右京『特命係の杉下です』
青島『実は例の事件について気になることがあるんですよ』
亀山『捜一には行ったの?』
青島『本店の方は謙次が犯人と決めてるみたいなんで・・・』
右京『我々も一応本庁の人間ですよ』
青島『でも猫の捜索をやる刑事は本庁にはいないですよー』
右京『それで、気になることとはなんでしょうか?』
青島『謙次はやってないと思います。怖くて逃げてただけだっていうし、なにより人を殺すようには見えなかったんです』
亀山『我々も謙次は犯人じゃないと思ってますよ』
青島『本店にも杉下さんたちみたいな刑事がいるんですねー俺にも捜査を手伝わせてください!』
右京『では聞き込みをお願いします。特に近所の住人からはどんな小さなことも聞き漏らさないで下さい』
青島『分かりました。絶対真犯人を捕まえましょ!』
亀山『なんだか軽いですねー』
右京『でも、彼の見る目は確かだと思いますよ』
たまきさんの店にて
美和子『謙次くんってまだ大学生なんでしょ?犯人じゃなかったとしてもこれから大変よねー』
亀山『冤罪にならないために俺らが必死に捜査してんるんだろーねー右京さん』
右京『ええ、今は送検するには何も証拠はありませんが、捜査一課が無理矢理送検する前に解決しないといけませんね』
たまき『でも真犯人がいるとして、何回も殴るなんてよっぽど恨んでたのかしら』
右京『・・・どうでしょうかねー』
亀山『せめて凶器の出所がわかれば突破口になるんだけどなー』
右京『それですよ!あのようなバーベルは多くは出回っているとは思えません。現に連日の捜査でも入手経路がわかっていませんねー』
亀山『それがどうかしたんすか?』
右京『正規に入手したのではなく、盗まれたものと考えた方が自然かもしれませんよ』
亀山『明日さっそく付近のスポーツジムをあたってみます!』
とあるスポーツジム
伊丹『特亀ーおまえがなんでここにいるんだよ!』
亀山『目的は一緒だろーな』
三浦『警部殿ー我々を信頼してくださいよー』
右京『一人の人間の将来がかかっていますから、引き下がるわけには行きませんよ』
伊丹『邪魔はするなよな!』
しばらくして
亀山『右京さん!やはり、盗まれたものでしたよ。ジムのスタッフも言われるまで気づかなかったようです』
右京『謙次君とのつながりはあったんですか?』
亀山『謙次はよくそのジムを利用していたようです・・・』
角田『よ!また青島刑事が来たみたいだぞ』
青島『杉下さん!重要な証言が取れました!近所のおばあさんが事件の日にバイクに轢かれそうになったんです』
亀山『それが何の関係が?』
右京『最後まで聞きましょう。それで?』
青島『死亡推定時刻の10時を少し過ぎた頃、現場の方向から猛スピードで走ってくるピザ屋のバイクとすれ違ったときに危なく転びそうになったらしいです』
亀山『かなり怪しいっすねー』
右京『それはどこの店だかわかったんですか?』
青島『他にも目撃者がいまして、○○ピザらしいです。』
右京『現場の家に最も近いのは湾岸支店ですね、行ってみましょう!』
ピザ店に向かう3人
亀山『すいませーん、27日の午後10時ごろに清水さんの家に配達しましたか?』
店長の原『ちょっと待ってください。確かに清水さん宅に配達していますね』
亀山『現場にピザはありましたっけ?』
右京『いえ、ありません・・・おそらく配達後に何かがあったということでしょうね・・・』
青島『そのときの配達員はどなたです?』
原『それは、工藤ですね。でもあいつなら昨日突然やめたんですよ・・・』
右京『青島さん!すぐに捜査本部に連絡してください!』
右京『もう一点だけお伺いします。工藤さんはこの近くのジムにも配達してましたか?』
原『ええ、あいつの勤務の日に注文があれば配達していましたね』
亀山『どうやら、決まりみたいですね』
右京『彼の家に行きましょう、亀山君!』
工藤宅にて
亀山『工藤さーん』
工藤『はい?』
亀山『警察です、もう理由は分かってるよな?』
工藤『・・・』
そのとき、3人を振り切り逃亡する工藤
亀山『まて、こら!』
右京『はさみましょう!』
青島、亀山『はい!』
3人で工藤の行く手を阻む、亀山が取り押さえる。
亀山『午後3時20分、公務執行妨害で逮捕!』
青島『俺を待ってた事件ってこれだったのかなー』
右京『工藤さん、何故殺しました?』
工藤『あの清水って女はいつもクレームばかりつけてくるんだ。いつもなら我慢するんだけど・・・就職試験に失敗してイライラしてたんだ』
亀山『そんなことで人を殺したのか!』
工藤『殺すつもりなんてなかった。本当だ。信じてくれ!』
右京『いい加減にしなさい!そんな言い訳警察には通用しませんよ!あなたが事件前日にジムから凶器のバーベルを盗んだこともわかってますよ!計画的に殺害した証拠ですよ』
工藤『・・・』
特命係にて
亀山『また嫌な事件ですねー最近こんな事件ばっかりっすね』
右京『時代のせいにはしたくないですねー』
角田『それで謙次って奴はどうなったんだ?』
右京『もともと参考人どまりですから、名前に傷が付くことはないと思いますよ』
青島『失礼します!杉下さん、お見事でした。これからも本店で頑張ってください!自分も所轄で頑張ります』
右京『もちろんそのつもりですよ』
青島『そうそう、亀山さん!またシロがいなくなったと尚成君が言ってましたよ。探してあげてくださいよ』
亀山『勘弁してよーまた事件現場に誘導されたりして…』
杉下『それはちょっと問題ですねー』
杉下右京はゆっくり紅茶を飲んだ。
おわり
