「ん？ まんまと
策略にはまったか？」
ケーキを美味しそうに
頬張る息子を見て
ふとそんな疑惑がよぎった
絵本セラピスト＆
３分で１個の
心のブロックを解除する
マインドブロックバスター
サマンサです
昨日はホワイトデーでしたわね
そんなことはすっかり
忘れていたら
いつもは寝起きの悪い息子が
目を覚ました途端
「ママ、今日は
ホワイトデーです！」と言って
跳び起きたんですの
「ママはここにいてね！」と
言うや否や、一人では
トイレにも行けない
怖がりの息子が、
ふだん使っていない
薄暗い部屋の中を
ひとりゴソゴソゴソゴソ
戻ってきた息子が
「はい！パパとＵくんから
バレンタインデーのお返し！」と
その小さな手で差し出された
その小さな手で差し出された
紙包みを開けてみたら
わたしの好きな
マリアージュフレールのお茶
あまりに嬉しくて
息子に沢山のチューをしたら
息子も嬉しそうに
ニコニコ♡
「この間のお休みのときに
パパと買ったんだけど
ママにばれないようにするの
大変だったよー」
去年までは、敢えて
教えずにいた
バレンタインデー
それがひょんなことから
パパからバラされ
「ああ、めんどくさいことに
なったわ」と内心
思っていたけれど
そして実際のところ
「どうしてＵくんにだけ
ずっとバレンタインのこと
秘密にしてたの！！」と
責め続けられたけれど
今朝みたいなことがあるとね
息子にばらした教えたパパにも
感謝しちゃったくらい
ええ、ほんとにこんなに幸せな
そして穏やかな朝がくるなんて
あの頃は思いもしなかったから…
以前は息子が
寝てるときだけが
唯一ホッとできる時間で
それでも、何かの拍子に
目を覚ますんじゃないかと
いつも、びくびくしてた
毎朝息子が起きてからの
「マ～マ！！」っていう
第一声がいつも怒った声でね
それを聞くたびに
胃がキューっと
なったものですわ
癇癪を起こさせずに
保育園に送り届けるには
どうしたらいいんだろう…って
ほんとにあれやこれや考えて
ほんとにあれやこれや考えて
まずは機嫌よく起こすために
５時に起きて
朝ご飯や夜ご飯の下準備
自分の身支度も全部
済ませてから
添い寝を２０分して
ゆっくり起こす
そのあとはトイレまで
「○番線ホームから
トイレ行き電車が
出発しまーす
ドアが閉まりますので
ご注意ください！」って
テンション高く言って
背中におんぶしながら
トイレに連れて行く
着る洋服も
どれがいいのか聞いて
朝ご飯のメニューは
もちろん前の晩に
何が食べたいのか
聞いておいたもの
うっかり、うどんと
聞いておいたもの
うっかり、うどんと
にゅうめんを
間違えたら大変なことになる
果物の切り方さえも
いつもと違ったら
「癇癪」の種になる
それだけ気をつけていても
時々出来もしないような
要求を突き付けられ
それに耐えきれなくなったわたしが
「もうママには、
これ以上のことなんてできない！」
「もうママなんて辞めたい！」
「ママをいったいなんだと
思ってるの！！ママはＵくんの
奴隷じゃないのよ！」
こんなひどい罵声で
息子を怯えさせ
泣き止ませるしか
できなかった…
だから、昨日の朝のように
二人でニコニコと笑いあって
たくさんチューして
ギューって抱きしめて
「ありがとう」
「嬉しい」って言葉を
繰り返して言える
そんな朝がくるなんて…
ああ、我が家にも春が来た
ようやく春が来た
桜が咲いた…
身を斬られるような
厳しい冬があったからこそ
感じられる暖かな春の温もり
そんな春の季節でも
また冷たい風が
吹くことも知っているし
寒くて長い冬の間にも
小春日和のような
穏やかな日があるのも
知っている
そんな繰り返しで
母というものは
子供を育てていくのよね
子供を育てていくのよね
「バレンタインデーのお返しが
ホワイトデーでしょ？
じゃあホワイトデーにも
お返しがあるんだよね？」と言われて
なぜか保育園の帰り
なぜか保育園の帰り
ケーキを食べさせる羽目に…
なんだかまんまと
策略に引っかかったような
気がするけれど
まあ、たまには二人で
「サクラ色」の気分を
味わうのも悪くないわね
これから夏がきて秋が来て
また冬がくるだろうけれど
今度の冬は
今度の冬は
「必ずいつか春がくる」って
知ってるから、前回よりは
きっと楽だと思うわ
ねえねえ、そこのあなたたも
泣いてばかりいたって
幸せはこないから
重いコートぬいで
一緒に出かけませんか？
あらっ？
これって・・・もしや・・・・
お待たせしました～
今夜の昭和の歌謡ショー
はりきってどうぞーーーっ
春なのに重い(心の)コートを
着込んでいるあなた
このサマンサがじっくり
脱ぎ方をお教えしますわ
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春だから
「酒が飲める飲めるぞ！酒が飲めるぞ！」な
あなたには
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