1月20日 皇居のお堀にて男性の遺体発見
芹沢『いまのところ事件なのか事故なのかわかりません』
伊丹『こんな警視庁の近くで殺人なんてことになったらまずいぞ・・・』
三浦『ああ、それで害者の死因は?』
米沢『どうやら溺死ではないようです。詳しいことは解剖の結果待ちですが、おそらく頭部の外傷が致命傷でしょう』
右京『被害者の男性はかなりお若いようですねー』
亀山『そうっすね。学生でしょうか?』
伊丹『亀吉!なに当たり前に捜査に参加してんだよ、こら』
亀山『たまたま近くを通ったからだよ!文句あんのかよ』
三浦『警部殿ー少しは我々を信用してくださいよ』
右京『もちろんです。では戻りましょうか、亀山君』
亀山『いいんですか?右京さん』
右京『捜査一課にお任せしましょう』
警視庁に歩いて戻る途中の二人
自転車に二人乗りをする子供とすれ違った
亀山『おい!お前らあぶねーぞ』
子供『うっせーな!じじい』
亀山『な・・・まだじじいじゃねーよ。ねー右京さん』
右京『それはともかく、君たちは何故ルールがあるのかご存知ですか?』
子供『お説教はたくさんだよ!おっさん』
右京『・・・』
走り去る自転車をただ見るだけの二人。そこへ30歳くらいの女性登場
斉藤『こら!あんたたちもう二人乗りはやめなさいって何度言ったらわかんの!』
子供『うっせーなー』
斉藤『この近くで自転車の事故が遭ったばかりでしょ!やめなさい!』
子供『はいはい・・・降りりゃいいんだろ?くそばばあー』
斉藤『私はまだばばあじゃないわよ!』
亀山『いやー今時立派な叱り方ですねー』
斉藤『誰かが注意しないといけないと思いますから』
右京『お恥ずかしい話、我々には彼らを止められなかったんですよ。申し遅れました。杉下と申します』
斉藤『斉藤です。あの子たち以前から危険な乗り方していてその度に注意しているんですが・・・』
特命にて
亀山『そういえば、俺が小さい頃は近所の親父によく注意されてましたよ。道路で遊ぶなとか、さっさと家に帰れとか』
右京『そうですねー地域住民のつながりが道徳教育には欠かせませんからねー』
米沢『失礼します。先ほどの事件の詳細を報告にあがりました』
右京『わざわざ有難うございます』
米沢『害者は菊田清四郎、都内のプレジデント学園に通う高校生(18)です。死因はやはり岩に頭を打っての外傷性ショック死です』
亀山『結局事件なんすか?』
米沢『なんとも言えません。現場に争った形跡が無いので事故とも取れるのですが・・・』
右京『そうなると疑問が一つ。報告書によると死亡推定時刻は午前6時前後。こんな時間に現場で何をしていたのでしょう?』
亀山『たしかに・・・』
右京『第一発見者はどなたでしょうか?』
米沢『それが匿名の電話で、人が亡くなっていると一報が入ったようです』
亀山『もし事件なら、その電話が相当怪しくなってきますね』
右京『まずはプレジデント学園に行ってみましょうか』
亀山『はい』
プレジデント学園にて
校長『どうも、校長の松竹梅康夫です』
右京『警視庁特命係の杉下と申します』
松竹梅『ご用件は菊田の亡くなった件ですか?』
亀山『ええ。事件、事故の両面から調べてまして』
松竹梅『先ほど別の刑事さんにもお話したのですが・・・菊田は区議会議員の一人息子なんです』
右京『そうでしたか。名前を聞いたときにもしやと思っていましたが』
松竹梅『菊田の態度は目に余るものがありました。死人を悪く言いたくありませんが・・・菊田が議員の息子でなければとっくに退学にしていました』
亀山『誰かと揉めていたという話はあります?』
白鹿『この学園のみんなが菊田君を怖がっていました。私、担任の白鹿です』
亀山『どういうことです?』
白鹿『誰も彼には逆らえなかったんです。先生たちも。私を含めてですが・・・』
右京『では、最近のトラブルはどういったものでしょうか?』
松竹梅『近所の幼稚園でトラブルを引き起こしたと報告が入っています』
亀山『入っています?あんたら部外者じゃないでしょうが!』
右京『亀山君!そろそろ失礼しましょう』
白鹿『ご迷惑をお掛けして申し訳ありません・・・』
近所の美童幼稚園
園長(望月)『プレジデント学園とはここ何年かトラブルが続いてます・・・』
右京『具体的にどうのようなことでしょうか?』
望月『集団で来て、空き瓶を放り投げたり、運動会やバザーを妨害したり、やりたい放題でした・・・』
亀山『何の対策もとらなかったんすか?』
望月『警備員を置いたりはしていましたが・・・はっきり言って何も出来ません。でも一人だけ彼に逆らえた人物はいました』
右京『おや?亀山君。見てください』
斉藤『杉下さん?』
亀山『あなたもここの保護者だったんすかー』
斉藤『ええ、失礼ですが、あなたたちは一体?』
右京『申し送れました。警視庁特命係の杉下です』
亀山『同じく亀山です』
斉藤『刑事さんだったんですか。この前のゴミの事件の捜査ですか?』
亀山『え?いえ、殺人事件になりそうな事件です』
斉藤『殺人?』
続く~