前作のものはモンゴル軍襲来と秀吉公の中国大返しでとても新鮮で、斬新な着眼点での物の見方を教えていただきました。
それらについてとても考察が秀逸だったので、今回もとても楽しみにページをめくりました。
まずは本題に入る前に提示された地図の見方で、今回は私の心を鷲掴みにしてくれました。
私は一見分からなかったこの地図ですが、、、
そうなんですこれ大陸から見た日本なんですね。
もうこれだけで今までなんと一方的な見方しかしてなかったのだろうと。
普段からこのような発想で物事をとらえている方と、なんと話が合わなかった事だろうかと。
といった事を認識させていただきました。
これで思い出したのがあの「アオアシ」というサッカー漫画。
私は漫画ではなくネットフリックスで少しだけ見たことがある程度なんですが、その主人公である葦人君が時折見せる「鳥の目」というか、まるでピッチ全体を俯しているかのような視点でとらえるという特殊能力。
あれは実際に自分がプレーしていながらもあの視点で物事が捉えられるというとても稀有であり、サッカーをやられている方であれば誰もが欲しいと望む能力というか考え方だとは思うんですが、
あれってちょっと無理やりすぎかと思いますが、この画像の視点の積み重ねだよなと。
一見何言っているか分からない人がしばらくすると、この人凄いなという感想に変わる人って結構周りにもいるかともうのですが、こういう事なのかと。
ただから実生活でも、ここでこのパスを出すと。。。ってそこに何故走りこまない。
ということを1人でむちゃくちゃ怒っているんだろなと。
といった感じで読み始めた今回は、邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎
といった3つのテーマについて。
まず最初は一度ぐらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「邪馬台国」ってどこにあったの問題ですね。
まずは一般的な解釈からこちらの全体的な考察の仕方を教えていただき、その後こちらの先生の専門分野である「船」での視点でどこだったのかの考察を行うと。
対馬海流、船の能力、フォッサマグナから得られる翡翠、そしてその返礼としての鉄、はたまた日食の見え方等々から色々としていきます。
そこから考えだされたものは、なんと邪馬台国と卑弥呼を分けてかんがえるという、まさに今までの考え方に囚われない素晴らしい考え方だと感じました。
続いて「秀吉の朝鮮出兵」について、
そもそもなぜ出兵したのかとか、出兵時に立てられた名護屋城ですとか、ここでも語られている先頭を可能した兵站についてとか色々と語るべきことが多い話題かと思います。
ただそもそもの話題が話題だけにあまり軽々しくかけないようなものでもあるのかと。
そのような中、作者さんはやはり専門分野である船の視点でしっかりと考察してくれてました。
櫓とオールの違いなんて知らなかったというか全く意識もしてなかったので、とても感動してしまいました。
櫓:揚力による推進で、推力をだす水中部分と上部の漕ぐ部分とに分かれ、中間に支持点があり、ロープで連結されている。
これにより漕ぎ手は立ったまま全身でこぐことができて一人で長時間漕いでいることが可能なんだそう。
一方のオールは、
支持点があるところは同じだが、後ろ向きで座ったまま主に上半身で漕ぐので、一人で長時間漕ぐのには向かないと。
おお、そうなのかと目からうろこ。
また、最後には上陸しての進軍速度が速過ぎるとのことで、その点も今一度検討すべきだとの指摘がありました。
そして、最後に「日本海海戦の謎」について、
これはもうまさに「坂の上の雲」でしっかりと認識しておりました。
戦術・戦法もさることながら、それに向けての並々ならぬ準備と国民一致団結しての行動指針。
それに長期航海で発生する様々な問題、海洋生物の付着や、燃料問題、または乗組員の栄養管理及び健康問題と、そして最後に対馬海流という立地条件、これらすべてが重なり合った結果かと。
現在では神様になられている東郷平八郎閣下が、生前に神社を作るのを止めさせようとした話がすべてを物語っているように思いました。
今回も読めて良かったです。
ありがとうございました。
以上です。


