「向井と裏方」という作品を読んでみましたので、その感想を残しておこうと思います。

パンサー向井さん。
向井さんのラジオを聴いているわけではないのですが、向井さんがラジオスターと言われていることは知っています。
そんな向井さんのなんとなくですが、ラジオ関係のことが書いてあるんだろうなということを思い描きながらページをめくりました。

目次ごとにそれぞれ思い出深いことを残す形でかけたらと思います。

オープニングトーク:
そもそも「向井と裏方」というラジオ番組があり、今回はその内容が書かれている作品だということをとても簡素にわかりやすく説明されております。
「はじめに」にあたる部分は、なるべく簡素に短く書かれている作品を好む私としては大満足な「オープニングトーク」。


#1 あの人気番組の舞台裏:

どの番組も、どの放送局も知らなかった私は、本当にラジオを聴かない生活をしているのだということがわかりました。
(TOKYO FMだけは知ってました)
放送局って3文字で略されることが多いと思うのですが、あれ知らないと全然わからないですね。
私も業界は違えど3文字で略されることが多いものを扱っていて、なるべくその言葉を使わないように気を付けているつもりですが、どうしてもでてしまいますよね。

といったくだらないことを考えつつも、そんな普段あまりラジオに接しない私ですら、まるでラジオを聴いているかのような気持ちよさでどんどん読みこめました。

裏方さんとなる方々の年齢の若さに驚き、
皆さんのお笑いが大好きだということに驚き
といった感じで読ませていただいたり。

どなたかが、
「お笑いは好きでラジオは特に聞いていなかった。
自分で芸人になろうとは思わなかったけど、吉本やテレビ局を目指したが入社できず、入社できたラジオ局で今好きな番組作ってます。」

みたいなことを言われていて、これってこういう意見って本当に大事だよなと感じる年齢となりました。
へたに、いやラジオしか狙ってませんでしたとか、無理に自分を曲げることなく、本当はこうだったけど、現実としての今があり、その今を充実して過ごせるようにやっております。
こういうのいいなと。

だからと言って、この論調で彼氏や彼女、夫や奥様に同じようなことを言ってしまうのはいかがなものか、といったバランスも非常に大事だと思いますが。

あとここではアルコ&ピースの酒井さんの人柄を知ることができて良かったです。


#2 <ラジオ>という仕事:

こちらは一転その道のベテランさんたちが多く登場したように感じました。
ここでの印象深いエピソードは「木村拓哉さん」と「15歳の俺とハイタッチ」

まずはTOKYO FMで広報をされている方ですべてのTOKYOU FMの番組を宣伝できるというくだりでの、木村拓哉さんがやられているという番組の宣伝についてのこの言葉。

「木村拓哉さん」
私は「何も足さない、何も引かない」を思い出しましたよ。

そして「15歳の俺とハイタッチ」。
これ、すごく良かったです。
その良かった感は是非ともこちらの作品で。


向井と岩井:

この2人の組み合わせは、 チョコレートプラネットの長田がなんだか焼きもちを焼くぐらいの間柄だとか言った感じのことを、とあるテレビ番組で見たことがあります。

ここで出てきた「裏笑い」という話題。
その言葉の意味自体をよく分かっていないのですが、好きなタイミングで笑うのを許してほしいなと感じましたね。
一見さんを大事にするとか言っておきながら、こういう話題を一番一見さんが嫌がるのではないかと感じました。
この作品で唯一感じた、壁でしたね。

あとここでの会話で出てくる、モンスターエンジンの西森さんをもっと知りたくなりました。

 


#3 語りを支える:

ここは有吉さんのすごさというか、今の人気のすごさがわかったことが一番の発見ですね。
あとバナナマンさんとか。
有吉さんとかバナナマンさんとかって、いつテレビをつけてもでている気がします。
その番組内で日村さんなんかはいつも何かを食べているような気がします。

そしてそんなテレビでよく見かけるなといわれている方々というのは、その業界の中の人たちからみても抜けて見えているとろがなんとも心地よく、なんだか嬉しくなりますね。

あとは私が最近よく見かける「鈴木おさむ」さんのことが書かれていて、鈴木さんって「引退」できるぐらいすごい人だったんだなと、本当に今更ながら認識しております。


#4 裏方さんとラジオの未来:

ここだけの感想というよりは全体的な感想になるのですが、普段ラジオを聴かない私が読んでもとても面白く、そしてとても学びが多い作品でした。

もともと1人で運転している時にはラジオは聴いておりましたが、今では1人で車を運転することも少なくなり、ほとんどラジオを聴くことがなくなっていたのですが、ここ最近は親を病院に連れて行くといった感じのことで、またラジオを聴く機会が増えました。
といっても色々聴くわけでもなく、今も昔も文化放送一本でいかせていただいております。

先日は、久しぶりに「おやじパッション」を聴くことができました。
これは嬉しかったですね、今だ伊東四朗さんと吉田照美さん、そして水谷加奈アナウンサーの変わらずの3人で。

なんてこともありました。
ここではどちらかというとラジオは若者文化的な論調が強めだったと思いますが、若者ではなく高齢者、いや全年齢対象の素晴らしいものだよなと感じます。

ラジオの未来に幸あれといった感じで締めさせていただきます。


以上です。