ヒューストンのどこか分からない所でバスを降ろされた俺とK君は、ちょっとびっくりして戸惑ってしまった。
とりあえず手元にあるガイドブックのコピーの地図に載っているダウンタウンに行きたい。
近くに雑貨店(grocery)があったのでダウンタウンへの行き方を聞く。バスで乗り換え無しで行けるとの事なのでバスの乗り場を教えてもらう。
バスに乗ってから約30分でダウンタウンに着いた。そこからさらに歩くこと30分くらいで宿泊する予定にしていたユースホステルに到着した。
アメリカの西海岸で泊まったユースホステルではフロントの対応があまり良くなかったので、ユースホステルに良い印象を持っていなかった。
ここヒューストンのユースホステルでチェックインしたときのフロントの白人男性(多分30代)はとても気さくで親切だった。郊外にあるシックス・フラッグス(six flags、全米各地にある絶叫マシンのテーマパーク)に行こうと思っていると言えばネットで行き方や値段なんかを熱心に調べてく れた。
あとで判った事だが、ここは一般のユースホステルとは違うアメリカン・ユースホステルだった。
メキシコ=アメリカの国境を越えたバスはテキサス州のハイウェイを疾走する。車窓から外を見ると牛の牧場が見えた。
今でこそBSEの問題などがあってアメリカからの牛肉の輸入は激減したが、日本でもテキサスビーフと言えばかなり有名だったような気がする。テキサス州はアメリカの中でも屈指の放牧業が盛んな州なのだ。
それ以前にも日本やメキシコで車やバスの中から牛の牧場を見た事はあったが、ここテキサス州の牧場はスケールが違った。バスの中から牧場しか見えない景色が延々と続くのだ。
バスは午後3時過ぎにヒューストンに到着した。とは言えバスが到着した場所は殺風景な町のはずれで、俺とK君は今自分達がヒューストンのどのあたりにいるのか見当もつかなかった。
今でこそBSEの問題などがあってアメリカからの牛肉の輸入は激減したが、日本でもテキサスビーフと言えばかなり有名だったような気がする。テキサス州はアメリカの中でも屈指の放牧業が盛んな州なのだ。
それ以前にも日本やメキシコで車やバスの中から牛の牧場を見た事はあったが、ここテキサス州の牧場はスケールが違った。バスの中から牧場しか見えない景色が延々と続くのだ。
バスは午後3時過ぎにヒューストンに到着した。とは言えバスが到着した場所は殺風景な町のはずれで、俺とK君は今自分達がヒューストンのどのあたりにいるのか見当もつかなかった。
俺とK君はメキシコ側でのチェックを乗り切ったのでホッとしていた。もう大丈夫だろうと安心しきっていた。甘かった。
アメリカ=メキシコ国境は、合法、非合法を合わせて、世界で最も多い数の横断が行われている。そしてメキシコからアメリカへは毎年100万人以上の不法入国者がいると言われ、境界のほぼ全域でアメリカ連邦政府の様々な巡視員が警備している。
それに加え俺達がアメリカ=メキシコ国境を越えた2002年3月は、まだ9.11テロから半年ぐらいしか経ってなかったのでアメリカへ入国する外国人に対してのチェックはかなり厳しくなっていた。
バスは国境を越えアメリカのラレードで停車した。全員のパスポートの提示を求められる。唯一の日本人である俺とK君はバスからの下車を命じられた。
バスの目の前には険しい顔つきをした、がたいのいいアメリカ人の係員(日本でいうところの入国管理局の入国審査官みたいなものだろうか)が待ち構えていた。
パスポートを見たあとに厳しい口調で、メキシコへの入国目的やどこからいつメキシコに入ったかなどを聞かれる。警察官に取調べを受けているような感じだ。ちょっとムカついたができるだけ冷静に返答する。
そしてアメリカから出国する航空券の提示を求められる。(注)
俺達は移動時には肌身離さず実につけている貴重品袋から、シンガポール航空のニューヨーク発アムステルダム行きのチケットを取り出し係員に渡す。このチケットは効果絶大だった。それまでの横柄な口調はなくなり、間もなく解放されバスに戻った。走り出したバスの中で疲れと不快な感情が襲ってきた。
(注:日本人が米国ビザなしでメキシコから米国に陸路で入国する場合、米国から出国するための航空券を所持している必要があり、米国から出国するための航空券はカナダ・メキシコ以外の国に行くものでなくてはならない)
アメリカ=メキシコ国境は、合法、非合法を合わせて、世界で最も多い数の横断が行われている。そしてメキシコからアメリカへは毎年100万人以上の不法入国者がいると言われ、境界のほぼ全域でアメリカ連邦政府の様々な巡視員が警備している。
それに加え俺達がアメリカ=メキシコ国境を越えた2002年3月は、まだ9.11テロから半年ぐらいしか経ってなかったのでアメリカへ入国する外国人に対してのチェックはかなり厳しくなっていた。
バスは国境を越えアメリカのラレードで停車した。全員のパスポートの提示を求められる。唯一の日本人である俺とK君はバスからの下車を命じられた。
バスの目の前には険しい顔つきをした、がたいのいいアメリカ人の係員(日本でいうところの入国管理局の入国審査官みたいなものだろうか)が待ち構えていた。
パスポートを見たあとに厳しい口調で、メキシコへの入国目的やどこからいつメキシコに入ったかなどを聞かれる。警察官に取調べを受けているような感じだ。ちょっとムカついたができるだけ冷静に返答する。
そしてアメリカから出国する航空券の提示を求められる。(注)
俺達は移動時には肌身離さず実につけている貴重品袋から、シンガポール航空のニューヨーク発アムステルダム行きのチケットを取り出し係員に渡す。このチケットは効果絶大だった。それまでの横柄な口調はなくなり、間もなく解放されバスに戻った。走り出したバスの中で疲れと不快な感情が襲ってきた。
(注:日本人が米国ビザなしでメキシコから米国に陸路で入国する場合、米国から出国するための航空券を所持している必要があり、米国から出国するための航空券はカナダ・メキシコ以外の国に行くものでなくてはならない)