「自分は死なないと思っているヒトへ」という作品を読んで見ましたので、目次の力をお借りして感想を書いてみたいと思います。
読むまで知りませんでしたが、もともと出版されていたものを文庫で出された作品だったようです。


第1章 愚かになる人間:
文庫で読んだからなのか、改行すくなく1ページにびっしりと書かれている文字数の印象通り、とてもテンポよく先生が滔々と語ってくれている感じがするこちらの作品。
簡単にうまい事まとめられたらいいのですが、とてもそこまでの理解ができていないようです。

ですので単発で印象深いものとしたら、
父との思い出、祖母の12人の子供について、心配の優先順位

といった感じでしょうか。


第2章 肥大する現在:
ここでのとても印象深いのは自然と都市との考え方で、都市の中にある唯一の自然となってしまった「人間」。
そしてその人間たる子供についての洞察。
この洞察によって説明される少子化への考え方は本当に納得。

それを受けてではどうしていこうかというのは我々の責任。
じゃあどうすればいいですか?ではないよなと。


第3章 カチンカチンの世界:
ここではテレビを見て育ってきた世代の方々への提言というかなんといいますか。
今ではあれはこれをすっかりとスマホに置き換えてもいいように思います。

そしてこの章ではなんといっても平家物語の「諸行無常」について。
すべてのものは同じ状態をとることはないということ。
万物は常らなず、すべてのことは同じままではいないと。


第4章 手入れの思想:
手入れの思想となっておりますが、ここは1~3章の総集編といった感じでございました。

ここでは先生の「集団登校」についての考察がとても面白かったです。
先生によるとこれは子供を管理しているということなんだそうです。

アラフィフの私も班で集団登校してました。
ただその当時みていたのび太君たちは集団登校じゃなくていいなと思ってました。




以上です。