北半球一周の旅・アメリカ・クレセント号・ニューオーリンズ~アトランタ・後半 | 北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

1年間をかけて、北半球の主要な国、都市、世界遺産などの旅をした体験を赤裸々に綴る回想記。

 アーリー・タイムズをプラスチックのコップに半分ほど注いで、俺とK君はスナックバーに向かう。
アメリカの俳優のモーガン・フリーマンを若くした感じの黒人の販売員に、氷をコップに入れてもらえないかとお願いすると、素っ気ない態度ではあったが快く入れてくれた。俺達がスナックバーのシートに座ってウイスキーを飲んでいたら、彼は殻つきのピーナッツが入ったバスケットを俺達のテーブルに載せてくれた。

 自分の座席に戻ってアメリカ南部の景色を眺めながらアーリー・タイムズをなめる。アムトラックの速度はそれほど速くないので、そこから眺める景色は絶好の酒の肴(さかな)だ。森や川や人の姿とかすべてが映画のシーンのように見えてくる。
俺は午前中から酒を飲む事はほとんどないのだがこのシチュエーションならばいくらでも飲める。
酔うほどにいろいろな思いが頭の中を駆け巡る。若い頃アメリカに憧れてた時の事、自分が日本でやってきたこと、そして日本を出発してからの2ヶ月間。
いつの間にか酒が体じゅうにまわって寝入ってしまった。

 列車は日が暮れて暗くなった頃にアトランタのアムトラックステーションに到着した。