遥かなる影 "Close to You" 歌うのはもちろんキャンディーズ。蔵前国技館10000人カーニバルVol.2(蔵2)に収録されたライブ録音だ。

キャンディーズ 第2回蔵前国技館10000人カーニバルより
作曲はバートバカラックで、カーペンターズがカバーしてヒットした。
~カーペンターズ Close to You~
#UP主様お借りします。
独特のハーモニーとリズムパターンが特徴と言われ「雨にぬれても」、「サンホセへの道」、「恋よさようなら」などの名曲を生み出した20世紀を代表する作曲家だ。彼の曲をキャンディーズがカバーしていた事を知らなかったのはファンとして不覚だった。
何を思ったのかバートバカラックの不思議なハーモニーの秘密が気になり午後からピアノをいじり始めた。

"Close to You"のコード進行について書かれた記事を参考に少しわかったことを書きます。(3人の方の記事を引用させていただきました。)
自分はコード理論の専門ではないので表層的な説明をお許しください。
コードで一番基本になるのは1度と4度と5度の主要3和音。
Ⅰ(1度) トニックコード 安定
Ⅳ(4度) サブドミナントコード やや不安定
Ⅴ(5度) ドミナントコード 不安定でⅠに戻りたがる。
もしキーがC(ド)の曲ならば
C F G
この3つを組み合せば簡単なポップスやロックは演奏できてしまう。
例えば
C → F → G7 → C
(Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)
実際は主要和音の代理コードも使って「イチ、ロク、ニー、ゴー」など様々なコード進行パターンがある。
C→Am7→Dm7→G7
(Ⅰ→Ⅵ→Ⅱ→Ⅴ)
さて本題のClose to You という曲はどうなっているのか。
まずこの曲のキーはGである。確かに旋律を弾いてみるとGだ。ファだけが黒鍵であとは白鍵で簡単に弾ける。
問題はコード進行。キーがGだからⅠ度、つまりGのコードから始まりそうだが、
いきなりCM7(Ⅳ7)から始まりGの曲でないような感覚をいだかせる。
CM7 → B7sus4 → B7 → Bm7 → Em
この様にサブドミナントコードからはじめてキーを曖昧にしているのでふわっとした独特の雰囲気になるらしい。
他にもB7→ Bm7の流れもすばらしいのですが理論的にうまく説明できないので興味のある方は前述の記事を参考にしてください。
(もちろんⅠから始まらないコード進行はたくさんあります。Jazzのツー・ファイブなんかはそれ。現代の曲は多いはず。)
1時間ほど悪戦苦闘して、同曲のさわりの部分ののコード進行を弾いてみました。
CM7 → B7sus4 → B7 → Bm7 → Em
C → C9 → C → C9 → Gm7 → Bm7 → Gm7
へたっぴな私が弾いても情感あふれるハーモニーで部屋が満たされます。
これがバカラックのマジックなのか。。。
では最後にそのバカラックの曲を見事にカバーしたキャンディーズのClose to you でしめくくりましょう。
こんな名曲をハモれるキャンディーズはやはり最高のグループだと思う。
~キャンディーズ "Close to You"~
#UP主様お借りします。
#UP主様お借りします。
なんだか今日は3人と気持ちが1つになれた気がしました。