「宇宙とは何か」という、偶然にも今を生きている私にとって、今まさに知りたい事が題名そのままとなった作品を読んでみましたので、目次の力を借りて感想を残しておこうと思います。


はじめに 「宇宙とは何か」の旅へ:
→まずは「宇宙とは何か」という問いに対しての姿勢。
そして「宇宙」という日本語の言葉の意味。
すごく引き込まれる「はじめに」となっておりました。


第1講 宇宙像の広がり:

ここは宇宙に対する考え方の歴史。
地球が丸いという発見から天動説、地動説、そして宇宙は有限か無限かといったことまで。

先生の説明がとても分かりやすくてすごくいい。
どんなに眠い時に受けた授業でも、全く眠らずにいられそうです。

で、歴史といえばやはりこの方、アインシュタイン博士がでてくるんですね。
この博士以前と以後で世界がひっくり返るほど変わるさまがなんともすごい。

博士は置いておくとして、この章で気になったのは、
・恒星が無数にあるのになぜ夜空は暗いのか?
ということと、
・時空がゆがんでいる
という話。


第2講 宇宙の地平

この章ではまずこれ

・そこから先は見えない「ホライズン」
→膨張、拡張しつづける宇宙。
そのスピードは光の速さよりも速いという異次元さ。
ということは。。。という事らしいです。
たしか460億年前後だったような。

・宇宙は有限か無限か?
→で、そこからのこれ。
先生はしっかりと、今時点ではどちらかわからないと伝えてくれてます。

この姿勢、わからないものはわからない。
でもこのように考えられているよ。
ここまでは研究で分かってきたよ。

ということをしっかりと伝えることが大事だと思います・


第3講 ミクロの世界へ

この章ではまさに「量子力学の登場」といった感じで登場してくれます。
ただその難しさたるや。。。

ただし、宇宙を理解するにはこの考え方に必死に食らいついていく必要があるようです。


第4講 マルチバース

前章に引き続き感想が書きづらい章がつづきます。
「マルチバース」です。

とても興味もあるし、しっかりと読んでいるつもりでいるのですが、ここは難しい。
ただそんな説を真剣に研究してくれているのかと感じることぐらいしかできない。

プトレマイオス以前以後
ニュートン以前以後
アインシュタイン以前以後

といった転換期の、今まさに以前から以後に代わる過程なんじゃないか、という気はするのですが。。。
いかんせんレベル高すぎ。


第5講 微調整問題と人間原理

一転してこの章はとても分かりやすい。
ただ読んでいると、今の我々が存在しているこのへの不自然さにどうしても気を取られそうになります。

ここでは、今現在の宇宙が存在しているためには、この設定値(パラメータ)が必要だよね。
といったことから、その設定値について説明してくれてますし、その流れからあの私の天敵「シミュレーション仮説」の説明までなされます。

ごめんなさい、わかりやすいと書きましたが、読みやすいですね。
わかってはいません。

地球が奇跡の星であるとともに、そもそもこの宇宙の存在が奇跡そのもの。


第6講 時間と空間

そして迎えるラストの章。
最後の最後に書かれた「宇宙とはなにか」の詩。

是非とも多くの人に届くことを望みます。



以上です。