北半球一周の旅 ・ 父親との確執① | 北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

1年間をかけて、北半球の主要な国、都市、世界遺産などの旅をした体験を赤裸々に綴る回想記。

俺と父親との関係は、微妙なバランスの上に成り立っていた。
俺が20代の頃に、それまで働いていた東証1部上場企業を勝手に辞めて、事後報告したことがあった。それから数年間は、俺にも意地があったし、父親も俺を受け入れようとはせずに、実家に帰ることもほとんど無かった。

 父親も65歳を越えたあたりから、かなり丸くなった。
俺が実家に帰ると、「家業(自営)を継がないか」と言っていた。
4人兄弟で唯一、結婚していない俺に「早く結婚しないか」とも言っていた。
それなりに良好な関係になっていた。

 上司に退社の意思を伝えた日の晩に、病気で倒れたことになっている父親に電話した。声を聞く限りではピンピンしている。(あたりまえだ)
結論から言った。来月の後半から1年間世界を旅してくると。
電話越しに、ものすごく不機嫌になったのがわかった。
それから1時間以上、俺に対する非難、罵詈雑言が続いた。
俺は黙って聞いていた。俺の予測をはるかに上回る、厳しい反応だった。