【ブランコに乗って…】「1ねんせいになって、まいにち、おともだちと べんきょうしたり あそんだりしてますか? きっと たのしいことが たくさん あるでしょうけれど、ときには、いやなこともあるでしょう。そんなときは ぶらんこにでものって、おおぞらをみあげてみてね」 夫の叔母から息子に届いた手紙。なんだか、鼻の奥がツンとした。年に数回だけ帰ってくる別居中の父親。父が帰ってくると、家の空気がぴりぴりして、それが嫌で小学生の頃よくひとり公園に行ったっけ。ひと気がない公園で、ブランコに揺られながら、ゆらゆら、ゆらゆら、ゆらゆら、ゆらゆら…揺りかごのように揺られ、大きな大きな空に慰められたあの頃。なんだか久しぶりにブランコ乗りたくなった…