人生70歳で花が咲く | piece of mind~自分を大切にすると幸運がやってくる

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こんにちは。

みおです。

今日は、過去記事を再編集してアップします。


いつになったら自分は自分なりにでいいから何かしら活躍できるようになれるんだろう?
と諦めていることはありませんか?


今日は、70歳から花開いた人のご紹介をします。
 


記事のタイトルは、
96歳でもチェロを弾いていたチェリスト青木十良さんの言葉です。
今はもうお亡くなりになりました。

今日ご紹介する本に書いてありました。
 

 

 

わたしが青木十良という名前を初めて意識したのは二十年以上前でした。

 

青木さんが指導に来ている室内楽のクラスに
知人から誘われたことがきっかけです。
 

そのときはいろいろあってクラスには行きませんでしたが、
「素晴らしい先生なの」ということでお名前は心に残っていました。
 

 

青木さんは十五歳を過ぎてチェロを始め、
プレイヤーとしてだけでなく、
桐朋学園などでも教え、教育者としても活躍なさっていたかたです。


でもご本人が「奥手」とおっしゃるように、最初から花開いた方ではありませんでした。
たぶん以前は、音楽をやっているひとでも知らない人もいたかもしれません。
 

そんな青木さんについて書かれた本です。
 

 

本を読むと戦前から戦後にかけての日本の歴史、
音楽の歴史(山田耕作や近衛秀麿の名前なども)と
個人の生きていく過程がとてもよく分かります。

 

 

86歳でバッハの無伴奏ソナタの第6番を録音。
 

 

その青木さんの奏法は昔から、
他の日本人奏者とは違っていたそうです。

 

 

力を入れないのに豊かな音が出る。

音が遠くに飛ぶ。

 

画一化されたことが嫌いで、
中学での軍事教練の時間教師から
「服従の精神を教えてやる」と言われ
それに反発して中学を退学。

 

桐朋で教えていた時も
桐朋での型を作って教えるやり方とは違うやり方をしていたそうです。


私はここにも感銘を受けました。

今は何でも型通りにやれ!ということが多いです。
型通りにやってそこから崩す。
守破離ですね。
それは正しい。

ただ、そうでないこともあるんじゃないかなと思うのです。
 

 

その青木さんの言葉に

 

「50歳、60歳は、一生懸命勉強しなくちゃならない。
そして70歳で花を咲かせたらいい」


というのがありました。

 

周りと同じでいい、
早く何かを成し遂げないといけない、
と思っているひとからは出ないセリフだと思います。
 

 

またお弟子さんには次のように言っていたそうです。

 

 

「心を磨きなさい。
技術だけを磨くと悲劇が起こるよ、
心の中が丸見えになるよ、
あんたの心はこんな状態でいいの」と。
 

 

そして、とても響いたのが次の言葉です。

 

 

「(前略)あの人はセンスがあるなんて言われている人は、
わたしからみればセンスではなくて、
センチメンタルがあるんですよ。

すごい感傷性とか情念とか、
ヒステリカルな感情、
そういったものをやたら出したがるんです。

こういう人をセンスがよいなんていいますが、
それは違います。
温かい心がないんです。

(中略)

激情的なものは理解されやすいけど、
それは人間の心をいたずらに刺激するだけです。
間違えてはいけません。

平常であって、
美しいもので、
人間の心が天国に通じるような演奏をすることが大切です。


ごく普通のモデラートな気持ち、
そういう演奏が日本で理解されるようになると、
これは本物だなと思います。」

 

 

 

青木さんは、晩年近くになって、
やっと自分が何を求めているかを発見したそうです。

 

 

それは「エレガンス」。

この言葉の根底にあるのは「自尊」だそうです。

日本語の「気品」「品格」にも通じるものだと。
 

 

「自分を信じ、他の人を尊ぶ。
それが全身にみなぎって表現できたときには、
100パーセントよい音楽をやったと思いますね」と。

 

きっと50代、60代での研鑽があったから、
70代を超えて活躍し、

自分の音を見つけることができたのでしょう。

人生、70歳で花開く。

 

 

ひじょうに読後感のいい本でした。

 

 

 

 

 

 

 

チェリスト、青木十良

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