いきなりの重量超過
ぐずぐずしていたホノルルの空、
日本出張の朝は、青々晴れました。
目的地の東京のお天気がちょっと心配。
とっくに通り過ぎていると思い込んでいたのに、
まだ九州辺りをうろうろしています。
キャンセルになればテキストが届くはずだけど、
もう３時間前になっていても、
音沙汰なし。
きっと飛びます。
と、お気楽な出発。
ところがチェックインでいきなりのダメ出し。
箱の大きさはちゃんと制限寸法以内で安心していたら、
なんと重量オーバー。
「７４ポンドあります」
どうりで重かったもの。
あわあわで、一旦段ボールを開き、
ダッフルバッグに詰め替えます。
そもそも制限の７０ポンド（３２Ｋｇ）以内に減らしても、日本の空港宅配の受託制限が３０Kg、
ざっと１０ポンド減らさないといけないから、段ボールからざくざく引っ張り出します。
手荷物がバックパックに、キャリバッグに、それなりに重たいダッフルバッグ、
と３つになってしまい、これまたマズイ状況。
こそっとチェックインしてくれました。
チェックインですでに大汗。
身軽になって、ラウンジ軽いランチを頂きます。
後輩女子にばったり
コーヒーを淹れて席に戻ろうとしたら、
「KIKIパパ！」
うわあ！
なんとウインドサーフィンの実業団の後輩女子。
「夏休み？」
かと思ったら、留学で７年間ハワイに行き来していて、
今回は本格帰国。
パンデミック前にハワイで会って以来、チョー久しぶりの奇遇です。
ヒコーキで友人にあったり、友人のＣＡさんにあったり、友人のキャプテンが操縦するヒコーキに
乗り合わせたり、
場数が多いせいか、そんな場面が数か月に一回くらいやってきます。
なにしろＪＡＬ便だけでも、今回のヒコーキで２１３８回目とか・・
世界どこに行っても、バッタリなんて。
悪いことができません。
ＪＡＬのサクララウンジハレ再オープン
パンデミックの前後は、ＪＡＬの搭乗口はあっちこっち定まらず、
Ｆとか、Ｅとか、ウイングがいつもバラバラ。
やがてＤが増え、さらに最近はＣウイングに戻ってきています。
そのＣウイングにかつてあり、パンデミック以降、ながく閉鎖されて”サクララウンジハレ”
ちょうど一週間前の８月２２日、再オープンのニュースが流れました。
JALのホームページより
これからＣウイングが、ＪＡＬのホームグラウンドになってくるのなら、
ゲートのお隣、というロケーション。
ゲート前の待合室がぎゅうぎゅう、なんて時はすごく便利です。
すっかりハワイでの存在感が増しているＡＮＡは、
空港では上級クラス乗客向のラウンジも加え、
ワイキキの真ん中に、ラウンジをオープンしたり、
大人気のホヌ３機体制で、とうとうゴールデンウィークのハワイ線の乗客数でＪＡＬを凌いだり、
街中にはＡＮＡエクスプレスバスが行きかったり。
かつてＪＡＬもワイキキに支店を構え、
ＪＡＬパックバスが街を闊歩していました。（過去形）
いまや追う立場になっちゃったのかな。
ＪＡＬの心配なんて余計なお世話で、
それより自分のコトが、すこんと抜けています。
忘れてた Ｖｉｓｉｔ Ｊａｐａｎ Ｗｅｂ手続き
シートに収まって、
目に入ったのは、いつもの黄色い申告書。
いまや、Visit Japan Webの税関申告を済ませていれば無用の長物となった税関申告書。
「
」
申告忘れてた！！
あわててサイトにアクセスします。
そろそろドアも閉まっちゃうからあわあわ。
そもそも空港って、意外にモバイルの弱電界エリアが多かったりします。
ぽちぽちも、もどかしく、ドアが閉まると同時に、申告終了。
ぎり、間に合いました。
荷物の重量オーバーだの、
Ｖｉｓｉｔ Ｊａｐａｎ Ｗｅｂの税閣申告忘れだの、
たぶん、厄落としになってくれそう。
なんて、自分のぼんやりぶりを棚に上げます。
日本へのヒコーキは、真昼間の時間。
