ちょうど一年前になる2023年本屋大賞でノミネートされていたことで知った作品。
そしてそこから読むことを1年間楽しみに待っていた作品。
題名から勝手に「鹿の王」みたいな内容なのかなと想像してましたが、表紙をみたらあれもしかして全然ちがうのかなと思いながらページをめくりだしました。
しかも私は「ラブカ」ではなく「ラプカ」だとも勝手に思ってました。
こちらを読み始めたタイミングと、西島さんと芦田愛菜ちゃんが出ているドラマを見始めたタイミングが重なり、なんだか愛菜ちゃんとこちらの主人公の雰囲気が似ているななんてことも感じました。
どちらも「チェロ」が出てきますし、あれはかっこいいですね。
私はほとんど音楽を聴かずに年を重ねてきてしまいましたが、おそらく今までで一番聞いた時期があの緊急事態宣言が出た2020年の春先。
あの時幸運にも家で仕事ができる職種だったもので、それはもう徹底的に家にこもって仕事をしておりました。
そしてあの当時様々なアーティストの方が無料で楽曲を提供してくれており、せっかくなのでそれを聞きながら仕事でもしようかと思うのですが、なんとなく集中しづらいし、集中したらしたで聞いてないしで音楽いらないなと。
なんてことを思っていた私に飛び込んできたのが、オランダバッハ交響楽団の音楽。
おそらくバッハだと思うのですが、なんというか本当に今までなんとなく聞いたことある曲を、ああこんなに素晴らしい曲なのかとあの時に衝撃を受けました。
しかもその時にこれもおそらくなのですが、日本の方がメインで演奏されており、なんだかすごくかっこいいなと。
あの時には本当に皆様にはお世話になりました。
あの当時はyoutubeで皆さまの演奏をみておりましたが、いつの間にかyoutubeはアクセスしなくなり、今では音楽アプリでバッハを聞いております。
おそらく演奏されている方は違い方だと思いますが、私のバッハ先生の演奏はオランダバッハ交響楽団の曲だと思って聞いております。
なんてことを思い出しました。
そしてこの作品では今まで知らなかった事を色々と教えていただきましたので、そのことを数点上げる形で感想を書いてみようと思います。
・音楽教室で使用する曲にも著作権は発生している
→小説内だけの話なのかどうかまでは調べておりません。
・チェロの音は人の声にに一番近い
→ふーんな情報かもしれませんが、いつかどこかでこの知識で会話が盛り上がる可能性もあるかなと。
・音楽家と飛行機のパイロットの脳波は同じ
→コンサートで第一音を出す瞬間の脳波は、飛行機のパイロットが離着陸する時と同じ状態とのこと。
これは唸りました。
・私がたまたま聞いているバッハ先生の曲は「無伴奏チェロ組曲」。
→さらにここででてきたカザルスさんという方の演奏を聴いていたことを知り、とても嬉しい気持ちで満たされております。
この作品を読んでいる間はずっとこればかり聞いてました。
普段本を読むときに音楽はいらない派をやめるときが来たようです。
といったような感じで感想を終えようとしておりますが、こちらの作品なんだかもう最後の方ヤバいです。
本当にいい意味でのヤバいです。
普段あまりないのですが、読み終えてすぐにほかの本を読もうという気が起きないぐらいに余韻が凄かった作品。
本当はこんな感じの感想ではなく、ああだこうだ色々と書きたい事が沢山あります。
といった感じのことを最後に悪あがきの1つと感想に残しておきたいと思います。
この作品を読むことができて私はとても幸せです。
以上です。