ティールコーチの小河節生です。

 

ティール経営とは親戚関係というより別な側面からみたお話と言えましょうか。

「手放す経営ラボ」主催の【手放すTALK#20】③をYouTubeで拝見しました。

 

その中でみいちゃんから経営者の大きなジレンマ、コントロールしつつもオープンにものが言えるカルチャーを作らなきゃいけないということが指摘されました。

 

完全ではないですが、書き起こしです。

 

“(経営者の使命としては)コントロールというのは会社を持続させなければならないということから来てますよね。これって実は恐れなんですよね。

 

よ〜く、見ていくと恐れの根っこって自分が体をなくす、つまり死ぬってことは避けたいし、できるだけ考えたくない。会社として生まれたものが持続しない、死んでいくといくことが受け入れ難い。これが、エゴなんです。

 

形あるものにすごくエゴは執着するので、これに執着すると恐れから自由では絶対にいられなくなってしまう。これが多くの経営者とかリーダーたちはこの自我意識を超えられない。どうしても俺の代で終わらせたくない、倒産させられないという意識になる。次の台に引き継いでいきたいというのが普通じゃないですか。

 

これ意識として経営者の中枢に据えられた時、どこから動いてるのっていうとやっぱり恐れが突き動かすのですね。これがコントロールになっていきますと。コントロールというのは恐れと不安から来ているので、恐れと不安のマネージメントになるわけです。

 

それを正当化して色々と左脳的な思考で言い換えてるんですが、要は死にたくないという組織になっちゃうんです。経営者の中枢にあるかぎり、コントロールを手放すって人が生まれてこない限り、正直ティールは難しんじゃないのと思っているところがあって。

 

この意識をどうしたら、生と死は対であって、組織が永遠に成長するとか永遠に生き続けるなんて、自分がどんな最善を尽くしたとして、組織のwellbeingを願ってやったとしても、使命が終わる時、命がその使命を果たし終わったら、亡くなっていくんだって受け入れてもいいって意識に変わったら、その恐れがすごく大きく変わるって思うんです。

 

だけど普通はそんな転換は起こらないですよ。一回死にかかった経営者とかはいますが。普通の人はなかなかその意識に到達しないので、いいことをいいながらコントロールする組織になってしまっています。

 

その恐れと不安、痛みとは何かというと、それだけは体験したくないという執着を生むんです。体験したくないことを自分の人生から排除したいのが、一番排除したいのが死なんですが、それは出来ないわけです。

 

それを受け入れられないっていう傾向を見なきゃいけないんじゃないかなと思ってます。

 

毎日を生ききったら死ねるんですよね。ここはパラドクスなんですけどね、今の1日を生き切ったら明日死が来ても受け入れられるんですよ。いかに命を日々全うするかに密接に絡んでいるんです。

 

死生観みたいなものが未熟な人が多いので自我の強い組織を大きく強くしたいことにしか特に男性性は興味がない。個別最適化をしていくと世の中のバランスが悪くなっていく。死ななきゃいけないものが生き残っている。で、どんどんエネルギーを浪費するとかになる。

 

いかに生きることを全うするために、死ぬ日がくるんですね。こんなふうに意識が変わるときに世界が変わる、シフトすると思うんですよね。その日は来るのかな?

 

私たちはこの体を持って何をしようとしてるのかというと、自分は何者なのか?人間というものを理解しようとしている、体験を通して。この肉体でできる体験でできることは限られている。だから、なんでも目一杯体験したらいいんです。しかし、そうしない。死ぬのが怖いから。

 

体験しないと理解できない。意識も変わらない。理解できないから死ねない。やりたいことを(自我は)やらしてあげればいいじゃないの。(自我は)そんなことしたら危ない、痛いじゃない。とか、金稼げんの?とか言ってくるけど。

 

本当の体験をしないから生きた心地がしない。“

 

痛い思いをしたくない、不快を避ける、死にたくないという執着を徹底した世の中を築いてきて、子供の自殺は増えるは、幸せになって行っていないと結んでいます。

 

ティール組織、自然経営、自己組織化とは生物、多細胞生物のここの細胞の動きをモデルにしようという経営モデルを目指しています。

 

生物には生と死がセットであるので、会社組織の最期についてもモデルが必要になりますね。それはどんな動きになるのでしょうか?

 

組織の最期を迎えるにあたって、組織に取って生きることを全うするとはどんなことなんでしょうか?経営者の皆さん、考えて見てはいかがでしょうか。

 

ミッションを成し遂げた組織は、店じまいして次の組織を子孫として残しておけばいいのではないでしょうかね?

 

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ティールコーチ

小河節生

 

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