と狙っていた。

日曜日の木曽高速。坂下界隈からの追っかけだといつもなら、40kmで走るサンドラのみなさんと、片側交互通行を食らってひどく時間がかかるのだが、今回は驚くほど空いていた。車を停め、先客一人だけの撮影地へ滑り込む。

 

81レ EF64 1028+コキ 十二兼→野尻

ここは晴れてしまうと逆光で何も映らない。むしろこの天気に感謝だ。

次の野尻停車で余裕持って追い越しし、次は伊奈川だ。十二兼でご一緒した紳士の方が先回りしていらっしゃった。

9089レがEH200になって残念だとか雑談していると間もなく通過。

 

81レ EF64 1028+コキ 野尻→須原

 

通過後ぼく一人、車を回収に行ってる間A、みんなで食べて~とお菓子を紳士氏が手渡してくれたらしい。感謝感激だ。

次は伊奈川からすぐの須原で止まる。10分以上の停車は長い部類に入るので、割とゆっくり(?)できる。

糸瀬のカーブの逆側なのだが、斜面を登る、今まで行ったことのないところをナノ民さんに紹介してもらった。

ここはカーブの内側に樹が育ってきており、この立ち位置だと高さが稼げたので良かった。

俯瞰気味に見る1028号機は一層満身創痍な色に見えた。

 

81レ EF64 1028+コキ 須原→倉本

 

ここから少々かつかつの行程になる。木曽福島周辺で17時前の19号は、木曽高速とはいえ流れが悪いのだ。

斜面を急いで降り、藪原へ向けひた走る。木曽福島停車は8分だが実際はもっと短い。今回、奇跡的に元橋交差点以外すべて青信号だったので、何とか藪原には5分前に到着できた。

鳥居峠大橋の欄干から構図を変えて連写する。盛大なフランジ音を塩沢の谷間に響かせて列車が通過。

 

81レ EF64 1028+コキ 藪原→奈良井

 

次の木曽平沢停車は相変わらず2分。山の神様が味方したのか前に車がいない!信号もかからない!

木曽平沢には81レと同時に入線?し無事追い越し。

本山のカーブに陣を構えて、やってきた81レを無事迎撃。

 

81レ EF64 1028+コキ 日出塩→洗馬

 

次の洗馬停車は15分以上。たまには?駅に泊まる姿をじっくり?見てみたいので、81レの泊まるホームの横の農道からカメラを向ける。

公園で朽ちているSLのような、変色し補修跡のはっきりしたこのカマが、通電し貨物を牽いている…なかなかに信じられない景色に、通りすがりのおじさまも携帯電話のカメラを向けていた。

 

 

さてもうここは松本平。今日は光線が出ていないので、洗馬の発車後は普段はしっかり逆光の、昭和電工の裏の踏切で迎え撃つ。ほんとは比叡の山背景のストレートの所で撮りたかったが、あいにく先着組の中に、会いたくない人物の顔を見たので即座に場所を変えることとなった…

 

81レ EF64 1028+コキ 洗馬→塩尻

 

電工裏踏切からすぐのところにある塩尻駅で5分停車。81レは中央東線の普通列車を先に行かせるが、その普通が遅れていたので結局10分ほど撮影を楽しみ発車。いやーコマ数稼いだ!!

 

81レ EF64 1028+コキ 塩尻駅

ここから先はしっかり市街地で追いかけは出来ない。81レは南松本についた後コンテナを切り離し、しばらく機関車だけ待機するので、それを見に行くこととした。機関車の止まる位置は決まっていなくて、酷い時だと貨車や建物の影に停められて、撮影できないこともある。幸いにも南松本のホームからしっかり見える場所に留置されていた。

 

81レ→83レ EF64 1028 南松本駅

全体の色落ちもすごいが、なにしろタイフォンの色が全然違う。

廃車になった他の機関車から移植したやつらしい。そこまでしてこの機関車を生きながらえさせている。

駅の駐車場にて、鉄道が好きだという男性の方に声を掛けられ、神奈川から南松本まで来てEF64を撮っていることに驚かれ、さらに岐阜から10発追っかけてきたことに、さらに驚かれていた。

ここでナノ民さんとお別れ。走っていくぼくの車を写真に撮り、後で送ってくれた。

 

この後は休む間もなく、たてしなさんを東京へ送り、のぶお・志摩さんを神奈川へ迎えに行き、そのまま長野へもどる。地獄のシャトルランの始まりだ。

松本から上州富岡までは下道。なぎ倒された標識や、内山峠越えの先の、闇夜に浮かぶ荒船山の断崖絶壁(ノーイメージ)

が思い出深い。高速に乗って上信越道→関越道とはしる、休日料金なので100km以上走ってもETCで2000円だ。破格!

日付が変わるころ、予定より1時間遅れて、たてしな宅前に到着。たてしなさんは次の日に予定があるというのに遅れて到着してしまって申し訳ない…そして48時間お疲れさまでした!

