皆さん大好きな幸村さんものでございます。
とまあそんなことは題名を見ればわかるだろうと思われるかと思いますが、その通りでございます。
ただ、こちらちょっとした「○○部活辞めるってよ」の桐島さん状態に近いのかなと勝手に思った次第です。

こちらを書いていてふと思い出しましたが、先日読んだ「LISTEN」で書かれていた「ずらす」という行為。
話の聞き方でダメな方法の代表格と言われてたように思います。
人が話した話を一見聞いているかのように思わせての、その話題で自分の事や自分の考えを語ってしまう事だと。
これ本当に私はよくやってしまうんです。だから人から好かれないのだろうなと今更ながらに気づき始めた感じなのですが、
そもそも私の書くブログがそうなっているんですね。
この話題もそうですし、桐島さんの話題もそうですしと。
といったことを考えつつも会話じゃないから良いかなと前向き(?)に捉えて、幸村さんに話を戻しましょう。


最近ではといいつつも最近ではなくなりつつあるあの大河ドラマ「真田丸」、
まるで見ていたように書かせていただきますが、私は見ておりません。
ただし評判だけは耳にしておりますし、なんなら見ていたような錯覚を抱きます。

しかし何でしょうかねこの圧倒的な人気は、真田十勇士等々で語り継がれるほどの何かがその当時からあるのでしょう。
私が一番印象に残る幸村さんは、まだ少年ジャンプを読んでいたころに連載されていたあの名作「花の慶次」に出てきた幸村さんですね。
何と言いますか、長渕さんといいますかあの感じとあのやり取り。
たしか慶次にひっぱたかれてたんじゃないかな。それは政宗さんだったかな。
そんな感じで、今回の作品の幸村さんは花の慶次バージョンのイメージで読ませていただきました。



ここからは作品に従い章ごとに思った事を書かせていただけたらと。
そしてこの章立てもまた凄いんです。

家康の疑

我々の物語はここから始まった、と言える素晴らしい導入部分。
ここなんてもう本当にイメージ通り。とてもすんなり読むことが出来ました。
幸村さんの兄上に対しての印象が薄かったのですが、この章でしっかりとした人物像を作っていただきました。


逃げよ有楽斎

私にとってはほぼすべて初耳なんじゃないぐらいかの展開。
大坂の陣での立場、兄信長との関係、澱君との関係などなど。
なぜ逃げる必要があったのかも含めて秀逸。


南条の影

こちらの始まり方も良いです。
私もすっかり浪人見物の一員となっておりました。
そして支える鉢形との2人の関係性、そして2人の最後、
こんなふうに人生を終わらせるのもの悪くないなと思いました。


名こそ又兵衛

こちらもイメージ通り。
見てきたのかと、唸りたくなるほどの又兵衛がここにいました。
ここでも語られる兄弟について。
そして又兵衛の最後、最後に思う事。。。


政宗の夢

ご存じ政宗公。しかしご存じではない政宗公もまたしかり。
政宗公の胸の内と例の兄弟のやり取り、これもまた秀逸。
秀吉さんが天下人であった時代のあの雰囲気はなんだか良いなと。


勝永の誓い

もうこれは感動作。
ここだけを切り出して読みたいぐらい。
まさかこのような展開が用意されているとは、
そしてこの事を誰にも言わずではなく、奥様や息子からも支持されるあなた様は最高です。
涙なくして読むことができない最後。
これは映画になること間違いなし。


真田の戦い

いよいよ我々の物語と、真の物語が重なり合います。
ここはもう私の感想はいらないでしょう。
ご堪能ください。



といった感じで読み終えた素晴らしき作品。
なかなかのボリュームだったこともあり、それなりに長い時間をかけて読ませていただきました。
その間ここへの書き込みも途中途中で記載していたこともあり、最初の頃書いていた桐島君のことや花の慶次のことやLISTENのことなど、今となってはどうでも良い事をつらつらと、更に言えばイメージは長渕さんでなんて事も書いていたことが、本当にどうでも良い事と感じられるぐらいの素晴らしい作品でございました。

おそらくNetflexさんが全10話ぐらいで映像化してくれるかと思いますので、そちらを楽しみに配役は誰が良いだろうと勝手に夢想して待っていようかと。

先日関が原を見たばかりなので、家康さんは役所広司さんで是非ともお願いしたなとは思いますけどね。

 

 

 

以上です。