不思議な不思議なこちら恩田さんの作品。
読み終えましたので、それぞれの作品ごとに感想を書いてみようと思います。


水晶の夜、翡翠の朝:

主人公とその他の方々の人物像がつかみきれないまま、読み終えてしまいました。
ただこれ以降の作品にくらべるととても分かりやすく感じた内容。
なんと申しましょうか、若き頃のアルパチーノさんを思いだしました。


麦の海に浮かぶ檻:

この作品は登場人物がシンプルだったのですが、内容がどす暗いというかドン暗いというか。
着地した場所もなかなかな場所だと感じました。

パタリロさんでこんなようなキャラクターがいたような気がしました。
(調べたら「ジャック・バルバロッサ・バンコラン」さんという名前だったみたいです)


睡蓮:

例えと例えでないものが良い感じで混ざり合っている感じがして、私の読解力ではとても難しく感じたこちらの話。
なんとなくの作中の関係性はわかった気がしますが、始まりと終わりの怖さのもとみたいなものはわかった気がしません。


丘をゆく船:

感想がとても難しい作品。
私は「出来損ない」という言葉がとても強く印象付けられました。
といいますか、それがすべてという感じになってしまいました。

「野ブタをプロヂュース」の堀北真希さんをちょっとだけ思い出しました。


月蝕:

相関図と年表というか時系がわかる資料が必要な内容。
これ初めから用意されていると絶対にみないですが、自分で作りながら読むと面白くなる不思議さ。

ちなみに作中でてきたイスラエルのエリートさんの話は、誰かに話したくなる話で教えてもらえて良かったです。

「奥様は、取り扱い注意」の綾瀬はるかさんを思い浮かべました。


絵のない絵本:

最後がなんというか、良い意味でこの作品っぽくなくてとても面白く読めました。

景山民夫さんの「ボルネオホテル」を少しだけ思い浮かべてしまいました。

 

 

 

以上です。