 

5/27

 

川崎溝の口まで都内を南下して、午前1時、のぶお・志摩さんと落ち合った。志摩さんは仕事上がりそのまま来てもらったので、後ろの席で、多少ゆすっても起きないくらい爆睡していただいた。

そして当のぼくもそこそこ疲れが来ていたためまっすぐ長野へは行けず、関越道三芳と上武道尾島で仮眠をとり、尾島の出発は朝陽がもう高い朝7時となった。

さて行程4日目は長野界隈で211系を撮る予定だ。そもそも情報元が正確か不安な長野出場試運転のほかに、三芳PAでの休憩中に、長野市方面のフォロワーから、夜にも試運転があると教えていただいた。

ネタが増えてうれしいのもそうだが、やはりなかった時が不安で不安で、どきどきしながら上州路を走って行った。

吾妻線沿いに上信道という無料の高速ができたので使った。うん速い。高速代をケチりたい自分みたいなのには最高だ。

吾妻線沿いは想像と違って、中国の水墨画みたいな切り立った山ばかり。

大前あたりから溶岩の黒い崖から火山灰の白い崖に代わっていき、田代湖の近くから急斜面の白樺林に代わって、信州が近いなと感じた。また看板たおれてるし((

菅平の手前で通行止めを見かけたが10分増のう回路で済んだのは安心。けれど長野市に降りる坂が急すぎて、久々のエンジンブレーキ多用は怖かった。

道中死体のように寝ていた志摩さんだが、菅平にあった廃貨車を鮮明に覚えていたらしく、根はやっぱりオタクだなと思った。

ネットに流れてた時刻10分前に安茂里カーブに到着。しかし立ち位置には保線作業員がおり、やむなく通過確認だけに。

とりあえず走ってくれただけで感激。道中の苦労が報われた。

試運転往路は途中停車がないので、とりあえず復路の撮影地へ。

姨捨はこの時間逆光で前面が真っ黒に影落ちしてしまう。

通過直前にどうにか太陽が雲隠れし、事なきを得た。

 

試9933M 211系N611編成 NN出場試運転 姨捨→桑ノ原信号場

 

 

 

姨捨山の棚田の合間、ヘアピンカーブの道を駆け下りて、斜面の途中桑ノ原信号場に止まったところを撮影する。

ここはスイッチバックして、踏切の奥の待避線に入り、進行方向が変わり、しばらく踏切はあく。運転士さんがライトをつけてくれたので、停車中をしっかり記録できた。

 

試9933M 211系N611編成 NN出場試運転 桑ノ原信号場

 

 

 

30秒で撤収。桑ノ原で止まっている間、稲荷山までにげる。

ここもしっかり曇りで、悪い光線を回避。同業者は誰もいないので直前に撮影地入りしても問題なかった。

 

試9933M 211系N611編成 NN出場試運転 稲荷山→篠ノ井

 

 

 

試運転列車はこの後、篠ノ井でかなり止まる。

追っかけにはよさげかと思いきや、このあたりの道路は信号が多く、道路と鉄道では所要時間は倍は差がある。

大急ぎで稲荷山ストレートを後にし、車内でのぶおにレンズを、望遠に交換してもらいながら安茂里カーブを目指す。

通過1分前に現地到着。モーター音が遠くから聞こえる中、踏み台を展開し望遠を飛ばして、曲線の向こうからくる試運転列車に向けて魂を込めて?シャッターを切った。

 

試9933M 211系N611編成 NN出場試運転 川中島→安茂里

 

 

 

感無量である。ここまで不安な気持ちでやってきた、道すがらの苦労が吹き飛んだ。

あるのかわからない初めての列車で、仲間みんなで追っかけをすべて成功させた達成感は、なかなか比べるものがない。

 

さてラーメン

たまごいっぱいおいしいな

食べ終わったら珍しい消防車がいて、みんなで激写。

夜まで時間をつぶすべく長電へ。

 

長野電鉄 スノーモンキー 夜間瀬→上条

この後なんですが(突然)この当時もそうだし、いまブログを打ってる自分もそうだけど、連続運転でさすがにMPが切れてきて、何か撮った気がしたけどパッとしない結果だったので省略((

 

直近で知り得た夜の試運転を撮るべく、長野駅へ。ICカードが使えない自動改札機に3人で興奮してた。

さてネットで見た作例は5番線、しかし情報によると6番線にブツが来るらしい。6番線には上諏訪行きがいるのになーとか思案してたら上諏訪行きが発車。発車していく先に同業の皆さんがいらっしゃったのでここで間違いに気が付く()

停車時間にそこそこ余裕ありで、しかも夜中の撮影でも色飛びしないLED編成が先頭に充当! 好条件でラストカットいただきました!!!

 

試9914M 夜間実設訓練 211系N306+N304 長野駅

 

 

 

一か八かで来て、本当に撮影ができて感無量。すべてに感謝。

では翌日ご用事あるひとのためにも手っ取り早く帰りましょう。

新地蔵峠を越えて上田市に入り、東部湯の丸からSA寄って高速へ。

志摩さんがお土産を買ってる間、ぼくはシャンマスカットのサイダーを買って、運転席で開けたんだ。

…大爆発 あほくさ。

 

5/28

 

やっぱりいくらカフェイン飲んだって、人間は眠気にはいつか負ける。

高速のって最初は、北野牧トンネルの工事で興奮したりしてたけど、

だんだん疲れが表に出てきて、横川と甘楽で仮眠…横川にキハおって気動車の顔(くそつかれ)。

関越道と環八を走り抜けて、溝の口に着いたらなんかもう明るい…志摩さんお疲れさまでした。

仮眠したのが時間響いたのか…のぶお宅についたときはもう日の出に…そして徹夜で用事先へ向かうことに…申し訳ないことしたなー…

ぼくはというとなんとか朝ラッシュ前に自宅へ帰り、その日はまるっと気絶したように寝ましたとさ。

 

いやー思った通りにことが進んでくれたのはうれしいし感謝感激なんだけど

ロンキヤの日中走行逃したのだけ思い残しだなー

秋にまた行かなきゃな―

 

 

ここまでながったるい読みにくい撮影記録、わざわざ読んでくれて、ほんとありがとうございます

そして一緒におでかけしたみなさんありがとうございましたー めちゃんこたのしかったです

 

ではまたー