搭乗前のラウンジゴハン
羽田空港のＪＡＬファーストクラスラウンジの様子は、
見たところあまり変わりません。
フロアのアンクルが案内してくれるのは初めてで、
テーブル席をすとすとすと、と寄せてくれて大テーブルを設え、
「これなら、いっぱいお料理がのります」
よほどの大食いファミリーに見えたらしい。
期待を裏切らず、
おすしに、
天然真鯛のポワレに、
グリルドポークに、
オニオンスープに、
ハモンセラーノ+いちじくに、
ヤリイカのヤムウンセン風に、
が、並んでテーブルからはみ出しそうになります。
おまけにラーメン
おすしも何貫食べたことやら。
冬眠前の過食さながら、
早い時間のラウンジゴハンで、もうお腹、いっぱい。
出発前のルーティンは、
ストレスなくWiFiの使えるラウンジでお仕事をあらかた終えてしまい、
食べ貯めをして、
歯磨きをして、
と、
ここまではいつもと同じ。
初利用、ラウンジのシャワールーム
一息ついたKIKIは、静かなラウンジでちょっとリラックスモード、
でも、日本のキョーレツな熱気で空港に着くまでに汗びっしょり。
あまった時間で、今回初めてシャワールームを利用してみます。
ラウンジアプリでシャワールームを申し込むと、
混み始める時間帯前らしく、待ち時間なし、
で案内してもらえました。
想像していた施設とは違い、
シャワールームのお部屋に入ると、個室がずらり。
10室近くありそうで、これなら希望者が多くてもつかえず利用できそう。
個々の部屋は、必要十分の施設。
広いシャワーブースに、パウダースペースがくっついています。
KIKIもママも、お着替えもしてさっぱり。
この頃の日本の夏には暑さにはマストハブかも。
寒い冬も暖かいシャワーはきっと福音です
ちなみにパパもシャンプーごしごし。
湯上り気分で搭乗です。
搭乗前のお約束
ラウンジを出る前の通過儀礼は、
身に着けてきたブレイズ（脊柱矯正装具）を脱ぎ、
ストロベリーの香りのするマスクを着け、
酔い止めを飲みます。
最近お薬を代えました。
以前は、ＣＶＳ（アメリカの薬局チェーン）のＭＯＴＩＯＮ ＳＩＣＫＮＥＳＳ薬。
この旅行から、選んだお薬は日本製。
東京行きのヒコーキでは、一瞬苦しそうにげーげーしたけど、
それまでは元気。
いつもヒコーキ内ではエチケット袋を手放せないKIKIファミリーに、
ちょっと希望の灯が見えました。
なにしろかつてヒコーキにキャビンに入った途端に盛大にきらきらしたこともあって、
油断大敵。
KIKIにとっては、ヒコーキのこの空間、雰囲気、匂いが鬼門。
と思ったら、
「ウインドウサイドにすわりたい」
なんて言い出します。
ちょっと余裕かな。
何か勃発してしまうと、面倒を見るためには、
横一列にしているシートの真ん中に座ってほしいけど、
機窓からの景色で良い気持ちになれるといいのだけれど。
ごとごと
ごろごろ
ぐいーん
やがて、車輪が地面を離れたらしい感触を伝わって、
ヒコーキはふわり。
相棒のもんちゃんは抱きしめているけど
KIKIの表情は、まだ穏やです。
効いたみたい
やがて上空に達して、ベルトを緩めていいよ、というサインになると
早速寝床作り。
シートをぺったんこにしてベッドを設えます。
KIKIは促す間もなく、
トラベルミンジュニアを服用すると、KIKIは眠気にとらわれるみたい。
あっという間に、夢の中に滑り込みます。
暗くなった機内で、
時々寝返りするKIKI。
ちょっと咳き込んで、あわててエチケット袋を手にKIKIのシート脇に張り付いたり、
も時々あったけど、
朝まで目を覚ますことなく、
熟睡してくれました。
どうやらお薬はKIKIにはテキメンらしく、
すやすや。
かわいい寝顔がゆがむことはありません。
もちろん機内では、絶食。
これも長距離飛行の時の掟で、
早めに頂いたラウンジゴハンで、なんとか持たせます。
