さあ待ちに待った夏の甲子園大会が始まりましたね。

我が埼玉代表の浦和学院は旋風を巻き起こすことができますでしょうか?

頑張ってください、応援しておりますよと。

 

 

一方こちらは、ひゃくはちという甲子園を目指す高校球児たちの青春を描く物語を代表作にもつ作者さんが、あの夏、甲子園が行われなかったあの夏に高校球児たちがどのように感じたのか、どのように行動したのかを自身が直接インタビューをしていくというドキュメンタリー。
高校球児たちだけではなかったですね、その周りを囲む監督をはじめとした大人たちへのインタビューもあります。

作者さん自身も神奈川の強豪校で実際に甲子園を目指したことのある経験から、とても的を得て、そしてインタビューを受ける方々の決して邪魔をせず、意見を誘導せずとった感じが全般的に感じられて読み心地はとてもいいと思います。

 

実際にインタビューの対象となった高校は愛媛県済美高校と石川県星稜高校。
ともに甲子園常連校として、少しでも野球に興味があれば知っているであろう有名高校。

 

なかでも星稜高校なんかは、野球以外でもサッカーをはじめ他のスポーツで全国に名をとどろかす有名校、一方の済美も最近絶賛売り出し中のティモンディという芸人の出身高として、最近何かと名前があがるこちらもやはり有名校。
(ティモンディはいいですね。見ていて本当にうれしくなってしまいます。高岸さんも前田さんも二人とも良いです。やればできるという野球本買いました、読んではないですがリビングに飾ってます。)

 

 

 


タイミングよくこの本を読む少し前に、アメトークという番組で甲子園特集をやっており、この2チームが対戦したあの逆転サヨナラ満塁ホームランを劇的な試合のことを知ったばかりだったので、おおあの両校かと。
あの奥川選手の1つしたの世代だなと。

 

そして私にとってこの世代は、私の長男と同世代なんだよなと。

我が息子は野球ではなくサッカーでしたが、あの部活ができない、学校いけないあの時期を過ごした子供を見てきた親としてしっかりと受け止めて、振り返る必要あるなとしっかりと読ませていただきました。

そして、こちらも偶然ながら両校の監督と私自身が同世代。
私は学年としては松井さんと同世代で、あの4連続敬遠で有名なあの夏をテレビを通じて見ていたものですが、なんとお二人は実際に試合に出ていられてたと。

ここまで色々なことに関連していると、勝手に結び付けた作品が心に響かない分けありません。

私にとって間違いのない一冊でございました。

「将来、この夏を経験したみんなが社会のど真ん中で活躍しているべきだと本気で思っています。」
と作者の言葉がありますが、本当に私もそう思います。


ただ、ちょっとこちらでも取り扱われていましたが、今年最上級生となる昨年の2年生が一番大変で、一番の被害を被っている世代なのではないかと個人的には感じております。
まさか一年後に、また緊急事態宣言を出さずにはいられない状況の夏を迎えるとは思ってもいませんでしたし。

一番エネルギッシュで疲れ知らず、子供でありながら大人以上の知力と行動力をもち、適度に親からの支援を受けることができる、つまり青春ど真ん中の夏に、自由に大ぴらに楽しく遊びまわることが2年連続できないとはですよ。

部活終わりに皆でプールや海や、いやどこにも行かずともダラダラ~としたあの感じが経験できないとは。

 

という視点もありますし、甲子園だとか各種大会等のこの本がらみの本来の視点にもどしてみても、昨年は軒並み中止だったものが今年は開催されるといってもですよ、そもそも野球なんて試合に出れるメンバー9人、ベンチ入りメンバーをみても20人ぐらいでしょう、サッカーも大体同じようなもの、その考え方からしたら残りのその他大勢のメンバーは、去年と変わらないのではないでしょうか。
下手したらレギュラー以外は練習すらさせてもらえないとか、嘘のような信じたくもないニュースが一部ありましたし、といった状況なんじゃないでしょうか。

と、ちょっと熱くなってしまいましたが、コロナは継続中ですし、今年の子供たちにももっと注目をして、必要であれば支えてあげたいなと思う、あのゴジラ松井と同い年で、硬式での野球から逃げたおじさんの独り言でした。
(アメトーク番組内で千鳥大吾が言っていた、硬式を経験しているかしていないかで、明確な線がひかれているというのは本当のことだと私も思います。)
 

 

 

 



以上