久美子ちゃん達が進級して高校最後の一年を迎える

北宇治高校吹奏楽部は強豪になり入部希望の新入生が増えた。


北宇治高校吹奏楽部の部長に任命された久美子ちゃん

麗奈ちゃん:「部長」「久美子!」
久美子ちゃん:「は、はい!」【どこかフワフワしたまま、私の高校生活3年目は始まった】

1年の指導係はリリカちゃん 葉月ちゃん

葉月ちゃん:「凄く上手くて気の強い子 入って来たらどうしよ」
久美子ちゃん:「あー、奏ちゃんとかね」

奏ちゃん:「こんにちわー。」「何の話してたんですか!?」
久美子ちゃん:「混んできたから行くね!」

低音パートは人気無いが、久美子ちゃんの人望を評価する奏ちゃん。
奏ちゃん:「先輩と2人でも私は良いですよ」
久美子ちゃん:「はいはい。嬉しい嬉しい」
奏ちゃん:「何です!?かわいい後輩が気を遣ってるのに」
久美子ちゃん:「自分でかわいいって言うか!」

奏ちゃん:「どうして笑うんです!?」
久美子ちゃん:「確かにかわいいなって」

奏ちゃん:「分かれば良いんです!」

秀一くんとの関係を麗奈ちゃんから聞かれた久美子ちゃん。

特に明確な返答をせず

滝先生:「新歓用のポスター完成したんですね。」「たくさん入部希望者が来ると良いのですが。」
麗奈ちゃん:「入ると思います」
滝先生:「どうしてそう思うんですか!?」
麗奈ちゃん:「勘です…」

滝先生:「では、信じましょう!」

久美子ちゃん:「勘かぁ。」
麗奈ちゃん:「仕方ないでしょ。滝先生が顧問だからって」
久美子ちゃん:「言えない!?」
麗奈ちゃん:「言えるわけないでしょ。」
久美子ちゃん:「そっか。」

麗奈ちゃん:「前にも言ったけど」「LIKEじゃなくてLOVEだから」「何!?」

久美子ちゃん:「別にぃ。」

駅に向かう途中で柔らかく伸びやかに響くユーフォの音色が。

麗奈ちゃん:「上手いね。」「でも、久美子の方が上手い。」
久美子ちゃん:「何それ、嬉しい!」

新入生歓迎楽曲として恋ダンスで有名な楽曲を演奏した吹奏楽部

低音パート見学希望 4人。
葉月ちゃん:「4人も!!」

久美子ちゃん:「とりあえず…」
みどりちゃん:「座ってもらいましょうか!」
久美子ちゃん:「うん」

奏ちゃん:「さすが久美子先輩」
久美子ちゃん:「いや、私何もしてないから」

入部希望者1人目
つばめちゃん:【ニラレバという響きが好きだが、ニラレバは食えない 好物はこんにゃくステーキ】
葉月ちゃん:「ややこしくて良いねぇ!」

弥生ちゃん:【1人漫才風な喋り方をする】
笑い上戸なのがカホちゃん。
奏ちゃん:「ちょっとキャラ濃すぎませんかね」
久美子ちゃん:「確かに…」
葉月ちゃん:「ちょうど良いよ、皆キャラ濃いし」

トランペット希望は30名
滝先生に教えて貰いたいって実力者が数名居る。

麗奈ちゃん:「久美子」「今年は絶対に全国で金取りたい!」
久美子ちゃん:「麗奈…」
麗奈ちゃん:「滝先生のもとで全国で金を取って終わりたい!」

久美子ちゃん:「私も、ちゃんと悔しいって思えた」「ダメ金なんかじゃ終われない!全国で金取らなきゃ この悔しさは消えないんだって!」

1年生でのユーフォ希望者は3人。

新入部員は総勢90
久美子ちゃん:「きゅ!?」

滝先生が入って来た瞬間

空気が変わる
滝先生:「それでは、部長」

北宇治高校吹奏楽部の活動方針:【全国大会金賞を狙う】
誰1人欠けること無く満場一致で。
その願いが叶って安堵した久美子ちゃん

秀一くん:「部長」「まだ終わってねぇぞ」

滝先生:「全国金を取るのは容易ではありません」「でも、皆さんは今、目指すと 決めたんです。」「その事を忘れないでください!」「皆さん、分かりましたか!?」

部員一同:「はい!」
滝先生:「新入生の皆さん」「北宇治高校吹奏楽部へ ようこそ!」

久美子ちゃん:「疲れたぁ」
秀一くん:「相変わらず慣れないよな」
久美子ちゃん:「だったら変わってよ」

先日聞いたユーフォの音色が

奏でていたのは真由ちゃん
真由ちゃん:「黄前久美子部長ですか!?」「申し遅れました 私、黒江真由と申します!」