こんにちは
ソルトコーディネーターの青山志穂です
ちょっと、あまりにもあんまりな
Instagramの記事を見かけたので
思わず書いています
とある自然食品店さんのInstagram。
そこにはこんなようなことが書いてありました
正しい塩の見分け方的な感じで。
工程に立釜と書いてあるのは
ミネラルを含まない精製塩だから
選んではダメ
…は?![]()
…えええ?![]()
一瞬言葉を失いましたね![]()
一体どこで塩のことを勉強したら
こんなに間違いだらけのことを…
教えたやつ出てこい!![]()
さて、怒っていてもしょうがないので、
なにが間違っているのか解説させてください。
間違いは3つあります。
まず1つめ。
ナトリウムもミネラルです。
「ミネラル豊富な塩」とか「ミネラル塩」とか
意味がわかりません。
そういう意味では塩はみんなミネラル豊富です。
マグネシウムやカリウムやカルシウムが多い塩のことを表すなら
「ナトリウム以外のミネラルを多く含む塩」って
書きましょう。
2つめ。
「精製塩」とはメーカーの商品名です。
海外産の天日塩を日本で一回溶かして、
立釜で煮詰め直して、乾燥させて、
炭酸マグネシウムを添加した海水塩です。
ちなみに食塩相当量は99.5%以上なので
純度が高いのは間違いないです。
3つめ。
これがね、本当に誰か間違えた先生について教わっちゃった(もしくはちゃんと勉強してない)んだなって思ったんですが、
立釜を使っている=精製塩ではありません
超大事なのでもう一度言います。
立釜を使っている=精製塩ではありません
ナトリウムだけの塩がなくてもいいのか
絶対的悪者なのかどうか、
その議論はいろんな観点から論じるべきなので
置いておくとして。
ナトリウム以外のミネラルが少ない塩が嫌いで
精製塩を悪者にしたいのはわかったから、
立釜を使っている全国のメーカーさんに
まずは謝ってほしい![]()
あなたが大好きな「自然塩」にだって
立釜使ってる生産者さんいますよ!
立釜を使うこととナトリウム以外のミネラルが
含まれるかどうかは全然関係ありません。
ただの数ある製法の一つで、
なんなら密封して減圧して沸点下がるから
燃料が少なく済んでエコです。
ちなみに小規模のはこんな感じです。
こんなこと書くと、細かいなぁ、
うるさいなぁって思うかもしれませんが、
人様が一生懸命作ってくれたものに対して
たいして調べもせずに自分の思い込みで
嘘の情報をさも本当のように撒き散らかすのは
善意でやったことだとしても結果は悪だと思っています。
私自身も改めて肝に銘じたいと感じました。
SNSが発達して誰でも情報発信が
簡単にできるようになった今だからこそ、
誰から発信された情報なのか?
この情報は本当なのか?
をしっかりチェックする習慣が必要だなと思います。
以上、今日は真面目な感じでした〜
