「シン・○○」というタイトルを、最近見かけることが多くなってきたように思うのですが、私としてはこの表現はあまり好きではないんだよな、と思いつつも内容がとても面白そうだったので読んでみました。

良かったです。
題名で読むのを止めなくて、「シン」という意味も、「スタンダード」といういまいちよく分かりませんが、ここで語られていた内容は、驚きとともに知れて良かったという情報ばかりでした。

良かった情報ばかりではありましたが、その中でも特に書き残しておこうと思ったものを目次毎に書いておきたいと思います。


CHAPTER1 HAPPINESS:
→あなたが政治に無関心になるなら、政治もあなたに無関心になる。
だって政治家だって人間だもの。
これ、ここに今の日本のダメなところが凝縮されていると思いました。

・インドでは、人に迷惑をかけてもいい:
→あなたも人に迷惑をかけて生きているから、迷惑をかけられても許してあげない。
これは、はい、ですね。


CHAPTER2 MONEY
・ヨーロッパでは週休3日以上が当たり前:
→当たり前と言ってしまっていいのかはありますが、実施して成功している国も多いそうです。
そんななか、スペインはさらに先を見据えて、「給与はそのままで、週休4日にする計画を発表」したとのことです。

あとは、土日の家族との時間を犠牲にしてまでお金を稼いで、いつ何のためにそのお金を使うの?
とか、気に入らない人には気に入らない考えかも知れませんが、こういう考えもあるよといったことが盛り沢山でした。

・世界初! フランスが売れ残った衣類の廃棄を法律で禁止:
→ここで語られていることは是非とも全人類が読むべきです。


CHAPTER3 EDUCATION
・海外の学校では鉛筆は使わない:
→消しゴムで消すことができてしまう「鉛筆」は使わないといった論調の話。
消しゴムは「悪魔の道具」だ。
消しゴムは「間違いは恥」の文化を作る。
間違いを受け入れたほうがいい。
実は社会では、間違いは起きるのだから。

これじゃないですか、今我々の教育で必要なものは。


CHAPTER4 EAT
・あなたは食べたもので、できている
→なかなか強めの作者さんの食生活ですが。
考え方としては知っておいた方が良いのかもしれませんね。

・恵方巻きの購入をやめれば、高校まで学費無料?:
→本当かウソかはわかりませんが、この情報も知っておくべきだと思いました。
本当に我々でももっとやれることはありますね。


CHAPTER5 POLITICS
・4人産めば所得税ゼロ!? ハンガリー式少子化対策:
→少子化というものを本当に解決したい。
といった対策がここにはありました。
これを見ると日本は本当に何とかしたいと思っていないのかな?とも感じます。

・ドイツ人はかなり環境に危機感を持っている:
→ここではドイツというよりは、この言葉が刺さりました。
「一人の志がある政治家の地からで国を変えることができるのなら、もうとっくに日本は変わってきている」


CHAPTER6 RULE
・目指すべきは「平等な社会」ではなく「公平な社会」
→平等は、「みんなに同じことをする」ことであり、公平は、「みんなを同じようにする」ことである。

・海外では「What」よりも「Why」が大切
→ずっと前から厚切りさんがずっと言ってくれていたことですよね。
自分なりに考えた理由を説明できる大人でありたい。
そんな大人に私はなれていますか?


CHAPTER7 ENVIRONMENT
・世界の焼却炉の約3分の2が日本にある:
→これも本当かウソかわかりませんが、とてもインパクトある情報。
これがどんな凄い事か、そしてここで書かれていた生ごみの処理の仕方も本当に秀逸。


といった感じのこちらの作品。
読むことができて良かったです。



以上です。