遠藤航選手。
この作品、書きたてほやほやの作品でございました。
なんとあの熱狂のオリンピック、さらにその後のブンデスリーグ開幕戦でのゴールの事まで書かれています。
その後出稿されて出版されて私の手元にあるって雑誌のようなスピード製本だなとまずはそこに感動と。
ちがいますね、こんなつまらないことを書き初めにしようと思ったのではないです。
私は東京オリンピックでこの遠藤さんのプレーをほぼ初めて見たようなもので、そこで遅ればせながら猛烈に感動してしまいました。
もともと知ってはいたのです、私も代表戦ぐらいはみますので、しかも浦和にも在籍してくれていたことも知っています。
更に言えば、前回のオリンピックでも見ているはずなんです。
でも私は航選手の良さに全く気付けませんでした。
むしろなんでこの人が代表にまで選ばれる選手なんだろうなと感じていたぐらいです。
ただ、どんなチームでも、例えば湘南、リオのリンピック、浦和でもスタメンででているぐらいなので、評価される何があるんだろうなと、私はわかりませんが、といった状態でした。
もともとちょっと前の日本代表にいた別の遠藤選手の良さが、最後まで全く分からなかったぐらいなので、どこかしら見る目が間違えているのだろうと思ってはいましたが、今回のこの航選手を見る目は本当に間違えていたのだなあと。
もうオリンピックの試合を見るたびにごめんなさいをしておりました。
そうなんです私はあのような分かりやすい上手さがないと分からないし、さらに言えばあのようなプレースタイルが好きなんだなあと。
少年サッカーは好きなのに大人がやるサッカーにいまいちしっかりとハマれない私は、今回のオリンピックの航選手をみて気づきました。
1.まずは点を取るためにゴールに向かって行く姿勢。
2.自分のボールにするためにがっつり奪いに行く姿勢。
3.そして諦めない。
これなんですね、少年サッカーを見ていて時に涙が出そうなぐらい応援してしまうのは。
その視点でみると、久保選手や堂安選手なんかも非常に分かりやすい。
これがいつの間にか、
1.戦術という言葉を隠れ蓑にし、自分でボール奪われないためにゴールに向かって行かない攻撃に代わり
2.抜かれないを優先させた、奪う気あるのかが素人には感じられないディフェンスに代わり
といった感じのプレーと感じてしまうんですね。
それが戦術だとか年間を通してコンスタントに力を発揮するやりかたなのでしょうけど。
やはりゴールに向かって相手がいようがいまいが向かって行く姿勢が見えないと、
見ていて面白くないし、やってて面白くないんじゃないかなと感じてしまいます。
その点良いか悪いか、私が見ていたようなレベルの少年サッカーはガツガツドリブル突っ込んでいきますからね。
でも悲しいことに高学年ぐらいになると、相手に向かってドリブルするような子は減ってきてしまって寂しくなりますが、点を取ることより、自分がボールを奪われないプレーを優先させてしまう子が多くなってしまうんですね。
これはそういうプレーを大人がみせているからなんじゃないかというのはうがったみかたでしょうか。
それでもやはり上手になる子はそこを恐れず常にチャレンジしつづけますよ。
取られることを恐れずに、とられたら取り返せばいいのメンタリティーで。
とまあ少年サッカーはいいでしょう、航選手のプレーです。
まずはポジションてきにボールをしっかり奪う、パスのコースをけす、そしてマイボールにした時のゴールへの姿勢。
もうわかりやすかったですし、見ていて楽しかった、応援のしがいがありました。
恐らくは航選手が目立つために、目立たないプレーをしていたその時その時で違う選手がしていたのでしょうし、まずはゴールを決めるという明確な意思の疎通がしっかりとメンバー感で取れていたのだろうなと。
とそんな航選手の今までの軌跡を航選手自ら語ってくるこの作品、もう買うしかないでしょと。
以上