８月末にはプールの補修工事が終わりそう、
と期待させたコンドミニアムのAOAO（住民組合）からのレター。
今回も、カラ手形。
では、いつまで延期されたのか、
なんて通知はぜんぜんありません。
サマーブレイクを目指して、５月末には終わらせるはずの補修、
もう躯体側の工事は終わり、タイル貼りだけです、というお知らせが来ていたのに、
サマーブレイク明けにも間に合わず、もう９月です。
追い打ちは、スペシャルオリンピックスの悲報。
今期のダックチーム(スイミングチーム)の練習会、レース（地方大会、ハワイ州大会）の中止が決まりました。
KIKI、このままでは今年、一回もスイミングの機会がありません。
KIKIを燃焼させる何か、
日替わりで、いろいろな種目にがんばるけど、
定期的に続けている唯一の運動と言えば、ゴルフ。
毎週火曜日に、ネイビーマリーンゴルフコースでジョーイに教えてもらい、
もう８カ月以上になりました。
今週はちゃんと当たってたよ、
ママの見立てではちょっと前進しているみたい。
週末、ゴルフコースに行く？
と言い出したママ。
平日の昼間ではないと言うことは・・
KIKIとだよね
言わずもがな、を一応聞きました。
いきなりのKIKIのコースデビュー、
予測不能のムチャです。
実は、ここ数日コンドミニアムのゴルフシュミレーターに日参しているママ、
すっかり調子が良くなりました。
KIKIのみならず、ママも待ちに待ったグリーン復帰のタイミング
今かも。
察するに、ママに啓示が降ってきました。
KIKIのコースデビューには、このゴルフクラブ！と、決まっていました。
そのコースとは、
ウォルター・J・ナゴルスキーゴルフコース、
アメリカ陸軍、フォートシャフター基地のなかにある９ホールのコースです。
いつかKIKIを連れてラウンドを、と着々準備をしました。
基地の中にあるコースだから、もちろんふらりと立ち寄るなんてできません。
まずはアメリカ陸軍基地共通の入門許可証を申請。
ナショナルガード（州軍）の基地司令官だったアレックスパパに、
スポンサーの士官を紹介してもらいました。
KIKIがデビューする、と言っても多難。
コースに出れば、前も後もパーティーがラウンドしているから、
あっちこっち、行方の定まらないKIKIファミリーが、マイペースでラウンドなんて大顰蹙。
ナゴルスキ―・ゴルフコースなら大丈夫だよ、と推してくれたのは
アレックスママ。
週末でも空いてるし、９ホールのコースだからお手軽だし。
と言われても大丈夫かなあ、
と怯んでいると、
アレックスといつも行っているよ
アレックスはKIKIのスペシャル・エドでクラスメイトだった、親友。
ゴルフのコーチも一緒です。
背中を押されて、来たものの、
基地内のコースでラウンドは初めて。
フォートシャフター基地のゲートで、ＩＤと入門許可証を見せると、
セキュリティは当然、何しに来たの、という表情。
良く知らないけど、ナゴルスキーって看板が出ているんじゃない、
というアバウトな案内をされて、ゲート通過。
おっかなびっくりの基地内ドライブ、
またもセキュリティゲートが出現、
やっと目的地までの道筋が分かりました。
初めてのナゴルスキー、
外せないお作法があります。
プロショップでチェックインするのは、フツーのゴルフコースと一緒。
そのカウンターにいるアンクルにKIKIファミリーの顔と名前を覚えてもらうこと。
これもアレックスママの差し金です。
と言う訳で、チェックインそっちのけで、世間話。
その内、
KIKIのIDは？
なんてジョークを言われました。
きっと刷り込み成功。
KIKI、いよいよ人生初のゴルフコースでのショット。
なにしろジョーイとの練習、
９番アイアン一本。
ドライバーなんて使ったことないし、パターも握ったことさえありません。
ほぼ暴挙のラウンドスタート。
どうかな・・
いつも５０ヤードくらい先のフラッグが目標、
ところがいきなりの１００ヤードのショートホール。
すっかり舞い上がったKIKI、
練習していたすべてを忘れました。
スタンスや、フェースの向き、おまけにどっちに向くのかさえ、
基本が蒸発。
とんでもない向きで打とうとします。
おちついてKIKI
あのピンが目標だよ
深呼吸を数回、
再び構え直して、えいっ！
あたりが、とか、
向きが、とか
は、この際棚上げ。
とにかくボールが飛んだだけで大成功。
９ホールしかないショートコース、
てっきり全てパー３ばかりと思ったら、ちゃんとミドルも、ロングもある９ホール。
ブルーのバックティーからプレイしたので、ロングは４８５ヤードに、４８３ヤード、
女子たちのレッドティーでも４１６ヤードに達します。
KIKIのラウンドは、
トップ、ダフり、右に、左に、と予想通りだけど、
それはKIKIファミリー共通。
程度の差、です。
でも、思ったよりどんどん進みます。
それに今日は、KIKIのコースデビューに留まらず、
ママの１０数年振り、２回目のラウンド。
大惨事の予想を覆して、女子たちはがんばります。
振ったこともないドライバーを手にして、素振りを始めると、
９番アイアンとは全く別物で、KIKIびっくり。
完全にクラブに振り回されます。
驚いたのはKIKIの順応。
何回か素振りしていると、長いシャフトの感覚がおぼろげながら分かったのか、
ロングホールでは、
えいっ
の一打は、まっすぐに上がった、まさにドライバーショット。
ちなみにKIKIはティーアップしてのスイングって、初めてです。
さすがにパターは、ムリかな、
とグリーンで教えながらも半ば、フリだけでもいいかな、なんて思っていたら、
ちゃんとフェースにコツン。
振り幅で距離を調整できることも知りました。
のんびり、ゆっくりのラウンド。
とうとう前も後も、ほかのパーティーには全く干渉することなくホールアウト。
楽しい時間になりました。
ハーフラウンドで２時間だから、
いつもに比べたらざっと倍近いペース、
正午はとっくに過ぎました。
ホールアウトのお楽しみは、やっぱりママの作ったランチパック。
ハイキングでも、ゴルフでも、マラソンでも、
おむすびが待っています。
土曜日と言うのに、がらがらだったナゴルスキ―、
グリーンフィーは２４ドル、
１８ホール回ると、３４ドル。
それにウォークイン（予約なし）でした。
メンバーシップどう？
プロショップのアンクル・ルイスから早速セールスされたものの、
KIKIはスクールがあるから連日来る訳にも行きません。
パールカントリーよりさらにオウチに近く、１５分ほど。
グリーンフィーもお手軽だし、
なによりKIKIのペースでラウンドしても、周りに誰もいません。
メンバーシップ会費を払うほどではないけど、
しばらく、KIKIとのラウンドは、このコースです。
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