しばらく前、娘たちが「モービー・ディック(以下MD)」を口にした。

いつの間にツェッペリンを聴くようになったのかと思いきや、

完全な勘違い。何やら『文豪ストレイ』何とやらとか言う

漫画に出てくる「空飛ぶ白鯨」がMDを名乗っているとか。

              (どうやらこれらしい)右差し   文豪ストレイドッグス

MDと言えば受験の時に覚えさせられたアメリカ文学の何か

だったな、と不意にwikiってしまった。

そこには

大長編である上に、難解かつ全体の雰囲気が暗鬱で、

読み通すことが難しいことでも名高い。

鯨に関する当時の知識の叙述や、当時の捕鯨技術の描写など

ストーリー外の脱線が多く、またイシュメイルやエイハブなど

人名が旧約聖書から象徴的に引用されていることなどが、

名前が知られているほど愛読されていない理由

こんな紹介のされ方をする名著があるのかと気になってしまいびっくり

止せば良いのに金沢市立図書館で借りて読破してしまったよ。

2ヶ月以上掛かったよ。暇でもないしねもやもや

結論、wikiは間違っていなかった。

小説のくせにあれほど脚注の多いのは初めてだったよ。

聖書からの引用や暗喩が多いのは確か。

ただ、上巻の最初の方に20ページにわたって

収められているヨナ書の説教は結構良かったですよ。

 

何せ1,000ページ以上読まないと「白鯨」は登場しませんから!

1851年の作品。太平洋の日本沖日本まで鯨を追っていく

ピークオッド号!ペリー来航直前アメリカの出来事ですよイカリマーク

ペリーたちが捕鯨漁船の基地として開港を迫ってきた説を

裏付けるような小説でした。

鯨の生命を人の生命よりも重んじる西洋の方々にドクロ

ノシをつけて差し上げたい一冊!イルカ

 

最初に戻って、空飛ぶ白鯨といえば

やっぱり小学校1年生で読んだ「くじらぐも」だけどね。