おめかしして向かうスクール
白い真新しいドレスシャツ、
黒いパンツ、
それに足元も黒いエナメルのパンプス。
ママがこの日のためにドレスコードに合わせて揃えたお洋服、
スクールに行っちゃう前にぱちりさせてね。
一旦、スクールからオウチにもどったKIKI、
Ｔシャツに、レギンスに、
という登校のお決まりのいでたちから、
コンサート仕様に衣替え。
こんなちゃんとした格好をすることなんて、
年に数回です。
おでかけの支度をはじめても、
外の厚い雲は居座っていて、街を濡らしています。
よけいに日暮れは早くなり、夕方6時と言うのにもう夜更けみたい。
スクールの構内に入る機会と言えば、
年に２回のこのミュージカルデパートメントのコンサートの時くらい。
エレメンタリースクールの時は、
毎日教室で授業が始まってもKIKIの様子をちらちら見ていたのになあ、
ちょっと懐かしく思い出します。
きっと多くの家族も同じ想いです。
煌々と浮かび上がっているスクールのカフェテリアが、
この日のコンサート会場です。
その周辺には我が子の出演を楽しみにしている家族がいっぱい。
チェックインに向かう通路がごった返して、
進むのも大変、というぎゅうぎゅうぶり。
やがて、子どもたち、
わしゃわしゃしながらひな壇に並びだします。
ママと陣取った場所からは、KIKIを探します。
ところが、
お友だちの背後になってしまい、全然KIKIのお顔が見通せない
やっとママとパパに気付いたKIKI、
こっちを見てくれたけど、歌い始めたら前を向いちゃうから
やっぱりその姿が消えます。
5曲の絶唱 目立ちすぎのKIKI
そんなこんなのうちに、
指揮のミズ・レデズマのタクトが振りあがります。
では、
しばし、KIKIたちの熱唱をお楽しみください。
"Why we sing"
KIKIのお顔が見えるように、カメラマン移動、
ここならはっきり映ります。
KIKI 歌詞は覚えているのかな。
フレンチで歌う”Ｊ’ｅｎｔｅｎｄｓ Ｌｅ Ｍｏｕｌｉｎ”
ケベック民謡らしいけど、言葉の面白さで遊ぶ合唱です。
KIKIは、またもやの音程一本調子の熱唱、
周囲のお友だちもきっと巻き添えです。
かなり外れたKIKIの声だけ、響いたり、と目立ちすぎ。
それに何に気を取られているのか、
足元を見たり、
グラグラしてみたり、
落ちつかないこと。
フォーカスするよ。
３曲目は、KIKIが大好きな
”When We're Together”
アニメ映画、Ｆｒｏｚｅｎ（アナと雪の女王）の挿入歌で、
いつもいつもYoutubeを見ながら、KIKI絶唱します。
またまたお顔が隠れちゃったけど、
すこし笑顔が増えたかな。
誰しもが知るこの一曲。
ミュージカル、サウンドオブミュージックの一曲、
”ＭＹ ＦＡＶＯＲＩＴＥ ＴＨＩＮＧＳ”
ジョンコルトレーンの偉大な演奏で、ジャズの名曲としても有名。
美しい曲とはうらはらな、サウンドオブミュージックの過酷なストーリー。
今の中東の緊張に届けたい、と思っての選曲かな。
ちょっと大人の雰囲気のある”Ｌｉｔｔｌｅ Ｖｏｉｃｅ”
テレビを見ない子どもたちも、
Ｎｅｔｆｌｉｘだの、Ｈｕｌｕだの、Ｙｏｕｔｕｂｅだのが映像の入力源。
ＡｍａｚｏｎのＰｒｉｍｅ Ｖｉｄｅｏや、
Ａｐｐｌｅ ＴＶや、も膨大なオリジナル作品楽しめるから、
ヒット曲も自然とストリーミングメディアからぽつぽつ生まれます。
この一曲も、
Ａｐｐｌｅ ＴＶの同名のドラマの主題歌です。
最後は
”Ｉｎｖｉｓｉｂｌｅ”
２部合唱曲だから、自分のパート以外を歌っちゃダメ。
KIKI、ちゃんと合っているのかちょっと心配です。
自信なさそうに、下を向いちゃうことが多いけど、
最後まで頑張れました。
音程ずれでも絶唱大好き
これだけの歌詞を覚えられるのは、ちょっと不思議だけど、
オウチでも絶唱しているから歌は大好き。
惜しむらくは、
絶賛音程外れ。
それでも楽しめたはずです。
演目が終わると
舞台が跳ねる、それらしい締めはなく、
子どもたちと、家族たちと、先生たちと、
いっせいにごちゃごちゃ。
毎週のように続いていたリハーサル。
「５曲も歌うの？」
曲名もあやふやだったのに、
いつの間にか、それらしく歌えるよう、
ちゃんと練習していました。
KIKIの晴れの時間、
それなりにナーバスになっていたから、
嬉しい終演。
ちょっと誇らしげな表情も浮かべます。
また一つ、歳の終わりに向かってイベントが終了。
いろいろな予定が目白押しのホリデイシーズン。
名残惜しさに浸っている間もなさそうです。
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