なんで表紙の絵がコアラなんだろうと思ったこちらの作品。
そしてこのコアラがどうこの作品とどういう関係があるのか?

といったこともこの作品のページをめくる一つのお楽しみ。


物語関係なくコアラで話を始めさせていただくと、まずはこの話、コアラといえばやはり「コアラのマーチ」というお菓子のこと。
私が子供のころからあり、もうすでにあれはなぜ「コアラ」なんだ?ということを超越してしまっている国民食といってもいいほどの存在。

実際にはあの味と食感が出せれば「コアラ」でなくともいいのでしょうが、あれが「コアラ」でないということはもう考えたくないですね。

あと一つは、我ら埼玉県民が誇るコスパ最高なレジャースポット「埼玉県こども動物自然公園」。
他県の方に向けてどうぞこのために埼玉までお越しください。
とまではいかないような気がしますが、埼玉にお住まいで車をお持ちであれば是非とも行った方が良いというぐらいの、良い感じの動物園。

そんな感じの動物園に、驚くほどの「コアラ」がいたりします。
「コアラ」って感覚的には「コアラ」を見に海外まで行ってもいいクラスの動物だと思っている私からすると、えっこんなにいるの?ここに?
というぐらい、います。

いやごめんなさい、最後にいったのは15年程前になるので、今現在るかどうかはわかりませんが、いました。
そしてとても癒されました。

さらにいうと、当時はキリンまでいました。
どちらも簡単に飼うことができない大物動物だと思いますので、飼育員さんの多大なる努力のもとに存在している最高の施設なんでしょうと。

そんなコアラで書き始めさせていただくこちらの作品の感想を書いてみようと思います。

とある飲料品メーカーの方々が中心となって展開されるこちらの作品。

とんでもない始まり方から、とても学ぶものが多いビジネス作品へといったとても落差、変化の大きい作品だと感じました。

これを野球に例えると、私はバッターボックスで落差、変化の大きい球を投げてくる投手に翻弄されて、ボール球に手を出して、腰も砕けながら空振り三振。
もしくは、全く手がでずに見逃し三振といった、いずれにしても三振間違いなし、みたいな作品でした。

いやこれ本当にすごい作品だと思います。

企業を経営していく視点
商品を営業していく視点
商品を企画していく視点

この視点だけに絞って読んでもとてもためになり、そして登場人物たちのキャラクターも相まってとても面白く読むことができました。

特にこの作品の主人公であるお二人のお名前がとても我々になじみのある漢字なんですが、読み方がそれじゃないという方々。
なんどもフリガナがふられているのですが、どうしてもその見たままで読んでしまうあの感じ。

読み終えてみるとそれもとても今懐かしく、そして愛着を持てていたのだなと感じております。

様々な部署で出会う仲間とお客様とのやりとり。
お荷物社員といわれる彼とのやり取りの見事さ。
取り扱っている製品に対しての責任感。

そして迎える最後。。。

もうあきれてしまうほど感動させていただきました。
通勤でつかっている電車の車内で、プルプル震えてましたよ。

イメージが違うかもしれませんが、三蔵法師の掌の上の悟空みたいな感じでした。

あと今回の作品によく出てくる芝大門あたり。
たしかにあのあたりって、昼間から飲めるような飲食店がひしめき合って、それ以外の場所とのギャップもまた良くて、なかなか素敵な場所だよなと思っていた場所。

同じくこの作品内によく出てくる皇居の周りを走ろうとは思いませんが、皇居から芝大門まで散歩でもして、良い感じの飲み屋に行きたいなと思いました。



以上です。