シリーズ第7作目となるこちらの作品。
今回の主役はくらましやの「赤也」。

ちょっとだけ同じ今村さんの羽州ぼろ鷹組シリーズにでてくる「彦弥」と被らせて読んでしまっておりますが、今まで変装という特殊能力でくらまし屋の重要なメンバーとして活躍していましたが、今回はいかにといった感じの作品。

そして舞台はその文字通り「舞台」となっておりました。

ちょうどこれを読んでいるときに、父を病院に送っていく車の社内で、文化放送の鈴木おさむさんという方がやられている放送を聞いておりまして、ゲストに岡村さんという、ご自身も舞台に立たれて、今度父と共演するとかしないとかといった話題を話されてました。
話を聞いていると父はあの男闘呼組の岡村さんでご自身も元アイドルの方とわかり、急に親近感がわいたのですが、その話のなかで気になった内容は「舞台はいつから見ているのか?」ということ。
鈴木さんにも8歳の子供がおり、この年齢でも舞台はわかるものなのかといった話をしておりました。

始め聞いていた時は8才なら「テレビも映画も普通に見ているだろうからわかるだろう」。
みたいに思っていたのですが、どうもそういうレベルのことではなく、あの舞台として醸し出される、映画や舞台とは全く何かを子供でも感じることができるのか?
といったことを話されているのだなと感じ、そういえば私は今まで舞台というものを見たことがないなと改めて思いました。

私が住んでいるさいたま市には彩の国芸術劇場という立派な劇場があり、そこでとても頻度良く劇が行われていることはなんとなく知っておりましたが、いまだしっかりと訪れたことはなく、その周りをジョギングで走り回っているだけの存在となっておりました。

今回お二人の会話とこの作品を読んで、今年は1度ぐらいは舞台をみに行ってみようと思いました。
ちょうどこれまた同じタイミングで延期だなんだでニュースとなっていた「ジョジョ」の舞台のこともありますし、ちょうど舞台へのアンテナも高くなっているなと。

そう「ジョジョ」ですけど、どのジョジョをやるのか調べてないのですが、ジョナサン作品の初期でディオをジョースター家に来る当たりのあの感じは確かに舞台に会う気がしますね。
ジョースター卿やダリオ(こういう記憶は不思議なほど残っている)の両父親とのやり取りや、エリナを守るシーンなんてなんだかとても舞台に映えそうだなと。
と、舞台を見たことがない私が妄想してみました。

といった感じのことをいろいろと思い出させていただいた作品。

仲間を思う行動、
自分の信じる道を貫く行動、
そして最後の手に汗握る展開。

誰もかれも、どれもこれもそれぞれの立場からとてもかっこよかった作品でした。

おせっかいな人は、世話を焼いている自分が好き。
でもいいじゃないですか、他人に全く興味がないよりは。

そんなような人たちでこの世は成り立っているよなということと、この物語は成り立っているいたなと思いました。
今回も読むことができて良かったです。


以上です。