先日読んだ本に書かれていたことで、「国力の強さ=SF作家の盛り上がり」といったようなニュアンス(間違えていたらごめんなさい)の表現があったことを思い出します。

 

これ中国のSF作家さんのたちの作品ということでこのような書き出して始めさせていただいているのですが、言われていることなんとなくですがわかるような気がします。

そんな皆さんの作品、それぞれに覚えていることを感想で残しておきたいと思います。


生命のための詩と遠方:
→とても面白く、とても難しい面白難しな作品。
環境問題を取り扱い、しかも時代設定も抜群だと感じ入った作品。
AIを利用次第と考えている人と、AIが自走する世界を想像している人の違いが見えてとてもいいのではないでしょうか。


小雨:
→どうも私の読み方だと視点の成り立ちと登場人物の関係、さらにいうと時系列もわかりづらい作品だなと感じてました。
さらっと宇宙旅行に行っているところにおっと思いましたが、全体的に「うーん」って感じで読んでいたところ。。。
人は想像できることは実現できるといわれてますが、これはどうでしょうか。
でもこの発想と表現力は天才すぎた。


仏性:
→私の読み方では全然話がわかりませんでした。
誰がどの立場から誰に何をしているのかが全くつかめませんでした。
それにプラスして量子力学的な発想。

これ翻訳者さん大変だっただろうなと思いましたし、ジャズを理解できない私にはこの作品も理解できないのかとぼんやりと思いました。


円環少女:
→怖い怖い怖い。。。
そしてこれ怖いだけではありませんでした。
途中で読むのをやめようと思いましたが、最後まで読んで良かったです。


杞憂:
→これぞ故事成語。
世界各地で木を擬人化する表現がでてくるのですが、あれ龍と同じでいつの時代かにはいたんだろうなと思いました。
この作品とは全然関係ないのですが、四面楚歌のこと由来も思い出しました。


女神のG:
なんというかサザンの歌を思い出しました。
わかるようなわからないような、おそらくですがかなりぶっ飛んだ内容の作品だった気がします。


水星播種:

今回の作品内でベストな作品。

発想から展開から話の結末も驚きの連続。

さらにここには、我々のルーツに対しても深い洞察力を与えてくれました。



消防士:

これは消防関係だけに真剣に読んでみましたが、最後の方だけちょっと分かりませんでした。

ただなんとなくなもの悲しさは伝わってきました。



猫嫌いの小松さん:

中国の作家さんから描かれる小松さん。

最初と最後がちょっと分かりませんでした。

つまりなんだかよく分かりませんでした。



夜明け前の鳥:

この作品は浅田先生の「蒼穹の昴」を思い出してしまいました。

春児、史了、没法子(メイファーズ)



時の点灯人:

ストーリーはなんとなくわかった気がしました。

ただ登場人物たちどういう姿かたちをしているのかが最後まで分かりませんでした。

 


死神の口づけ:

これもストーリーは何となくわかった気がしました。

ただ、登場人物たちの相関図が何となくつかめませんでした。

 

 

一九二三年の物語:

時系列がややこしく感じるなと思ったら、おそらくそれが当然だったような作品でした。

ただ、一読した限りでは何だったんだこの作品はと感じました。



人生を盗んだ少女:

途中までは分かった気で読んでました。

ただそうして迎えたラストあたり、私は何もわからずに読んでいたのかと感じてしまいました。



宇宙の果ての本屋:

SFなんだけどノスタルジーを感じるといいますかなんともうしますか。

力を手にしてしまったときに何をなすか。

ということを少しだけ考えてみようかと思いました。

 

 

全般的にとても難しい作品でした。

本当に翻訳者の方に感謝します。

 

 

 


以上です。