卒業に向かい出したミドルスクール
まだまだと思っていたその日が、もう目の前にやってきます。
４学期にはいったミドルスクール、
残す登校日は、たった１０日ほど。
卒業生を送るアロハコンサートも終わって、
スクールもじわじわ学年末に向けた日程が増えてきます。
ミドルスクールを卒業すれば、アメリカでは全員ハイスクールに進学。
日本とは違って義務教育です。
KIKIの進学先も決まっています。
KIKIを迎えてくれるのは、今のミドルスクールの学区にあるハイスクール。
オアフ島でもひときわ大きなハイスクールです。
この日、初めてそのハイスクールにお邪魔します。
ハイウェイを降りて、
ハイスクールは対向車線の向こう側、
さてどうやって入るのやら。
そんなことも分からない、未知の世界に向かいます。
初めてくぐる校門
ゲートを入った途端、
やっぱりエレメンタリースクール、ミドルスクールと違うなあ、
はパーキングの広さ。
スクールオフィスの前のパーキングだけでもそれなりのストール数なのに、
山裾にそってどんどん奥まで続くパーキング。
クルマ通学の生徒もいっぱいいるのかな。
ぞろぞろ人波が続く先がジム。
ドアをくぐると、
開けた視界の先には、すごい数の人たち。
みんなこのハイスクールに進学するミドルスクールのグレード８の子どもたちです。
指定されたグループ番号はスクールツアーの順番で、
５分おきくらいにスクールカウンシルのボランティアたちが先導してキャンパスに出て行きます。
ハイスクールの施設を借りたイベントはずいぶん経験しているし、
おうちの近くのハイスクールの様子も見慣れているし、
おぼろげにはハイスクールの雰囲気は知っているつもりでも、
このスクールに潜入するのはまるで初めて。
わくわくと、まごまごです。
スクールツアーに出発
カルガモ親子よろしく、
ボランティアにくっついて、みんなぞろぞろ。
とにかくビルディングの数が多くて、
位置関係もさっぱり。
このツアーは本当に助かります。
エレメンタリースクールからミドルスクールへのトランジションは
パンデミックの真っただ中だったから、
事前のツアーはなく、また一緒に教室まで付き添うこともできません。
とうとう校内の全容はわからないまま、卒業間近になっています。
ハイウェイから丘のスロープに沿うように建つハイスクールなので、
連絡通路はちょっと傾斜がついていて、
幾重にも続くビルディングを連なる先を見ると、
ちょっとあの光景と重なります。
昨年の夏に訪れが福井の永平寺。
伽藍や坊をつなぐ階段が突き抜けていて、
趣はぜんぜん違うけど、似た構造です。
少し通路を外れて、丘の法面を削った壁には、
こんなアート。
要するに、
「アロハな気持ちで運転してね 飲酒運転事故は避けられるよ」
在校生へのアピール内容もいかにもアメリカ。
なかにはハメがはずれちゃう生徒もきっといます。
だらだらした傾斜の通路の突き当りは、
選択科目なのか、クラブ活動なのか部室と可愛らしい農園。
左側のお部屋はいかにも実験室、という風情。
クラスルームは基本的に２階建てのアメリカのスクール。
それ以外の付属する建物はほとんど平屋。
ゆったり配置されているのは良いとして、
KIKIがあちこち移動するの、タイヘンだあ。
ちょっと安心したこと
校内を案内してくれて間、
KIKIのハイスクールライフをちょっと想像したりします。
これから４年間、
たぶんエクステンドして在籍すれば、８年間、
ここで過ごします。
KIKIのリズム、波長とあっているといいなあ、と祈るような気持ちになります。
ちょっとホッとしたのは、
いっぱいいたハイスクールの卵たちの多くが、
KIKIと同じミドルスクールからの進学組。
それに、エレメンタリースクールでは一緒だったのに、
ミドルスクールでは離れていたお友だちとも再会。
同じミドルスクールのお友だち、といっても
KIKIにはスペシャルエデュケーションのクラスメイト以外の話題が出ないから、
ホームルームのおともだちはいないのかな、とちょっと心配していたけど、
KIKI、あっちこっちでクラスメイトとおしゃべり。
こんな場面を見るのも初めてです。
校内とぐるりしてたら、
賑やかな空間が待ち構えています。
スクールツアーを終えたグループがつぎつぎ訪れ、
そこに待ち構えるのはクラブ活動の新人勧誘。
会場は、カフェテリアです。
待ち受けるのは、どんなスクールライフ？
果たしてKIKIが参加できるクラブなんてあるの？
いっぱいありました。
校外などのボランティア活動を頑張っているキークラブ、
健常の生徒とスペシャルエドの生徒がインクルーシブな活動をするＬａｕｌｅａクラブ、
それに日本好きな生徒たちが集まるジャパンクラブ、
みんな、KIKIを歓迎してくれそうです。
ジムにもどった参加者の前で、校長先生が胸を張って、
「ハワイ一のハイスクールという名誉を頂いているんです」
友人たちもこぞって推していたこの学校。
KIKIはクラス・オブ・２０２８（２０２８年卒業組）と呼ばれ、
すでにミドルスクールでも２０２４年卒業組とは呼ばれず、
大学の卒年でもなく、
やっぱり２０２８年卒業組。
それだけハイスクールの存在が大きいアメリカ。
思い描いていた入学がいよいよリアルになります。
KIKIにとって楽しくて、充実したスクールライフになるはずです。
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