機内で頂いたのは、オレンジジュースと、ミネラルウォーターをちょっと。
ちなみにパパも絶食。
コーヒーを２杯だけ頂きました。
オメメが覚めたKIKI、
お布団や枕を片づけると、
さっぱりした表情。
機体が沈みだすと、突然変調をきたすことが多いから、
パパもちょっと緊張。
すぐ駆けつけられるように、テーブルは出しません。
再開した滑走路
しばらく滑走路の工事で、この数年いろいろな角度でダニエル・Ｋ・イノウエ国際空港に
進入していたヒコーキ。
どうやらやっと本命の８Ｌ２６Ｒ滑走路が完成して再開したらしく、
すこし大回りして時間つぶしした後は、
見慣れた景色の中をぐんぐん下ります。
KIKIに心配の視線を送ると、
「へいきだよ」
という視線を返します。
そして、
どすん。
２カ月ぶりのハワイ。
無事、その地に戻りました。
ＡＮＡの大きなホヌ号やら、
日本の各地から次々飛び立ってきたＪＡＬやハワイアン航空の機体が並ぶエプロン。
こんな賑やかさが戻っています。
搭乗率は、最後の３席を押さえてもらったくらいだから、
ビジネスクラスは満席。
エコノミーのキャビンも多くの乗客でほぼ埋まっています。
夜間飛行だったけど、
おかげでKIKIファミリー、みんな元気。
KIKIは降機するまで、
まるで平然。
エアーシックで苦しまなかったハワイ線のヒコーキって、
空前絶後、これが初めてです。
また進歩したグローバルエントリー
さて、ちょっと緊張する入国審査。
KIKIとママもやっと年末にグローバルエントリーのプログラムに登録されたから、
キオスクの前に立つだけ。
パスポートも要らないし、
グリーンカードも要らないし、
もちろん必要なフォームもありません。
審査が終わったよ、というレシートさえなくなってしまい、
「プロセスは成功しました」という表示だけ。
ブースの入国審査官に、名前を呼ばれると、
ここでも、質問も何もなし。
なぜかKIKIの顔写真だけ、ぱちり、
以上、です。
次の関門は、税関。
いつもの通り、大きな段ボールに
山のようなお荷物。
アヒルの母娘よろしく、一列で税関に向かうけど、
順番はKIKIが一番先頭。
KIKIの笑顔は威力絶大で、
ノーチェック。
KIKIが大好きなレトルトパウチだの、スナックだの、
ちょっとビミョーな食材もすべて無事通関完了。
KIKI、大活躍です。
快挙かも
これだけのお荷物ともなると、
フツーのＵＢＥＲでは載せきれません。
２台に分乗するか、ＸＬクラスを頼むか、ともんもんしたけど、
頼りになる友人がいます。
メリカママがでっかいピックアップトラックで乗り付けてくれます。
２家族６人を乗せ、
スーツケースを5つ、
段ボールを1つ、
大きく膨らんだバックパックを載せてもすかすか。
忙しいのに、いつもありがとう！
果たして、
もはや懐かしカカアコのオウチに２カ月ぶりに到着。
思い返すと、
ここまで、日本出国、アメリカ入国、
それに機内でのKIKIの様子だの、通関だの、グランドトランスポーテーションだの、
トラブルらしいトラブルがない・・
すごーい
快挙、です。
コンドミニアムのコンサージュには部屋の風通しの留守番サービスも頼んでいたから、
お部屋の空気も澱んだ気配はありません。
窓からのトレードウインドが流れる込む部屋にエアコンを点けることもないし、
ハワイの陽の輝きが満ちていて、お部屋の電気を点けることもありません。
悲鳴を上げていたカラダが、
力みを緩み始めるのが分かります。
やっぱり、慣れたハワイの気候にほっとします。
ナップにベッドにもぐりこんだKIKI、
すぐ寝ちゃうかな、
と思ったら、
ひとしきりアラモアナの海と、
ダイヤモンドヘッドから目を離しません。
やがて、
安心したように、
寝息が聞こえてきました。
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