ＩＥＰ（個別教育プログラム）の案（ドラフト）をもらってから、
スクールの期待値と、我が家の見据える先がずいぶん違っていることが分かりました。
このままだと、KIKIの中学校２年生（グレード７）は、
”横断歩道を８０％の確率で安全にわたること”
が目標になっちゃいそうで、
愕然。
もちろん押し戻し作戦開始。
担任の先生や、セラピストや、サイコロジストを巻き込みます。
KIKIはぜんぜん大丈夫よ
そう言ってもらっても、なんだかもやもや。
スペシャルエデュケーションの担任に、いろいろ想いをぶつけたせいもあってか、
本気度がちょっと伝わったみたい。
先日はKIKIがミドルスクールに入って初めての授業風景の写真が届いたと思ったら、
連投。
昨日は、フィールドトリップの様子。
このフィールドトリップも、できうる限りアカデミックの科目にも、
ジェネラルクラスに潜り込ませて、
と頼んだら、追加されました。
どこに行ったの？
Ｃｈａｌｌｅｎｇｅｒ Ｃｅｎｔｅｒ（チャレンジャーセンター）にいった
何したの？
Ｍｏｏｎのおべんきょうした
というか、スペースのことをおべんきょうした
ぴんと来るまで、少し間があります。
ハワイ、
スペース、
チャレンジャー、
Challenger Center Hawaiiのホームページより
この三大噺みたいな設問が、すぐ分かっちゃう人は、
きっとKIKIパパと同世代。
なにしろ、３６年前の大事件の記憶にくっついています。
１９８６年１月２８日、ＮＡＳＡのスペースシャトル、チャレンジャー号が打ち上げ。
７３秒後、世界は衝撃的な映像を見ることになります。
７名のアストロノーツを乗せたチャレンジャー号が上昇中に爆発し、
全員が亡くなりました。
このチャレンジャー号に搭乗していたのが、ハワイ出身でアジア系アメリカ人で初めての
有人宇宙船搭乗員となった、エリソン・オニヅカさん。
ハワイの人々が忘れることのないヒーローです。
そのチャレンジャー号に因む、チャレンジャーセンター、
大事件から数年後、３０年前にカポレイにオープンしました。
子どもたちがわくわくするような施設。
宇宙開発の夢を育んでもらえるように、
まるでＮＡＳＡや、宇宙船に乗り込んでいるような環境が設けられています。
ミッションは、
コメット彗星とのランデブー、
月への帰還、
聞いただけでも、胸躍ります。
分からないながらも、KIKI気分はアストロノーツ。
アメリカのスクールでは、サイエンスなどで、スペースや、アストロノーツの話題は多く、
KIKIのあこがれ。
実は、本物のＪＡＸＡのアストロノーツ、油井さんとお会いしたこともあって、
宇宙へチャレンジする格好いいお兄さん、お姉さんたちはKIKIのヒーロー。
ＮＡＳＡの管制センターや、国際宇宙ステーションの研究棟を再現したこのセンターは、
KIKIならずとも興奮します。
ミッションと銘打ってあるセンターのプログラム、
マジメやれば、迫真の宇宙旅行になります。
KIKＩに、この芸当はちょっとムリだけど、
お友だちの様子を見ているだけで、
自分がやっているように、なりきり。
日本にも調布のＪＡＸＡのセンターには、シュミレーターや展示コーナーがあって、子供たちには大人気。
とは言っても、本場アメリカ、
ミッションをチームでコンプリートさせよう、
なんてゲーム仕立てのチャレンジャーセンターの設えは、さすがです。
ハワイのヒーロー、
世代によって上がる名前は違います。
４４２部隊の英雄で、日系で初めてアメリカの上院議員となった、ダニエル・Ｋ・イノウエさん、
元大統領のバラク・オバマさん、
最近では、
グラミー賞７冠というモンスターアルバムを作り上げたブルーノマースさん、
そして、
オニヅカさん。
イノウエ上院議員は、ホノルル国際空港にその名前が冠され、
オニヅカ飛行士は、ハワイ島のコナ国際空港にその名前が冠されました。
盛り上がって疲れちゃったせいか、
ごとごとスクールバスの揺れが心地よかったのか、
KIKI、フィールドトリップの帰途は
大きな夢のために、懸命の努力と、リスクをとったヒーローたち。
KIKIにはかけ離れた世界だけど、
立ち向かうチャレンジはいっぱいあります。
ソーシャルスキルズを高めることだって、
ぼーっとしていては全然前進しません。
横断歩道は、もうちゃんと渡れるから、
目指すのは、
セルフアドボケイト。
（自ら権利主張して、意見を述べる人）
今のKIKIには、宇宙に行くよりチャレンジングです。
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