西日本編に引き続き東日本編。
西日本編と同じく、こちらを読む前の感想と、読み終えた後の感想をそれぞに残しておこうと思います。

 

 

黄斑の文-長野業正 群馬県-
→「業政駈ける」という作品で知っておりました。
その作品の内容はほとんど覚えていないのですが、そこで得たうっすらとした長野業正像は健在だった気がします。
真田昌幸公のお父上、真田幸綱公が登場します。


竹千代の値-徳川家康 東京都-
→知っている知らないを超越されてる偉人中の偉人。ただし東京都となっているところに若干の違和感。
のちに東照大権現となり戦なき世にした家康公の貴重なエピソード。
読んでいて「思えば遠くへきたもんだ~」って口ずさんでしまいました。


汁かけ飯の戦い-北条氏政 神奈川県-
→知っているといいたいところですが、氏政さんが何代目かを即答できません。
「汁かけ飯」の話をこのように展開させる人が今同じ時代に生きていてくれて感謝してしまいました。
北条4兄弟好きにはたまらない内容。


青に恋して-里見義弘 千葉県-
→里見八犬伝なら聞いたことありますが、この方は今回初めて知りました。
いいですね~、こういうの大好きです。
もしかしてこういったことが里見八犬伝のベースとなっているのでしょうか。


阿呆に教えよ-織田信長 愛知県-
→知っている知らないを超越されてる偉人中の偉人。愛知の人というのはとてもしっくりきます。
短編映画になりそうなぐらいのまとまりがある小気味の良い作品。
信長公はGACKTさんで、家臣か斎藤家のどちらかにDAIGOさんで行きましょう。


由利の豪傑-矢島満安 秋田県-
→まったく見聞きしたことありませんでした。今回初めて知りました。
といった感じで読みましたが、結局いったい何だったのかよく分かりませんでした。


義元の影-今川義元 静岡県-
→超有名人であるものの、なんだかんだと知っているようで知らない。
そんな状態で迎えたこちらの作品、さらになんだかよく分からなくなってきてしまいました。
読みながら相関図が必要だと思った作品。


裸の親子-最上義光 山形県-
→最上家は聞いたことはありますが、この方を知っていたかといえば知りませんでした。
ごめんなさい、読んだはずなのですが、ここの内容をすっかり忘れてしまいました。
「由利の豪傑」のほうにでてきた最上義光は覚えているのですが。


武州を駆ける-太田資正 埼玉県-
→太田といえば太田道灌さんは知っていますが、それ以外は知りませんでした。
その道灌さんが高祖父にあたるそうです。
この物語、作中唯一の埼玉県の物語。
その埼玉(武州)を駆けるとはいったい。。。


暮天の正将-武田信玄 山梨県-
→知っている知らないを超越されてる偉人中の偉人。山梨というよりは「甲斐」の国。
そしてここで描かれるエピソード。
こんなやりとりが本当にあったらいいなと。


高くとんだ-富田長繁 福井県-
→まったく見聞きしたことありませんでした。今回初めて知りました。
「槍の又左」よりも「槍の又左」の物語でした。
越前のThe戦国武将ここにあり。


蒼天の代将-上杉謙信 新潟県-
→知っている知らないを超越されてる偉人中の偉人。新潟というよりは「越後」の国。
ここには私のイメージするままの謙信公が生きておりました。
「暮天の正将」と対になる作品。


津軽という家-津軽為信 青森県-
→まったく見聞きしたことありませんでした。今回初めて知りました。
これが今なお続く津軽と南部の不仲の原因かと思うと感慨深い。


半夏生の人-佐々成政 富山県-
→知ってはいるものの彼を主人公とした作品は読んだことがないです。
なんだかこういう方になんとなくあこがれてしまう方って多いのではないでしょうか。
私はあこがれます。
そして周りから「なんなのあいつ」って思われるぐらい夢中になれる方って本当にすごい人だと思います。


雅なる執権-金上盛備 福島県-
→まったく見聞きしたことありませんでした。今回初めて知りました。
「雅」だなと感じ入った作品でしたし、政宗公何してくれてるんだかと思った作品。
ここでも秀吉公は秀吉公らしかったです。


完璧なり-竹中半兵衛 岐阜県-
→色々な作品で色々な立場で登場するので知ってはいますが、彼を主人公とした作品は読んだことがないです。
といった私は今回初めて半兵衛殿視点を得ることができました。
なんだか「そうそう」と言いたくなる内容。
そして官兵衛との関係性もまたいいです。


春に向けて耐えよ-宇都宮国綱 栃木県-
→宇都宮家は聞いたことはありますが、この方を知っていたかといえば知りませんでした。
このあたりの関東の武将たちにとっての後北条家の脅威は半端なかったのだろうなと。
そして今現在地名ともなっている宇都宮家。
作中日光の僧侶たちからも離反されたとの表現もあり、埼玉県民としてはなんとも感じ入りました。


鬼の生涯-佐竹義重 茨城県-
→佐竹家は聞いたことはありますが、この方を知っていたかといえば知りませんでした。
鬼と呼ばれた義重公、そしてその鬼の息子である義宣公。
内容が内容だけに感想が難しいですが、鬼の思いは伝わったような気がします。


風の中のレラ-蠣崎慶広 北海道-
→蠣崎家は聞いたことはありますが、この方を知っていたかといえば知りませんでした。
この蠣崎家も信長の野望で必ず選ぶ人がいたことを思い出します。
といったことを書いておいてのこちらの作品。
主人公は「レラ」、そしてそれを一時でも受け入れる蠣崎慶広の物語。


頂戴致す-伊達政宗 宮城県-
→「馬上少年過ぐ」は読んだことあります。それを読まずとも知っているといってもいい程の有名人。
その有名人にぴったりなこちらのエピソード。
そしてそれを自分だけではなく、立場が逆になっても受け入れる姿勢。
この描かれ方に感動しました。


松斎の空鉄砲-北信愛 岩手県-
→まったく見聞きしたことありませんでした。今回初めて知りました。
なんと御年90を超えるも頼りにされすぎて隠居できず、最後の最後まで南部家に尽くした人物。
空鉄砲に込められた思いとその成果はいかに。


猿千代の鼻毛-前田利常 石川県-
→利家公は知っておりましたが、この方は知らなかったですね。
そして私は今、利常公を知らなかったことをとても恥じております。
加賀100万石という言葉は彼のためにありますね。
そしてなにより恩人への態度。
人としてこうありたいなと。


真田の夢-真田信幸 長野県-
→「幸村を討て」あの作品は良かった。あの作品の信幸は良かった。
といった感じのこちらの作品もそんな感じのあの真田家が再現されておりました。
そして四郎勝頼公もかっこよく描かれておりました。
これを読むことができて良かった。


以上です。