まずはじめに主張させていただきたいことがあります。
私はこの「ク●」という表現が好きではありません。

なら読まなければいいのでは?とも思うのですが、一部嫌なところがあるとすべて嫌になってしまうところを直したいという思いもあり、「ク●」は余分だけど面白そうだし、と手にしたところ最後まで読むことができましたので、感想も残しておこうと思う次第です。

そもそも題名だけで中身を読むまでは、「AI」が「ク●」な上司なのか、「AI」を「ク●」と思っている人間の上司のことなのか、どっちなんだろうなと思っておりました。(このことははじめにで一番最初に書かれておりました)

といった感じで読み終えたこちらの作品、目次ごとに簡単な感想を残しておこうと思います。


■第1章 「生成AIの冬」がやってくる:
→一番印象に残っていることは、中国やインドで若者の失業率が上がっているという話。
ここで書かれていることを読むと、なかなか背筋が寒くなってきました。


■第2章 AIの脅威に屈しない「上位16%の支配者たち」:
→AIが人類を支配するという話はおいておいても、AIは新たな支配層を作り出す。
という話。
実際にそうなりつつありますし、これは多くの方が納得してしまう話なのではと。

あと我々にとってなじみ深いスーパーコンピューター「京」。
この「京」の約3分の1の性能をもったGPU(演算装置)が、約500万で購入できる時代なんだとか。
この価値に気づいた人たちは、ものすごい勢いでこちらの購入をしているのだとか。。。


■第3章 10年前の「仕事消滅」当たった予測、外れた予測:
→ここで書かれていたことで一番印象に残っているのは「完全自動運転」について。
一部の地域で限定的に実用化されているようですが、現段階ではまだまだといった感じ。

ですが、これを読む限りではあと少しの何かで、一気にこの状態が普通になりそうな感じだと思います。
私はこの自動運転にはとても期待しておりますし、少なくともこの日本だけで考えてみた場合でも「少子高齢化」の対策として、積極的に進めていくべきだと思います。


■第4章 雇用の未来予測を狂わせるブルシットジョブ現象:
→ブルシットジョブとは、「完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態」という意味なんだそうです。
そんなに大きくない会社に副社長が5人いるとか、様々な肩書のプロヂューサーがいるといった感じのやつですね。

という話よりも私は、「SDV(ソフトウェアデファインドビークル)」。
ということに度肝を抜かれております。

これは車がソフトウェアのアップデートにより、性能が向上していく仕組みなんだそうです。
つまりスマホやパソコンのOSのような車だと。
そしてこれをすでに実現している会社がこの世に存在しているとのことです。

そうですあの方が率いる、あの会社なんだそうです。
これ読んで私もようやく買うべきかなと思うようになりました。


■第5章 AI車市場で周回遅れのトヨタの運命:
→私が新聞などから読み取ることができるトヨタさんとは、全く違うイメージのトヨタさんがここにいました。
ここで書かれていた例えばなしとして、19世紀イギリスで作られた法律「赤旗法」のことが書かれておりました。
当時登場した自動車に危機感をいただいた、馬車業界の意向を踏んで作られたと言われているそうです。
このことが本当かどうかというよりも、今現状の日本にこれを同じようなことが当てはまっておりませんか?と。


■第6章 あの日本企業が世界に!? 生成AI家電のビジネスチャンス:
→ここの章で、この作者さん「ポケモン」大好きだなと分かりました。
爆誕するし、ピカチュウはでてくるし。
でもこれだけだとポケモン好きと決めつけるわけには行きませんが、ここではあの「ニャース」まで登場するので、私も分かりました。
ああ、大好きだなこれはと。


■第7章 これから10年で起こりうる未来シナリオと持つべき「5つの視点」:
→ラスボスは人間という表現で語られる未来のシナリオ。
マーベルの映画に出てくる「パワードスーツ」を例に出して語られるこちらの意味。
(私、あの手の映画を全くみないので、「パワードスーツ」というものを実際には知らないのですが、言わんとしている事は分かりました。)


■最終章 イーロン・マスクVS.「AIクソ上司」、最終決戦の勝者は?:
→いよいよしっかりと語られる「AIク●上司」の意味、そしてその勝者とは。。。
必見、いや必読です。



「ク●」という表現には最後まで慣れませんでしたが、全編を通じて驚きの連続。
そしてその情報をこちらに伝えるうまさ、というのを感じでとても気持ちよく読むことができました。

実際に自分で体験されているといった情報も多かったですし、特にテスラやスバル車についての生きた情報などは素晴らしいと感じました。

今後この作者さんのことは注目していきたいと思います。


以上です。