ビデオ電話のKIKI、
パパのズツーを気遣ってくれました。
今日の具合は？
ぜんぜんへいちゃら。
朝から、バタバタ。
なにしろ今日をもって自主隔離１０日目、
ＰＣＲ検査で、やっと解放です。
早朝、まだゴミだらけの渋谷道玄坂、ちょっと危ない感じのお兄さんたちがうろうろ、
なにしてるのかなあ、
なんて知らないほうが良い、という世界です。
賑やかな道玄坂の路地奥、
井の頭線のターミナルに突き当たる一角にある検査センターは、
バス、電車で行けばすごく便利だけど、まだ使えません。
おんぼろＡＵＤＩ号で、マークシティのパーキングを利用すれば、歩いても５分くらい。
検査自体はあっという間。
あとは結果がメールで届きます。
とは言っても、
この検査センター、証明書はでません。
メールでの検査結果通知だけ。
果たして、
厚生労働省が求めている、自主隔離期間短縮のための自費検査として機能するのかなあ、
通知が来て、それを帰国者健康管理センター転送、
結果は・・
ちょっとばくばく。
ＰＣＲ検査を終えて、もう一か所の大切な用事。
銀行です。
ハワイのとある機関に送金。
期日があるので、今日がタイムライン。
ほとんどの口座管理はオンラインでできるけど、
外国為替手続きは、面前手続き、手交が決まり。
行く前から一仕事。
まずは銀行に行くよ、と帰国者の追跡センターに連絡、
銀行には、クルマで行くのでパーキング教えて、というお願い。
届いた銀行からの返信には、どっさりと宿題。
外国に送金するときには、必要です。
１． 受取の銀行名
２． 受取銀行の支店名もしくは支店の住所
３． 口座番号 口座名義人
４． 受取銀行に届け出ている現地住所
５． スイフトコードまたはビックコード
６． ルーティングナンバーまたはABA
７． マイナンバーカード
８． 今回の原資となった確証
９．パスポート
なんだか手間のかかる外国への送金、
そんなのんびりしたお話ではなくなっていました。
日本の銀行、
実は、マネーロンダリングやテロ資金供与の審査が甘く、
国際的にマークされる立場に追い込まれていました。
国際組織「金融活動作業部会」（FATF）が下した、日本の銀行の意識や管理体制、
犯罪資金が容易に洗浄されてしまう恐れを指摘され、
「重点フォローアップ国」に指定されていることが発端。
２０１９年には、三菱UFJ銀行、三井住友銀行がマネーロンダリングを疑われてアメリカで調査を受け、
ひとたび課徴金が課される、という事態になれば、数百億から数千億円に達し、
ヨーロッパでも近年、最大手金融機関のＣＥＯ辞任が相次ぎました。
おかげで、
外国送金の審査がいきなり厳格化。
一定の金額を超えれば、日本銀行の支店に逐次、報告書を求められます。
そんなこんなで、
このお金、どこからきて、どこに、何の目的で送るの？
証拠を提示しなさい、
となります。
某行の外為担当者、
なにしろ、大変なんです💦
きっと、お役所から微に入り細に入り、突っ込まれるみたい。
マイナンバーカードなしでは外国為替手続き不可、
はもう４年前からの繰り延べに次ぐ、繰り延べ。
近い将来、
いよいよ銀行口座、送金、年金受給、様々な給付金や税金還付、
マイナンバーカードなくしては動かせなくなってしまうので、
在外邦人にとっては、いよいよ困った母国の金融、となりそうです。
本当は即日手続き、となるはずの送金。
銀行としてはお役所への承認がちらちらしていて、
週明けでいいですか
恐る恐る聞かれてしまいました。
マネーロンダリングでも、テロ資金でも、よもや、かの独裁国家向け資金でもないし、
ハワイで必要な資金を送るだけでも大騒ぎ。
来年からはもっと厳しくなりそうです
なんて聞かされて、穏やかではありません。
仲裁委員会のバトルだの、
送金で疑われるマネーロンダリングだの、
女子たちに話せば、不安にさせます。
KIKIの苦手は、
短期記憶、
抽象的な概念、
初物、
下り坂、
いろいろあるけど、
ママとパパの会話の細部が気になります。
だから、何気なく口にした言葉が、すごい重さ。
ニューロンがどんどん連携して、びっくりするような理解を示すようになりました。
だって、
もうミドルスクールだものね。
お金の話もだんだんしよう。
自立を目指すKIKIに大きな力になります。
まずは、無事に送金できますように。
それに、
結果を待っている自費のＰＣＲ検査、
自主隔離短縮にちゃんとワークしてくれるかな、
週末に向かって、
ちょっともやもや。
うまく通り過ぎれば、
KIKIとの再会も、もう間近です。
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