ミールサービスが終わると、いつの間にか灯りが落とされてみんな睡眠モード。
しばらくＰＣをかたかた、
それも一段落して、ひさびさ機内でのムービー鑑賞でもしようかな。
こんな時に限って、
個人用モニターがうんともすんとも。
様子をに見に来たＣＡ。
「こんな時は、リセットです」
元ネットワーク屋としては、大いに同意。
リセットするか、壁コンセントからプラグを抜く、で直っちゃったりします。
リセットされて知ったのは、
リモコンがアンドロイドＯＳだったということ。
たしかにリモコンって、スマホ風です。
リセットされたモニターは、”ＬＯＡＤＩＮＧ”表示だけだ浮かび上がり、
グラフィックがぐるぐる。
ざっと１５分近く、何やら読み込みが続きます。
そしてやっと画面登場。
意外にもこんなトラブルは初体験。
復活した個人用モニター、
おかげで、
グレン・パウエル主演の”ヒットマン”を見ながら、けらけら、ばくばく。
そう言えば、まだヒコーキ用のＷｉＦｉなんてない時代のヨーロッパ出張の時なんて、
映画を３本立てで見ていたりしました。
液晶の日除けを明るくしてみると、
もう日本の島影が見え始めています。
日本はまだ夏休み
台風と競争するように東京に近づいているはずだから、
さぞや大揺れの降下が待ち受けていそう、と覚悟していたけど、
ぶりぶりした積乱雲をぬって飛ぶヒコーキは、滑らかに沈んでいきます。
今回は珍しく右舷側のシートで、
機窓からの景色もなんだか新鮮。
この下、中目黒だから、そろそろオウチだ、
なんて地図アプリを見ているように、故郷の町を睥睨します。
林試の森公園の緑が窓の枠から外れ、
ヒコーキは真南から一番海側の滑走路をねらっているようです。
するするする
そして、どっすん。
国際線ターミナルからは一番遠いＣ滑走路から、
のんびりタキシングする機体、
横殴りの大雨かも、なんて心配をよそに
ぷかりぷかり入道雲の浮かぶ、
夏空の東京に降り立ちました。
そうだ、
日本はまだ夏休みだった。
きっと空港も大賑わいです。
ビンゴ。
到着便がごっちゃり重なってしまったせいなのか、
ヒコーキが止まったのは、ひろいエプロンの真ん中。
急遽バスで移動するスポットに指定されてしまい、
エンジンがそこで止まります。
最後の最後で
入国審査は、バイトメトリックスの自動化ゲートだし、
もちろん検疫も体調不良でもない限り縁がなく、
すんなり終わるこの頃、
バスで移動してもなお、荷物をピックアップするまで、どうせ待ちます。
ちょうどいいかも。
なんてのんきな気分、
吹き飛びました。
でてきたスーツケース、
コーナーと言うコーナーのハードシェルが、ばきばき
あっちもこっちも、ＪＡＬの手荷物の担当のお嬢さんと一緒に確認したら、
なんと５か所。
全身骨折の重症。
「ぼろぼろですね」
同情されてしまいます。
車輪部分は無傷なのに、シェルがこんなに木っ端みじんとは・・
よほど力任せに放り投げられたのかなあ。
選択肢は２つ。
前回、スーツケースが割れてしまった時は、その場で修理代を見積もられ、
修理代を支払らってもらうという方法を取っています。
ただしこの時に支払われたのは１万円。
実際に修理に出してみたら、なんと２５０００円
足しになったという程度になってしまいました。
もう一つは、修理サービスをＪＡＬで手配してもらいます。
これなら費用はＪＡＬが負担してくれて、自己負担なし。
それに代替えのスーツケースの貸し出しもしてくれます。
今回は迷わず後者を選択。
おそらく新品のスーツケースを買った方が安く済みそうな修理代になりそうです。
小粒のトラブルで始まった日本へのフライト、
露払いの効能はなかったみたい。
最後の最後で、
トドメが待っていました。
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