小川さんのことはこの作品で知りました。
この作品のことを伊坂幸太郎さんが激賞しているという噂を聞きつけて。

たしかその時にすでに直木賞を受賞されており、なんだかこの作者みたことあるなと思っていたら、ああ直木賞受賞された方だと。

 

それからすぐにこちらの作品を含めて、小川さんが書かれた作品を図書館に予約を入れて順番がきたものから読み漁り、とうとうそのきっかけを作ってくれた本丸となるこちらの作品を読むことができます。

ちなみにこちらの作品も昨年の本屋大賞にノミネートされておりますが、私の中ではノミネート作品ということで読みたいと思ったのではなく、伊坂さんが激賞していたので読もうと思いました。
ということをしつこいようですが書いておきたいと思います。

なぜこんなことを書かせていただいたかというと、こちらの作品。
読み始め、いや中盤ぐらいまですごく私に合わなかったです。

読んですぐに気づきました。
私はクイズに興味がないということに。

こんなことを言ったら身も蓋もないのですが、これを読んで自分でも改めて気づきました。
今までテレビでもクイズ番組が放送されていることを知っておりますし、家族の誰かが見ていれば一緒に見ることもありますので、これを読んで自分でもびっくりしています。

ただ、伊坂さんがすごいって言っている作品を私ごときが合わない、つまらないで読むのをやめるのもなんだよな。
しかもページ数も200ページあるかないかぐらいだし、さっと読めるでしょ。
という一心で読み進めました。

ここまでとてもひどいことを書いてます。

 

ただこれが本当に中盤ぐらいまでの感想です。
ここで読むのをやめていたら、この感想もアップすることなく読み終えることができなかった作品となるだけだったのですが、こちらの作品は最後まで読み切りました。

なぜなら中盤からクイズそっちのけでめちゃくちゃ面白くなったからです。

クイズ好きの方には大変失礼ですけれども、私はクイズ要素が薄くなり、いや多分薄くはなってないと思うのですが、クイズというよりは知らないことが知ることができてこれ面白いな。
という頭に自分で切り替えて読んでみたところ、めちゃくちゃ面白くなってきました。

問題分で出てくる様々な知識。
「アンナ・カレーニナ」や「ピコ太郎」
もとピコ太郎こと古坂大魔王が所属していた「底ぬけAIR-LINE」なんて活字で初めてみましたよ。

それと主人公自身の様々な考察と推理といった内容がなんだかとても良い。

何より色々なつてを頼ってしっかりと情報を収集しているところがまたいいですね。
これ、実際にやられている方でないとこのような動きってできないでしょうし、このような発想と表現が出てこないと思うんですよね。

このあたりまで感じる作品だったのかと。
最初から「クイズ?興味ないわー」なんて思ってないでしっかり読んでいれば良かったです。


以上です。