前回、クリーニング業の形態には大きく分けて、集中工場、ユニット店、取次店の3つがあるという記事
を書きました。
今回は、その中のわたしの会社が属する取次店について掘り下げて書いてみます。
取次店の中でも、さらに大きく2つに分類されます。
1つは、みなさんもよく見かけると思うのですが、商店街やスーパーの中にあるような受付店舗です。
そして、もう1つが、これは利用者以外はご存知ないかもしれませんが、宅配形式での取次サービスです。
どちらも、自店ではクリーニング業務は行わず、クリーニングやリフォームするお洋服をお預かりして、仕上がった品物をお渡しする業務だけを行っています。
では、受付店舗と宅配サービスはどう違うのか?
もちろん、利用者に持って来てもらうのと、こちらから取りに行くという違いがありますが、今回は業態としての違いについてです。
店舗の場合は、どちらと言うと、クリーニング工場がメーカーで、取次店はその代理店や販売店という位置づけになるかと思います。
つまりは、そのエリアにおけるひとつの営業所で、そのクリーニング工場の持つ技術を広めていく役割を担っている店とも言えます。
メーカーであるクリーニング工場の指導やサポートを受けながら運営して、取次店側は売上の何%という手数料収入を得るという方式が主流です。
それに対して、宅配形式はどうかと言いますと、クリーニング工場の技術を売り込むというよりは、お客様の要望に合ったクリーニング工場へ仕事を委託するというニュアンスが強いと思います。
下請けというと語弊がありますし、言葉の響きもあまり良くないので、工場が請負先、提携先という関係でしょうか。
この利点を生かして、さらに進めた事業展開として、今、クリーニングのコンシェルジュという取り組みが注目されはじめています。
つまり、自社工場やチェーン店の取次店であれば、「自社の技術レベルはこうです。料金体系はこうです」というのがあって、それに合うお客様にご利用いただく、もしくはそういうお客様を探していくということになりますが、これを逆の発想で、「このお客様の求める技術や料金体系ならここへ」と、それに合う工場へ発注していくということです。
たとえば、料金は高くてもいいから最高の仕上がりを求めているお客様なのでA工場へ、仕上がり具合はあまり気にしないからとにかく少しでも安くしてほしいというお客様ならB工場へ、今日中に仕上げて届けてほしいという要望なので、この分はそれができるC工場へという具合です。
もちろん、1つの工場ですべて対応できればそれに越したことはありませんが、何でもそうですが得手不得手がありますし、丁寧に綺麗にという職人ワザと、安く早くというオートメーション化は相容れない部分があるのも事実です。
すでに、クリーニング・コンシェルジュというこんな取り組みをしているクリーニング集配専門サービス
もあります。
本業は異業種のようなので、やはり発想がおもしろいです。ちょっと注目してみたいと思います。