どっと増えたスイミングチーム新メンバー
前日とはがらり、様子がかわってスイミングウェアに着替えたKIKI。
あくびしながらも、
毎日の約束事のように変わらず出かけて行きます。
ハワイに帰って来てからしばらくぐずぐずしていたKIKIの風邪、
そのせいもあるのかな、という心配もどうやら外れです。
KIKIにとって目前の大きな目標が、
今週末に行われる大きな水泳大会、カウアイ・クラシック・スイムミート。
２００ヤード種目にもいっぱい出場するので、
へこたれている訳に行きません。
公園プログラムのスイミングクラスの子どもたちが引き上げると、
入れ替わりに流れ込むのがホノルルのスイミングチーム”Ｓｐｌａｓｈ！ ＡＱＵＡＴＩＣＳ”
夕方の１６:４５から１８：３０まで、
ばしゃばしゃ、泳ぎっぱなしです。
冬には帰る頃にはもう陽が落ちて、寒風にKIKIもがたがたします。
夏至はとっくに過ぎてだんだん日没時間が逆回り始めていても、
夕方の夏のお日様は、まだまだ高い空に浮かんでいて、
陽射しはぎらぎら。
KIKIのデベロップメンタルグループは、
このところ、ますます賑やかになってきていて
この日はなんと１０人。
同じレーンで泳ぐから、押し合いへし合いです。
５ヤード空いたら、
”Ｇｏ！”
コーチケイコの号令が飛んできます。
遅ければどんどん抜かされちゃうし、前からも折り返してくるから、
遠慮なんてしていたら、練習になりません。
かつては近くでばしゃばしゃする気配があっても立ち止まってしまっていたKIKI、
ちょっとだけ図太くなってきたけど、
入ったばかりで、まだチームのキャップも届いていないニューカマーたちは、
ぎゅうぎゅうのレーンでもモーレツにばしゃばしゃ。
逞しいなあ。
ひとりだけ昇格できないKIKI
泳ぎ込みも２時間弱エンドレスだから、
KIKIだんだんアゴがでます。
ニューカマーたちも疲れるのは一緒だと思うけど、とにかくひたすら泳ぎます。
実は、このグループのチームメイトたち、KIKIを除いてはほとんど小学生。
中には低学年のお友だちも混じります。
一緒に練習していたKIKIと同世代のチームメイトたちは、
もう隣のエイジグループに繰り上がってしまい、KIKIだけポツンと残っています。
すこし身長も高いKIKI、
最後の最後の追い込みのスプリント練習になれば、
今は、ちょっとアドバンテージを活かしています。
伸び盛りのちびっ子たち、
きっとそれも数カ月したら、追い越されそうです。
なにしろスペシャルニーズのある選手はKIKIたった一人。
間尺の合わなくなってきたこのグループに居残っているのがすこし可哀そう、
と思ったりします。
たぶんKIKIがエイジグループに繰り上がるために必要なこと、
それが今はまだ足りていません。
ぶつかっても引っかかれても、がつがつ泳ぐような貪欲さが必要だし、
みんなのペースに合わせて泳ぐ泳力も必要だし、
常に早く泳ごうというマインドも必要です。
レーンの途中でおろおろしているKIKIには、まだどれも薄弱。
タイムを見れば、そろそろのKIKIを、
コーチケイコがKIKIをエイジグループに上げないのは、きっとそんな理由です。
筋肉の低緊張というKIKIの体質もあって、ムキムキの筋肉質にはなりにくく、
長く泳げても、馬力それに瞬発力はちょっと薄弱です。
そんな様子もコーチは見ていて、
あえてデベロップメンタルグループで、KIKIのペースで泳がしてあげよう、
と思っているのかもしれません。
エイジグループで躍動しているKIKIを見たい気持ちはあっても、
体力にかなりの差のあるチームメイトの中に放り込まれても、
KIKIが臆しちゃうかな。
ちょっともやもやはあるけど、
KIKIの泳ぎをずっと見てきたコーチケイコやコーチライアンに任せます。
KIKIだってれっきとしたチームメンバー
もたもたしているKIKIのようでも、
この週末のスイムミートは、２日で１０種目にエントリー。
かつて、絶対ムリだよなあ、と思っていた２００ヤード個人メドレーにも出場決定。
ハワイ全島から集まるスイムミート、
前回は知的障がいのある選手はKIKIたった一人。
互角に戦った種目もありました。
ずっとデベロップメンタルグループで燻ぶっているようだけど、
れっきとしたスイミングチームの一員。
なんと今回は、
２００ヤードメドレーリレー、
そして華やかな２００ヤードフリースタイルリレーにも、
チームメイトと力を合わせてベストタイムを目指します。
足引っ張れないから、全力を尽くそうね。
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